映画化もされた『依頼人』『ペリカン文書』で有名な、ジョン・グリシャム(John Grisham)のジュニア向けミステリーです。
『少年弁護士セオの事件簿』シリーズ
ジョン・グリシャム・作/石崎洋司・訳 岩崎書店
(
2012.11.27.現在 既刊3巻
写真は3巻のもの)
(追記
2013.11.23. 2013年11月12日に4巻が発売されました。)
主人公は、弁護士の両親を持つ13歳の男の子、セオドア・ブーン(愛称はセオ)。
小さなトラブルから殺人事件まで「Kid Lawyer(少年弁護士)」が活躍する物語です。
翻訳者は『黒魔女さんが通る!!』シリーズの作者でもある、石崎洋司さん。
さすが!児童向けの物語を書いている作者さんだからか、非常に読みやすいです。
日本とは違うところも多いアメリカの裁判の制度なども冒頭や巻末に説明や図などがあるので分かりやすく、アメリカの法廷ミステリーを読むための基礎知識の参考書としても、おすすめのシリーズだと思います。
私は全3巻だと勘違いしていたんですけれど、岩崎書店の特設ページによると来年発売予定の4巻で完結する「全4巻」のようです。(※1)
3巻は、セオ自身に疑惑がかかって、ハラハラとさせられます。
「親への隠し事が、今後大きなトラブルを起こさないといいのだけど……」と、母親のような気持ちでセオのこれからが気になってます。
セオは賢い男の子だけど、けっして完全無欠ではなくて、不安になったり泣いたり隠し事をしたり自転車のルールで注意されたり……。子どもたちも、きっと「わかる、わかる」と、セオになった気持ちでこの物語を楽しめるんじゃないでしょうか。
1巻で起きた事件はどうなるのか?来年発売予定の次巻が待ち遠しいです。
(1)「Theodore Boone: Kid Lawyer」 『少年弁護士セオの事件簿1: 謎の目撃者』
(2)「Theodore Boone: The Abduction」 『少年弁護士セオの事件簿2: 誘拐ゲーム』
(3)「Theodore Boone: The Accused」 『少年弁護士セオの事件簿3: 消えた被告人』
(4)「Theodore Boone: The Activist」 『少年弁護士セオの事件簿4: 正義の黒幕』 2013年11月12日発売
※1 実は、4巻で事件が解決していません。シリーズは続くかもしれません。(2013年12月追記)
※2 2015年11月に5巻の発売が決まったようです。
『少年弁護士セオの事件簿5:逃亡者の目』(2015年10月追記)
<関連記事>
・『セオの事件簿4 正義の黒幕』 - MOONIE'S TEA ROOM
第4巻の感想を書いてます。
<関連リンク>
・
『少年弁護士セオの事件簿』特設サイト - 岩崎書店
・
Theodore Boone 公式ホームページ(アメリカ・英語)
・
Theodore Boone 公式ホームページ(イギリス・英語)