CubとSRと

ただの日記

無目的

2023年05月26日 | バイク 車 ツーリング
 5月20日(土)

 午前7時20分~7時50分 散歩。

 午後1時半を回ってやっと出掛ける。
 酒の肴を買うのは明日。今日は取り立てて用事はない。
 でも、「この天気で家に一日居る」なんてのは正気の沙汰ではない。

 萌え出る若芽が辺りをソワソワさせていたのが、いつしか辺りの景色は新緑から深みを増した緑に包まれている。雲も高い。
 マージョリー・ノエルの歌ではないが「そよ風に乗って」走るのもいい。目する人はいないけど。

 ということで、ツーリングに出よう。
 もしかしたら、いや、ほとんど間違いなく明日も同じ道を辿ることになる。
 ただ、同じ道でも明日はおそらくSRで。

 今日は「西脇に行くだけ」のツーリング。byコペン。 


 単に東条経由で西脇まで往復しただけ。
 それだけだったがそれなりに楽しかった。
 何故だろう。
 車に乗ってるだけで楽しかったという記憶は、あまりないのだが。

 5時半帰宅。
 
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史実を鑑みる(後)

2023年05月25日 | 心の持ち様
【欧州が提示した新技術とその後】について歴史を振り返る。

 ●燃料電池
 1990年ごろ、欧州は「次世代の自動車の動力源は燃料電池」と豪語していた。ダイムラーベンツは1993年のフランクフルトモーターショーでヴィジョンA93を発表し、床下に燃料電池スタックを収める革新的なパッケージについてアナウンスした。後の1997年に、Aクラスとしてデビューしたこのクルマは、数年以内に燃料電池を搭載した世界初の燃料電池車(FCV)となる予定だった。
しかし待てど暮らせど、どこのメーカーからもFCVは登場せず、ついに話は立ち消えになった。そして2014年に、なんとトヨタが世界初の量販FCVとしてMIRAIを発売した。これが史実である。

 ●オフセットクラッシュ
1980年代からの日本車の快進撃に危機感を募らせたドイツは、「ドイツ車の安全性」をアピールすべく、官・民・メディアが三位一体となって、新しい仕掛けを作った。それが「オフセットクラッシュ」だ。
車体幅の半分ずつズレた衝突ではボディの片側だけで巨大な衝突エネルギーを吸収しなければならないだけに、正面衝突より難しい課題だ。ドイツは1990年に突如この実験方法を主張して、日本車を含む世界各国のクルマを集めて実際にオフセットクラッシュテストを行い、自動車専門誌「アウト・モトール・ウント・シュポルト」誌がこれを報じた。
常識的に考えて、それだけの実験を行う設備を借り、多くのクルマを破壊する実験が一雑誌の予算でできるはずもなく、ドイツの自動車メーカーと監督官庁、それにメディアが協力して行った日本車のイメージダウンのためのキャンペーンであった、と筆者は考えている。

 ●ディーゼルエンジン
 インチキ・クリーンディーゼルの結末となった。

 ●ディゾット
 ダイムラー・クライスラー(当時)が2000年代初頭に提唱した新しいエンジンだ。ディーゼルエンジンとオットーサイクルエンジン(通常のガソリンエンジン)の良いとこ取りをしたシステムで、日本語では予混合圧縮着火、別名HCCIともいわれる。ここで「ん?」と思った方は、マツダファンだろう(笑)。
従来のオットーサイクルでは不可能なほど薄い混合気を燃やすことができるため、CO2排出で有利になる。しかしこの技術も結局日の目を見ることがなかった。
 そして結果的に実用化まで持ち込んだのはマツダで、現在それはSKYACTIV-Xとして市販されている。

