CubとSRと

ただの日記

行かねばならぬ!

2018年10月16日 | 日々の暮らし
 ~10月2日の日記より~
 おそるおそる二階の屋根に上って、浮き上がった瓦を元の位置に戻した。その数日前。
 少し前から作動に異常が生じていたガス給湯器が、完全におかしくなった。
 リモコンボタンを押しても、チャイムのようないつものメロディーが流れるだけで作動しない。
 そうこうするうちにそれも流れなくなる。
 「あれ?」と思いながら何度も押していると、突然「あはははは!」と魔女の高笑いのような音を発した。
 もう心底ぞっとした。背筋がぞわぞわした。
 勿論、魔女が高笑いをした、と本気で思ったわけではない。けど、夕方の薄暮の中でこれを聞いたときはホント、心臓が止まるかと思った。
 でも、負けちゃいられない。このままでは給湯は当然のこと、風呂の追い炊きができない。それができなきゃ風呂に入れない。
 冷たい水でシャワー?そんな根性はない。
 それにほら、「年寄りの冷や水」って言うじゃないか。ちょっと違うか。
 おそらくは内蔵されているICの誤作動で、「お風呂が沸きました」の「た」の母音だけが連続再生されているのだろう。でも気味が悪いものは気味が悪い、としか言えない。
 勇気を鼓舞して!リモコンボタンを押し続ける。反応は全くない。
 それでも負けずに何度も押す。するとまた突然に「あはははは!」と高笑い。
 ゾゾっとする。
 何度目に反応する、と分かればいいのだが、どうも反応は規則的ではないようで、色々押しかたを工夫してみても反応のきっかけが分からない。惰性になりそうで、気が散っていい加減に押していると、突然に
 「あはははは!」。ぞぞぞぞぞっ。
 すっかり参ってしまった。
 翌日、もう交換する方が良いということになって、長い分割払いの手続きをした。
 この日、新しい給湯器設置後の最終点検。
 設置にはガス漏れの点検・修理も含めて一日かかったけど、点検は15分ほどで終わる、ということで、やっと出歩ける。
 朝、9時頃だったか、血圧を測ったりストレッチをしたり、とグズグズしている辺りで、点検にくると言っていたのを思い出し、「午前、午後どちらにしましょう」、「それなら午前中の方が」と答えたのを思い出し、慌てて着替える。
 朝食を摂っている時に来られたら面倒臭いな、と思ったが、そういうことはなく、9時半を回って、無事朝食を終える。
 なかなか来ない。10時になっても来ない。11時になっても来ない。
 しびれを切らして電話を掛けたのは12時ちょうど。
 こちらが時間を間違えていたのではなく、前の工事がずれ込んでいたようで、点検は12時半頃、終了。
 中途半端な時間になってしまった。どうしよう。
 どうしよう、ったって折角の晴天。明後日はまた台風の影響が出て来るらしい。
 勿体ない。何か口実をつくって出なければならない。
 そうそう!パンを買いに行かなきゃ。
 あ、トイレの消臭剤も。焼酎も台風が来たら買いに行けないぞ。
 これはいかん。口実なんかじゃない、行かねばならぬ。
 SRで。
 一時半頃、いつも通りにバゲットを2本。この時間だと売り切れていることが能くあるが、今日はセーフ。
 4日間、朝、生き延びられる。
 ドラッグストアに行って焼酎も買う。これで晩も大丈夫。

 急にカレーを食べたくなった。ピーマンと鶏肉も入れて作ろう。
 一杯飲みたい、と思っていたが、そうなると酒の肴をつくるのが面倒だ。
 今日はカレーだけだ。明日の朝もカレーだ。
 「行かねばならぬ」、「行かねば生き延びられない」
 筈だったが・・・・。
 
 


