農事組合法人「玉浦南部生産組合」(代表 高橋英男氏)では、「法人の理念づくり」と「職場のルールづくり」が行われ、それに基づく具体的な取組が始まっています。
震災を契機に岩沼市蒲崎地区に設立された玉浦南部生産組合では、設立2年が経過し、今後の活動を反映した中長期的な計画策定や組織体制の見直しが必要であるという話が5月の役員会でありました。そこでみやぎ産業振興機構の「アグリビジネスステージアップ支援事業」を活用し、6回に渡り中小企業診断士の本田茂氏を講師に招き、組合の話し合いをサポートしてきました。すべての構成員から意見を出してもらうため、ブレーンストーミングとKJ法等を用いてことで、はじめは戸惑っていた構成員も回を重ねるごとに意見を話すようになり、より深い話し合いとなりました。
この話し合いの結果、「居心地のよい皆が笑顔で働ける場所」という法人の理念が決定されました。本田先生からはその理念を実現するためには、ミーティングの機会を増やすとともに,具体的な組織のルールづくりに取り組むことが必要であるとアドバイスを得ました。
その結果、毎朝の朝礼を実施するとともに,部門長を中心としたスケジュールの作成と検討が行われるようになり,構成員相互によるコミュニケーションを密に取るための体制整備が進んでいます。
今後は,現在のルールが定着し,更に円滑な組織運営が達成できよう,普及センターでは、支援を続けていきます。
〈連絡先〉
宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143