 ●ダウンサイジングターボ
 ダウンサイジングターボは、VWなどが中心になって提唱した新技術であり、排気量とシリンダー数を削減したエンジンに過給して、低速回転で高トルクを発生させることを主眼としている。
 ところが、ここでエンジンのテスト方法にワールドワイドな統一規格が策定される。それがWLTPであり、日本の法規上使えない超高速域をカットした基準が日本式のWLTCである。
 この新規格では、従来と桁違いの高負荷加速がテストモードに組み入れられ、高回転を避けて通れなくなった。その結果、ダウンサイジングターボの苦手な領域が露わになってしまった。こうして、新時代の技術であったはずのダウンサイジングターボは一時の勢いを失い、どうも廃れていく気配である。

●そしてとどめが、2020年のCAFE規制を余裕でクリアしたのはEV専門メーカーを除けばトヨタ1社だったという現実である。

「世界の環境を善導すべく決めたオフィシャルな規制」を、言い出した側のはずの欧州メーカーがクリアできないのではとの噂が絶えなかった。最終的には排出権の購入などでほとんどがクリアするのだが、VWは達成できなかった。
そして今、欧州は「次はEVの時代だ」と言っている。まあこれまでパーフェクトに外してきた人が今回こそ予想を当てることもあるかもしれないが、どうなのだろうか。
 改めて欧州のインチキぶりがわかる。

 スポーツ競技でも日本人選手が活躍すればすぐにルールを変える。
CO2削減にしても天然ガスが高騰すれば薪や木質ペレットはグリーン燃料とみなされ森林の伐採が進む。対ロシア輸出規制もドイツはキルギスやカザフスタン向けが激増、そのままロシアに流れている。
 アメリカにしても全米で見れば発電の60%は火力である。環境にうるさいカリフォルニア州は電力価格が西部州平均の2倍、ニューヨーク州とならび州外へ移住する人口が多くなっている。左翼お得意の見掛け倒しの理想論なのであろう。


   (PB生、千葉)



 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)5月23日(火曜日)
       通巻第7760号 より
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史実を鑑みる(前)

2023年05月24日 | 心の持ち様
 長文なので勝手ながら二回に分けて転載させてもらいます。

(読者の声1)
 自動車評論家の池田直渡氏は日経ビジネスにも連載している。初回は2021年1月21日の『菅総理の「電動車100%」をファクトベースで考える』という記事。
 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00240/011800001/
 菅義偉総理は「2050年にカーボンニュートラルを実現します。環境技術で日本を経済成長させます」と言っただけなのに、なぜかガソリン車廃止となり大騒ぎとなった顛末を記す。筆者は経産省の意図的なリークとメディアの不勉強の合わせ技であろうと見ている。

 池田直渡氏は反EV論者、内燃機関愛好家ではなく、「クルマはいずれほとんどEVにならざるを得ない」と考えているそうである。ただし先進国で色々うまくいっても2040年代くらいで半分程度と読んでいる。
 現在の欧州のCO2排出規制は企業ごとの平均であり、トヨタのようにハイブリッドで規制をクリアできればスポーツカーも投入できる。そうでなければ排出権取引となる。
 北米ではZEV(Zero Emission Vehicle )規制があり、一定比率はゼロエミッション車を造る必要がある。中国では2つの規制が併存する。

 連載4回目は『欧州のEV戦略は「ブラック魔王」で読み解ける』という記事。ブラック魔王とは昔のアメリカアニメ「チキチキマシン猛レース」に出てくる悪だくみをしては自分が酷い目に遭うキャラクターである。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00240/032500004/

 日本は1970年代から排ガス(NOx)規制が強化され、80年代には光化学スモッグもほとんどなくなった。ところが90年代に入ると京都議定書でおなじみのCO2削減が問題とされるようになり日本に不利な数字となる。基準を作るのはいつも欧州で押し切られた格好である。
 その欧州はCO2削減ばかりでNOxや粒子状物質(PM particulate matter)には無関心だった。そのためエッフェル塔が霞むほど大気汚染がひどくなり、打ち出したのがクリーンディーゼルであった。晴天時(2012年)と汚染が酷い日(2014年)を比較した写真がある。
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/810x540/img_726aa9ea1aba4fb933d8d982fd698d29129787.jpg

