船橋情報ビジネス専門学校

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リスキリング

2022-08-24 09:00:00 | Weblog

こんにちは、就職指導室の遠藤です。

今日のテーマはリスキリングです。
最近、DX(デジタルトランスフォーメーション)と共に、良く露出するようになったキーワードです。現在のトレンドを良く表しているキーワードですので、早速、紐解いてみましょう。

 現代の企業は、ITなしでは成立し得ません。このため、ある程度以上の規模の企業は、ITを専門に扱う情報システム部門を設置しています。情報システム部門は、社内のIT統制からはじまり、情報システムの調達から運用、情報デバイスの導入と管理まで、あらゆるITに関連するテーマを扱います。情報システム部門のエンジニアに求められるスキルは、システムの企画~設計~調達~運用に必要となるスキルはもちろんのこと、企業のコアとなっている業務のスキルです。

 DX以前、企業の情報システムに課せられた大きな使命は、効率化でした。経営判断が必要になるほど高価なITシステムに投資するとき、効率化を拠り所としてコンセンサスを形成せざるを得ませんでした。このIT投資の状況に対し、警鐘を鳴らしたのは経済産業省です。米国は、GAFA(Google、Apple、FaceBook、Amazon)に代表されるような大きなIT企業を勃興させました。GAFAに代表されるIT産業は、効率化の視点でIT投資をした結果でなく、デジタルを活用し、新しいビジネスを創出しようとした結果です。経済産業省は、DXの浸透を図りながら、企業のIT投資に大きな変革を促しています。

 IT投資の主目的が効率化であるなら、情報システムは、ITベンダーに丸投げしていても調達可能です。しかし、IT投資の主目的が効率化ではなく、新しいビジネスの創出であるなら、ITベンダーに丸投げしていては達成できません。社内の情報システム部門が主役となり、当事者意識を持って、デジタルを活用した新しいビジネスの創出に取り組む必要があります。

 民間企業も応える形で、DX時代の情報システム部門の拡充に取り組みはじめました。例えば、旭化成、JFEスチール、住友化学とも、現在の情報システム部門を2024年度まで数倍に拡大しようとしています。情報システム部門を拡充しようとし、新しいITエンジニアを中途採用しようとしても上手くいきません。世の中は、企業のIT投資が好調なため、慢性的なITエンジニア不足に陥っているのです。したがって、社内の一般部門の社員をIT社員として鍛え直して、情報システム部門に配属しています。一般社員がITエンジニアとして学び直すことが、リスキリングであり、DX推進企業の大きな潮流となっています。

 就職指導室の役割は、多くの企業の採用担当者様と接し、企業様が欲するエンジニア像のすり合わせを行うことです。先日も、従業員数が5,000名超で食品の流通や加工を担う企業様がご来校され、DX推進における情報システム部門の拡充をテーマとして、意見交換を行いました。DXやリスキリング(学び直し)が着実に浸透していることを実感しています。

 


 写真は、8月10に開催された特別講座「DX Camp for FJB」の模様です。
NTT東日本様にご登壇いただき、社会でのリアルなDXについて学び、体験もさせて頂きました。当日は夏休みに関わらず、多くの学生が受講し、DXについての理解を深めることができました。

NTT東日本様、ありがとうございました。

当日の模様は、NTT東日本 千葉西支店様からニュースリリースが発表されています。また、千葉日報様からもニュースが配信されています。検索し、一読してみて下さい。


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