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スーパー「カブ」

2018年10月15日 | バイク 車 ツーリング
 ~10月1日の日記より~
 台風の通り過ぎた翌朝、信用金庫の支店へ向け、出発。
 予想通りの晴れ。ただし、強風は残っている。
 通るつもりだった道の方に、「路面が滑りやすくなっている」との表示。
 何だろう、道路に水が流れ込んでいるんだろうか。土砂が流れ込んでいるのかもしれない。
 用心するに越したことはない。文字通り、路線変更。
 須磨の海岸通りは言葉通りの海岸通りで、明石海峡をはさんですぐそこに淡路島が見える。
 見えるというより海峡を挟んで淡路島に沿って走っているという感じ。
 こんなに見応えのある景色の中を走る、なんてのはいつもならホント最高なんだが。
 
 台風の残した風がきつい。何度も横風に煽られる。
 単独で転倒する怖さもあるけど、もっと怖いのは二車線の道路で流れが速いこと。転倒よりもその前、車に接触することの方が怖い。即刻あの世行き、だ。
 この辺りは山が海にせり出すような地形で、人も歩けなかったため、古代山陽道はもっと内陸を通るしかなかった。 「垂水(=滝)」が海に直接落水しているところがあって、そこにあった茶屋を「滝の茶屋」と言い慣わしていた。
 それが地名となって残り、山陽電車の駅名にもなっている。
 この滝が「垂水区」の由来になっていることを知らない神戸市民は意外に多いかもしれない。
 ・・・なんて豆知識より、
 「いい天気なのにヘタすりゃあの世へ招かれてしまうぅ~。こんなことなら明日にすりゃ良かったぁ~」
 と、目先の小金につられて迷走するカブ爺さん。
 命からがら目的地について、要件を告げ、「それではしばらく掛けてお待ちください」ということで、掛けて待った。
 いやホントに「しばらく」だ、30分以上待った。何がそんなにかかるんだろうと思うくらいに待った。
 少額とは言えお金のことだ、何十年も前の記録と照合しなきゃならない書類もあるんだろう。
 何しろインターネットとかイントラネットなんて言葉自体、実生活に全く関係なかった。いや、存在すらしなかった時代のことだ。
 そう考えてみると自身、化石にもなるわけだ。
 でも、それで用件は片付いた。大袈裟な言い方をすれば、「40年以上かかった懸案事項」だ。

 
 ここに日記を書くようになって10日ほど、と思ったら、この時点で既に倍の20日間。
 書き散らすだけだから、何とか毎日更新できているけど、内容はナイヨ~とダジャレを言うのも恥ずかしい程度。
 「それじゃ、前は内容があったのか?」と問われたら、「あった!(小声)」と言う。

 そうでも言わなきゃ書けないからね。
 余裕があって、ほどほどにやってるようで、実は確実に何かをしている。それが「スーパーカブ」。
 ・・・みたいだけど、本当はそうじゃない。
 体力も頑健さもないけれど、「ない」中でまじめに何かに取り組んでいる。できることしかできない。当然、空は飛べないし、時速百キロで走ることもできない。
 けど、数時間かかって百キロ移動することはできる。

 内容のない日記でも、毎日書いていることが、きっと救いの『鉤』になる、とは思うが。
 甘い、かな・・・。
 

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手続き

2018年10月14日 | 日々の暮らし
 ~9月27日の日記より~
 他所の支店で作った通帳の印鑑確認が、現住の支店でもできるということで一安心。
 昔は、できなかったと思うが・・・。何より、今は届出印を貼る欄がない!
 ともかく、できるということが分かって、それじゃ、とローンの手続きの用紙を、聞きながら作成、持って帰ることにしたのだが、その時に住所が田舎のままになっているということで、それじゃ今の住所に変更しようということになる。
 支店同士で連絡を取り、済ませてくれた。十五分ほどもかかったろうか。
 前回書いた通り、買い物を済ませて帰って来、雨上がりの屋根に上り、屋根瓦をもとの位置に戻し、やれやれということで夕食の準備にかかる。
 