 日本では石原都知事時代にディーゼル車の規制が行われ1999年に「ディーゼル車NO作戦」がスタートし、規制は2003年10月から実施された。欧州では2014年9月からやっと日米並みのEURO6規制となるが、技術を積み上げてこなかった一部のメーカーは急激な規制強化(NOxで6割減)に追いつけなかった。
 そこで、不正なプログラムで測定結果を誤魔化した。これが、2015年に明るみに出たフォルクスワーゲン(VW)のディーゼルゲート事件である。
 欧州は環境意識が進んでいるのではなく、日本より40年も遅れているのだ。
 頼みの綱だったディーゼルを、自らの不正でお家断絶状態に追い込み、困り果てた欧州は、本当はハイブリッド車(HV)に進みたかったのだが、こっちはトヨタの特許で身動きが取れない。やむを得ず、育成段階にある次のエースを緊急登板させた。それがEVだ。

 現状ルールでは、EVはCO2排出量ゼロで、対するHVは良くて1キロ走行あたり70グラムを切るくらい。普通に考えれば満点のEVのほうが優秀だが、補助金付きでも売れない。満点戦術でEVを作ったVWは約130億円の罰金を支払い、まさに手段を目的に先行させた結果となった。
 一方、トヨタは満点こそ取れないものの、2020年規制では平均点以上のHVを主要マーケットで販売台数の4割から5割も売ってCAFE規制をクリア、「この成績なら、台数が出ないスポーツモデルが足を引っ張っても平均値に影響なし」とばかりに、涼しい顔でスープラやヤリスGR4などのスポーツモデルをリリースする余裕っぷり。
 
   (PB生、千葉)



 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)5月23日(火曜日)
       通巻第7760号  より
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最終日

2023年05月23日 | 日々の暮らし
 5月18日(木)

 6時15分から6時45分まで散歩。
 ゴミ当番三日目、最終日。

 昨日17日。
 荒ゴミの回収が済んでいる筈なので、夕方点検に行く。
 前回にも書いた通り、今度の当番はペットボトルなどのプラスチック包装回収だけだったので、基本、嵩が張っているだけで軽い。
 特に問題はない、はずだった。
 
 行ってみたら、鍋らしきものがぽつんと所在なさそうに座っている。
 「間違って出した」にしては、何か不自然だ。何かがおかしい。

 ちょっと考えて気が付いた。
 荒ゴミも生ごみと同じく指定のポリ袋に入れることになっている。
 生ゴミに関しては青い色の指定袋。荒ゴミの方はペットボトル・缶用、プラスチックごみ用、不燃物用などに分かれていて、それらは印刷された字の色が違う透明の袋。
 先述の鍋は袋に入ってなかった。ただそのままの姿で、2種類の鍋が重ねて置かれている。それだけ。
 
 ということは、間違えて出したのではないということか。

 記憶の糸を手繰り寄せてみる。
 荒ゴミ回収の中でそれなりに大きなものは、以前は月に一度だけだった。(さらに大きいものは数か月か半年に一度だったかもしれない。)
 それも専用の袋はなかったのではないか。
 だから、何かの拍子に集積所の前を通った時に荒ゴミが山積みになっていてその量の多さに「さすが、山の上でも神戸は街だ!」と驚いたことが何度もある。
 それが数年前から(十数年前?)回収は月に二度となって、あふれ出しそうなゴミの山を見ることもなくなった。

 月に一回の時は、失念していたら一ヶ月間家に置いとかなきゃならなかったわけだから、「ゴミ出しは朝5時以降に」と書かれてあっても回収日の前日の晩からごみの山ができていた。

 そういうことを思い出してみると、あの鍋を出した住民は、物を大事に使って荒ゴミなんか十年に一度も出すか出さないか、と言った篤実(?)家だったのかも・・・。

 今日18日も生ゴミ当番の方は全く問題なし。
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何をか言わんや

