大学生の頃、何度か『The Twelve Days of Christmas/クリスマスの12日』というクリスマスキャロルを歌う機会がありました。なのに、この「12日」がいつのことなのか知らなかったんです。
先月。アメリカの知人にクリスマスカードを書いていて、英和辞書の「Christmas」の項の用例解説を読んでいたら、
「the Twelve Days of Christmas
クリスマスの12日間<12月25日から1月6日まで>」
と書いてあってビックリ。アドベント(クリスマスまでの約4週間)のように「クリスマス前の12日間」だと思い込んでいたので、驚いてしまったのでした。
でも、「<12月25日から1月6日まで>」だと13日間ですよねぇ。
インターネットで英語のページを見ていたら
「クリスマス(降誕祭)の翌日12月26日から、1月6日(公現祭)まで」
「クリスマス当日12月25日から、1月6日(公現祭)の前日である1月5日まで」という両方の説があるようです。降誕祭か公現祭のどちらかを含まないので12日間というわけです。
1月6日の公現祭というのは「生まれたばかりのイエス・キリストを東方の三博士が訪ね礼拝した日」という日で、ドイツでも「Heilige Drei Könige」という祭日でした。幼子イエスが人々の前で神性を表した日ということで、大事な祭日だそうです。
そういえば、ドイツでクリスマスに飾られるKrippe(クリッペ)という「イエス・キリストの生誕飾り」にはいくつもの人形があるのですが、アドベントが始まるとまずは幼子イエス以外の人形(聖母マリアや父ヨゼフ・馬小屋など)を配置し、12月24日の夜からクリスマスの朝の間にイエスを置き、それらの人形から離れたところに置いておいた東方の三博士(三賢人)の人形を1月6日の公現祭までの12日間かけてゆっくり動かし、イエスまでの距離を縮めていくのだそうです。こうやって小さい頃から家庭でキリスト教に親しんでいくのだと、感心してしまいます。
ツリーを新年まで片付けないのも、「降誕のお祝いの期間」がまだ終わっていないからだったんだと、再発見!
クリスマスと公現祭までの期間が、キリスト教国で大事にされているから、そして身近であるからこそ『The Twelve Days of Christmas』のようなクリスマスキャロルがあるのですね。
<おまけ>
ちょうど昨日「なぜクリスマスイブを祝うのか?」という新聞記事を読みました。ユダヤの暦では「日没から次の日が始まる」ということで、「イブ=クリスマスの前夜」は既に「クリスマス(降誕祭)当日」なんだそうです。これも知らなかったので、勉強になりました。
<参考>
・『The Twelve Days of Christmas/クリスマスの12日』「クリスマスの12日」の意味も。『The Twelve Days of Christmas/クリスマスの12日』の動画も視聴できます。
・「Krippe's Story」- Xmas Count Downクリッペについて詳しいページ。たくさんの美しいクリッペを見ることができます。
・クリスマス - Wikipedeia「世界のクリスマス」の欄に詳しいです。
・The Twelve Days of Christmas (song) - Wikipedia (英語)
・「クリスマスの12日」っていつ?
先月。アメリカの知人にクリスマスカードを書いていて、英和辞書の「Christmas」の項の用例解説を読んでいたら、
「the Twelve Days of Christmas
クリスマスの12日間<12月25日から1月6日まで>」
と書いてあってビックリ。アドベント(クリスマスまでの約4週間)のように「クリスマス前の12日間」だと思い込んでいたので、驚いてしまったのでした。
でも、「<12月25日から1月6日まで>」だと13日間ですよねぇ。
インターネットで英語のページを見ていたら
「クリスマス(降誕祭)の翌日12月26日から、1月6日(公現祭)まで」
「クリスマス当日12月25日から、1月6日(公現祭)の前日である1月5日まで」という両方の説があるようです。降誕祭か公現祭のどちらかを含まないので12日間というわけです。
1月6日の公現祭というのは「生まれたばかりのイエス・キリストを東方の三博士が訪ね礼拝した日」という日で、ドイツでも「Heilige Drei Könige」という祭日でした。幼子イエスが人々の前で神性を表した日ということで、大事な祭日だそうです。
そういえば、ドイツでクリスマスに飾られるKrippe(クリッペ)という「イエス・キリストの生誕飾り」にはいくつもの人形があるのですが、アドベントが始まるとまずは幼子イエス以外の人形(聖母マリアや父ヨゼフ・馬小屋など)を配置し、12月24日の夜からクリスマスの朝の間にイエスを置き、それらの人形から離れたところに置いておいた東方の三博士(三賢人)の人形を1月6日の公現祭までの12日間かけてゆっくり動かし、イエスまでの距離を縮めていくのだそうです。こうやって小さい頃から家庭でキリスト教に親しんでいくのだと、感心してしまいます。
ツリーを新年まで片付けないのも、「降誕のお祝いの期間」がまだ終わっていないからだったんだと、再発見!
クリスマスと公現祭までの期間が、キリスト教国で大事にされているから、そして身近であるからこそ『The Twelve Days of Christmas』のようなクリスマスキャロルがあるのですね。
<おまけ>
ちょうど昨日「なぜクリスマスイブを祝うのか?」という新聞記事を読みました。ユダヤの暦では「日没から次の日が始まる」ということで、「イブ=クリスマスの前夜」は既に「クリスマス(降誕祭)当日」なんだそうです。これも知らなかったので、勉強になりました。
<参考>
・『The Twelve Days of Christmas/クリスマスの12日』「クリスマスの12日」の意味も。『The Twelve Days of Christmas/クリスマスの12日』の動画も視聴できます。
・「Krippe's Story」- Xmas Count Downクリッペについて詳しいページ。たくさんの美しいクリッペを見ることができます。
・クリスマス - Wikipedeia「世界のクリスマス」の欄に詳しいです。
・The Twelve Days of Christmas (song) - Wikipedia (英語)
・「クリスマスの12日」っていつ?