MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『ヨコちゃんとライオン』

2014年12月31日 | BOOKS
『ヨコちゃんとライオン』
 文:角野栄子
 絵:網中いづる
 出版:パイインターナショナル


 三越デパートのライオン像の100歳を記念した絵本です。
 娘と一緒に読んで、なんだか幸せな気持ちになりました。

 ライオンの銅像と、一人の女の子の物語。
 変わらないライオンと、成長して変わっていく女の子。
 毎日会うわけでなく、本当にときどき会うからこその驚きは、どこか、成長の止まった大人が成長期の子どもを見るときに感じる気持ちに似ているように思います。

 変わっていく中にも、変わらないものがあること。
 変わっていくことで、新しい素敵なものと出会えること。

 軽やかに描かれた女性を見ていると、娘がどんな女性に育っていくのか楽しみになります。


<関連情報>
三越ライオン像100歳の誕生記念童話「ヨコちゃんとライオン」出版(PDF:約444KB)
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ローストチキンの所要時間・タイムテーブル

2014年12月25日 | 料理&美味しいもの
 今年も「塩麹ローストチキン」を作りました。
 本当にジューシーで美味しいので、来年以降も作るつもり。と、いうことで所要時間のメモ(備忘録)です。

 肉を塩こうじでマリネする(漬け込む)時間は、半日から1晩もあればOK。
(今年は2晩漬け込みました クリスマスイブに食べるため、22日にマリネ開始

 食べる当日は、2時間前から準備をはじめます。焼き時間は、オーブンとグリル合わせて45分ぐらいでした。
 (200度に予熱したオーブンで30分 + グリルで焼き色を付けるのに15分)

 もちろん、オーブンの機種やお肉のサイズによって時間も変わると思いますので、様子を見て時間を加減してください。
 (チキンレッグが大きい場合、オーブン加熱時間が増えます)

 <テーブルに出す時間を「午後7時(19:00)」とした場合のタイムテーブル>

午後5時(17:00)
    冷蔵庫から肉を取り出す。(焼く前に、肉を常温に戻すため)
     

午後5時45分(17:45)
    オーブンの予熱を開始(200度で予熱・我が家のオーブンは予熱時間が約15分)

午後6時(18:00)
    タレを塗り、オーブン(中段)に入れ加熱開始。(5~7分ごとにタレを塗り、天板の向きを変える)
     

午後6時30分(18:30)
    肉の厚みがある関節部分に竹串を刺して、肉汁が透明か確認。
    (赤い汁が出た場合は、オーブン加熱を5〜10分追加して再確認)

    さらにタレを塗って、グリルで加熱開始。
    こまめに様子を見ながら、きれいな焼き色がつくまでグリルで加熱。(10~15分)
    (5~7分ごとにタレを塗り、天板の向きを変える)※焦げそうなところにはアルミホイルをかぶせる。

午後6時45分(18:45)~
    そのままオーブンの中で肉汁を落ち着かせる。(15分ほど)
    ※オーブンから出さないのがポイントです。
     

午後7時(19:00)
    オーブンから出して盛り付け、テーブルへ。
     

<関連記事>
塩麹ローストチキン! - MOONIE'S TEA ROOM
 参考にしたレシピやアレンジのことなど書いてます。
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『なんて だじゃれな お正月』

2014年12月20日 | BOOKS
 「もういくつ寝ると」と、そろそろ歌ってもいいころになりましたね。
 そろそろ冬休みに入る学校もあるのじゃないでしょうか。

 今回は「1月のおはなし」。お正月のおはなしをご紹介します。


 物語は年末、12月28日に始まります。
 ママからお使いを頼まれた主人公が、不思議な男の子に出会って……。
お年取りから、松の内、そして「どんどやき」まで、いろいろなお正月の縁起担ぎを紹介しながら物語は進みます。

 タイトルにもあるように、たしかに昔からの縁起担ぎって「ダジャレ」要素たっぷり。
 「黒魔女さんが通る!!」シリーズでも人気の石崎洋司先生が、面白くてためになる物語に仕立ててくれていて、これを読めばお正月に詳しくなれちゃいます。

 『それなら いい いえ ありますよ』や『じつは よるの ほんだなは』で不思議で愛嬌たっぷりのイラストを描いている澤野秋文先生の絵も、とてもストーリーに合っていて素敵です。

 是非、冬休みに読んでみてください!