2023年05月22日 | 心の持ち様
 
【変見自在】憲法審査会
━━━━━━━━━━━━
        高山 正之

 立憲の小西洋之が毎週開く衆院憲法審査会を「サルみたい」と嘲笑した。そこでどんな議論が交わされているか、一端が先日の産経新聞に載った。
 自民議員が共産党議員に「共産党は今の憲法成立時に党を挙げて反対した。それがなぜ護憲に転んだか」と質した。

 共産党議員は口籠りながら「自民が悪いから」とか馬鹿を言ったとある。
 全国中継の予算委でこんなシリアスな議論を聞いたことがない。
 毎度馴染みの辻元清美の雑言よりは遥かに知的で楽しい。こっちを全国中継すべきではないか。

 因みに共産党を代表して憲法反対論を語ったのは野坂参三だった。
 昭和21年8月の衆院本会議場がその舞台で、野坂はGHQ製の憲法草案についてこう述べた。
「憲法9条は空文だ。自衛隊を放棄すれば我が民族の独立を危うくする」
「それゆえに我が党は民族独立のためにこの憲法に反対する」
 実にまともだ。

 その野坂は治安維持法で追われる身で、終戦時は中共の庇護を受けて支那の延安に隠れ潜んでいた。
 帰国する気になったのはGHQが治安維持法を勝手に廃し、獄に繋がれた徳田球一らを釈放したからだ。
 それで彼も昭和21年の年明け早々にいそいそと支那から帰国してきた。

 それは分かるが、なぜ衆院議員になれたのか。
 表面だけを追うとマッカーサーは同年2月に幣原喜重郎内閣に自分が書いた憲法草案を受理させ、同年4月に総選挙を命じた。「戦前という穢れ」のない選良によって新憲法を成立させるためだと彼は言った。
 それでも日本人が大嫌いな共産党の野坂に清き一票を投じたとも思えない。

 実は野坂が受かるようにGHQはいろいろ手を尽くしている。
 一つが公職追放だ。まともな判断のできる政治家の大半と有識者併せて20万人を社会的に葬った。つまり被選挙権を奪った。
 代わりに野坂ら共産党員や社会党の加藤シヅエらを立候補させた。
 それでも野坂が当選する可能性は低かった。

 そこでGHQはこの「第22回総選挙」に限って従来の中選挙区を廃し、最大は14人区の大選挙区まで作る操作までやった。
 例えば野坂が立った東京1区は実に10人区だった。当たり前だが、そんな沢山の立候補など揃わない。野坂はほぼ無選挙で当選が決まった。
 「知能遅滞児は強制断種」を唱えた加藤シヅエは東京2区から立候補した。
 定員は12人。12位以下は法定得票数に達せず、彼女は自動的に当選が決まった。
 かくてGHQが選んだ立候補者はみな当選という摩訶不思議が実現した。

 ただGHQにも抜かりがあった。それは自由党の鳩山一郎の当選だ。
 彼はGHQの新聞検閲が始まる前に米国の原爆投下について「非戦闘員を殺戮した悪辣な国際法違反」と糾弾する談話を朝日新聞に載せていた。
 その鳩山は自由党総裁として首相になりそうな雲行きだった。
 それはまずい。
 GHQは外人記者会に命じて「午餐会に彼を呼んで吊し上げ、公職追放の口実を作らせた」(マーク・ゲイン『ニッポン日記』)

 こういう工作を次々打って、マッカーサーの書いた憲法草案は彼が望んだ顔ぶれによって審議された。
 天皇が発議もしていない憲法改正案は明らかに違法だが、それはなぜか審議されなかった。

 かくてまともな共産党員を除く選良たちによって新憲法は成立した。
 新憲法の前文には「日本国民は正当に選挙された国会の代表者を通じて行動する」とある。
 しかし草案の法的根拠は論じられず、候補者も選挙区の区割りもGHQによって変更され、当選者ですら勝手に外された。
 どこが正当な選挙なのか。憲法審査会は小西の言ったことなど気にせずに毎日開催してでもこの闇に光を当ててほしい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文氏 
『週刊新潮』令和5年5月25日号より採録






   わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6508号
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     2023(令和5年)年 5月21日(日)より
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