 そこで電話がかかってくる。最初に通帳をつくった、あの信用金庫の支店からだ。
 住所変更の件での確認の電話だったのだが、ついでに妙なことを聞いてくる。
 「前の住所が〇〇台だったことはありませんか?」
 「勤め先がそうでしたが、勤務地が変わったもので」
 「〇〇かどこか」
 「そうですけど」(何でそんなこと知ってるんだ??)
 「その時の通帳が別にあったはずなんですが。お金が残ってまして」
 (えっ?もしかして、ぼろもうけ??!)
 金額は微妙なものだったが、何もしないでお金が、というのは悪い気はしない。
 返金詐欺じゃないことは、はっきりしている。
 「その時の通帳と印鑑をこちらの支店に持って来ていただければ今の通帳に移すことができるんですが」
 「でも、もう40年以上前のことですからねぇ~」
 「そうですよねぇ~。でも、印鑑がなければ紛失届を出して、今、遣われている印鑑で届け出をされたら手続きはできます」
 そりゃまあ、そうだよな。
 「年金爺さんですからね、時間はありますので。じゃ、とにかく探して近いうちに伺います」
 ・・・・ともかく。何しろ40年余り前に使った印鑑だ。
 その時の印鑑と通帳を、と言われたって・・・・。
 ただでさえ整理整頓が苦手で、十年以上ほったらかしで埃かぶって、ってものばかりなのに。
 いや、そんなもの、自慢にゃならないな、うん。
 調べてみたら、通帳は、すぐ出てきた。すごい!
 印鑑は・・・。出てこない。
 でも、通帳を探しているうちに、どういった事情でなくなったか、を考え始め、なくなった事情を思い出した。
 「あれば・・・」の話で、そんな前の印鑑はなかなか出てこないのが普通。
 だから、銀行の側では印鑑の紛失届を出し、新しい印鑑で押印すれば手続きはできる、と言っていた。
 そこに通帳だけは見つけて持っていくんだから、なかなかえらいもんだ(?)。
 いや、やっぱりそんなもの、自慢にゃならないな。
 いずれにせよ、順序立ててやることだ。
 ホントに、「段取り八分、作業二分」。
 
 カブで行くことにした。
 台風一過の晴天、となる気配。

 
 
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どこまで続く泥濘ぞ。

2018年10月13日 | 日々の暮らし
 ~9月27日の日記より~
 今日の予定。信用金庫に行って印鑑の確認をする。他の支店で作った通帳を使ってローンの手続きをしようと思うのだが、昔と違って印鑑が通帳に押してないから、どの印鑑か分からない。それを聞きに地元の支店に。
 家を出た途端、小さな雨粒が鞄にあたり、一瞬で鞄に水玉模様ができた。
 手の脂などで汚れたりくすんだりするのが味、と手入れを最小限にと勧める鞄会社。
 そんなこと言われたって、高い金出して買った鞄だ、薄汚れてみっともなくなるのを「味」だなんて、言って欲しくはないやね、と思うこっち側。慌てて買い物袋をかぶせ、信用金庫に行った。
 地元で確認できるということで一安心。
 帰り掛け、懸案事項が一つ片付いてほっとしたので、酒の肴をつくるために、とスーパーへ寄ることにした。
 買い物を終えて、帰ろうとしたら、今度はちゃんとした雨粒。またもや慌てて買い物袋をかぶせる。
 なんとか家までは、しのげた。
 やれやれと思いながらガレージを開けようとしたら、坂を上ってくる女の人がいる。既に傘をさしている。
 「もう降らないと思って出たのに、また降って来ましたね」
 と声を掛けたら
 「本当にねぇ」
 と言いながらカブを停めた場所から、この家の持ち主、と確認したようで
 「屋根が一枚、浮き上がってるんですよ。雨漏りしないかと思って」
 という。
 何のことかと思っていると、自分の家の二階の窓から、それが見える、と。
 うちの家の屋根瓦のことらしい。
 ええっと思いながら、振り返るが、ただでさえ坂道だ。家の門までだって一階分以上の高さにある。二階の屋根となると三階分以上の高さになるから、当たり前に見上げたって屋根自体、見えない。
 向かいの家の駐車場まで入り込んで見上げる。辛うじて寄棟の一ヶ所の棟瓦が垂直くらいに立ち上がっているのが見えた。こりゃまずい。このままにしておけば言われる通りいずれは雨漏りがする。毎週やって来た台風で、一回目は半分浮き上がり、二回目は驚いたことに瓦が立ち上がってしまった。次の台風まであと二日。
 「ありがとうございます。明日にでも登って調べてみます」
 と言いながらも、一体どうやって調べたらいいんだろう。それに調べようが何をしようが、それだけじゃ瓦は元に戻らない。
 ということで、雨が酷くなったのでとりあえずガレージに入って小降りになるのを待つ。
 夕立みたいな降り方で、20分ほどで止んだけど、その間も雨は瓦の間から屋根土を流している筈だ。
 どこかの内閣が言ってたな、「注意深く見守りたい」、みたいなこと。
 見守っとったらシナ漁船は尖閣沖に入ってこんのか。
 「調べる」も何も瓦は浮き上がってるんだから。登って直すしかないんだから。明日にでも、なんて言ったって、明日になれば登り易くなる、明日になったら直ってる、なんてことはないんだから。今、やれよ、今。
 家に入り、まずベランダの方を見る。登るならここからだが、思った以上に庇が長く、脚立をベランダの端、ぎりぎりまで持って行っても伸ばして梯子状にしたら、ほぼ垂直になってしまう。これでは二階の屋根なんか上れない。
 ふと思いついて、屋根に出て勝手口の方へ回ってみた。ここからなら上れないこともないが、屋根の傾斜の上に立て掛けて上るわけだから、梯子にした脚立の足が滑るかもしれない。
 でも、他に方法がない。しなる梯子に生まれる安定に懸けるしかない。
 おそるおそる上り、やっとの思いで二階の屋根に。途端に、圧力から解放された梯子の脚が滑る。
 慌てて梯子を抑えなければ梯子が落下する。こちらは二階の屋根から降りられない。骨折覚悟のジャンプ一番!
 ・・・それだけは、いや。
 外壁補修用のパテを持って来ていたので、これを多めに塗り付けて瓦を固着。
 やれやれ。これで数年は大丈夫だろう。
 まあ、それにしても次から次へと問題が起きる。
 洗濯機のことも、どこかで書いとこう。
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落ち着いてきた