<余談>
 お正月飾りを飾るのは「大掃除(煤払い)が済みました。年神様をお迎えできる準備が済みました」ということなのだと、この年になって知りました。片づけもせずお正月飾りを飾ってちゃいけなかったんですね。
 反省、反省。
 でも、「帰省しちゃう場合や旅行に行くときはどうしたらいいのかな?」と、新たな疑問も出てきちゃいます。
やっぱりお年取りの夜いるところに年神様はいらっしゃるのかなぁ?
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『雪だるまの雪子ちゃん』

2014年12月12日 | BOOKS
 野生の雪だるまの雪子ちゃんと人とのふれあいの物語です。

 読んでいると、雪だるまも不思議だけれど、ヒトという生き物もとても不思議に見えてきます。

 自立した素敵なおばあちゃんが印象的。
児童書のコーナーにありますが、年齢を重ねていくのが不安になる私たち大人の女性にも読んでほしいと思います。

 都会を離れて、雪が降る音も聞こえそうな村で人間らしく生きること。
 子どもが大きくなったら、そんな生活もいいかもしれません。 
 
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『えどさがし』(しゃばけシリーズ外伝)

2014年12月10日 | BOOKS
『えどさがし』
畠中恵
新潮文庫


 文庫で「しゃばけ」シリーズの外伝が出ました。

 この外伝のテーマは、「居場所」と「大切な人」と「頼られること」でしょうか?
 どれも、現代社会の私たちも求めているものですね。
 明治時代を描いた表題作を含めて短編が5つ、「想い」の強さを感じる1冊になっています。
 本編はどうなっていくのか分かりませんが、時代を過ぎても絆がつながっていくということを明示してくれる短編で、今後のシリーズも楽しみになります。

 「しゃばけ」シリーズは、お話の根となるのが男女の恋愛でも家族愛でもなく、縁で結ばれた不思議なつながりです。
「愛」だけでなく「仲間」としてつながることに、強烈な憧れを感じる人、多いんじゃないでしょうか?
 シリーズ全体を通して、「自分よりも大切に思える誰かがいること」が大きな魅力になっています。

 それにしても、人間よりも妖のほうが真っ当な感覚を持っている物語が増えてるような気がします。
身近に少なくなった年を重ねた人たち、物知りなご意見番やおしゃべりで情が深い井戸端会議のおばあちゃんたちの代わりでしょうか?

 
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『鹿の王』上・下

2014年12月04日 | BOOKS
『鹿の王』 上 ‐生き残った者‐
『鹿の王』 下 ‐還って行く者‐
上橋菜穂子
角川書店


 昨今のエボラ出血熱や、新型インフルエンザやデング熱などのことも思い起こさせるストーリーです。

 異なる文化を持つ国同士の駆け引き。
国の政をつかさどる上流階級と使役される側の思惑のすれ違い。
 「獣の奏者」と「守り人」シリーズに通ずるものがある、様々な価値観の衝突がこの物語でも描かれています。
 「913」の分類で児童書の書架に置かれていることが多いと思いますが、一般の書架においても良いと思う「大人」の物語になっています。

 今回は、大きな悲しみと大きな使命感を持つ男性2人のダブル主人公になっています。
生まれも育ちも違う2人が、別々の場所で自分の人生と向き合い懸命に生きる姿が代わる代わる描かれていきます。
 その2人の男性それぞれに、恋人でもなく夫婦でもない微妙な立場の女性が登場します。何かを求めずに相手のことを思って、そっと「寄り添う」愛……、「大人」ですね。

 何よりも印象的だったのは、「大人」の愛憎と覚悟が重苦しく切ない結末へと進んでしまいそうなところを、小さな少女が希望の光で照らしてくれる後半。
 幼い生命の輝きが、大人たちに与えてくれる力の大きさを改めて感じる1冊です。
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