こんにちは、就職指導室の遠藤です。先週の金曜日は卒業式でしたので、今日のテーマは「卒業生に贈りたい本」です。卒業していった“学生”はもちろん、来年以降に卒業を控えた学生にも紹介しましょう。
「海の見える理髪店 (荻原 浩)」
卒業という人生の節目を迎え、新たな旅立ちのときを待ち、静かに高揚している諸氏に読んで欲しい小説です。あえて感情描写を排し、行動描写と会話による乾いた文体で紡がれる物語は、瀟洒な映画を鑑賞しているかのようです。門出に相応しい珠玉な展開は、優しく涙を誘うでしょう。
作者の荻原と私は、同学年で同じ高校を卒業した同級生です。荻原の作品は、家族をテーマにした地味な物語が多いせいか、その実力とは裏腹に遅咲きの作家となりました。本作は、彼が還暦近くになって書いた作品で、文学賞の最高峰である直木賞を受賞しました。
荻原の乾いた文体は、アメリカン・ハードボイルド小説の旗手であるレイモンド・チャンドラーの影響です。カルフォルニアのカラカラに乾いた文体で、日本の湿った家族の関係を描写するから、冴えた瞬間を効果的に切り取れるのだと思います。私も人生の新しい門出を祝し、卒業生にエールを送りたくなりました。チャンドラーの小説に登場するストイックな私立探偵、フィリップ・マーロウみたいに…。
「人生はタフじゃなければやっていられない。また、楽しまなければ意味がない」。
スナップは、卒業生式の模様です。天候にも恵まれ華やかな式典でした。
綺麗なお花は、(株)共立ソリューションズ(旧:(株)日本プレースメントセンター)様、(株)第一情報システムズ様に頂戴したものです。記念撮影の人気スポットとなり、卒業生への素敵なエールになりました。
今週末は【オープンキャンパス】を開催予定です。遊びに来てください。
- 3月18日(土)
9:00~12:00(午前の部)
13:00~16:00(午後の部)