2018年10月12日 | 日々の暮らし
 ~9月12日の日記より~
 一日で完全に治る、なんてことになると、「昨日のあれ、一体何??」ということになる。
 でも、一日で治っては、欲しい。
 ということで、昨晩は10時に寝ようとした。とにかく寝ようと努力した。昼にも寝ているので、そう簡単には寝られないだろうけど。
 ラジオのタイマーを最大限の二時間にして横になる。でも、昼間あれだけ寝たんだから、朝まで寝られないかも・・・。
 いつの間にかタイマーが切れている。ラジオを聞いた覚えがほとんどない。
 5時頃、もう良かろう、と起きる。血圧も120台になっている。目の回るのも、よっぽど神経質にならねば気にならない程度。
 これなら散歩に出ようか、と思った。散歩に出て、早めに朝食を摂って、10時前には買い物に出て‥‥と思って身体を起こそうとしたら僅かに雨音がした。
 耳を澄ますと、通り雨のようだが相当強く降っているらしい。
 これはやめとけ、ということだろうと、改めて寝る。
 しばらくして天気予報を見ると、「今日は一日、雨」となっている。
 やっぱり少しでも目が回る感覚があるのなら、寝ておいた方が良い。
 安静にしていれば治る病気だってある。
 まあ、病人にとって一番身体に悪いのは、「絶対安静」という処方だ、とも言われるけど。
 夕方には、「あの眩暈は一体どこへ行った?」というくらいに回復したので、夕食はハイボールを二杯。

 本当に、毎日、一体何が起きることやら。
 洗濯機は壊れるし、ガス給湯器は壊れるし、雨樋は風で落ちる、屋根瓦は飛びそうになる。
 加えて頭はボケる、中身だけでなく髪が減って外見も寂しくなる。
 生まれて初めての腰痛は二か月も経ってまだ一進一退。なんだかなぁ~、だ。
 「歳をとる」とはこういうことか。いや、洗濯機や給湯器は関係ないか。
 いやいや、その辺、もう二十年以上たってるんだし。
 あ!二十年以上たってるけど、SRもカブも頑張ってるんだった。
 

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