『青の王』
廣嶋 玲子
東京創元社
異世界を描いた「ハイ・ファンタジー」を読む度に、一つの世界を作り上げる人の想像力というものに感激するのですが、この1冊も大きな驚きと喜びを与えてくれる1冊です。
表紙に書かれている英語タイトルは「The King of Blue Genies」。
「青い精霊たちの王」、物語を貫くもう一人の主人公とでもいいましょうか。
ストーリーは「天空の城ラピュタ」を思い起こさせるような、少年少女の逃避行。
空を行く羽ばたく翼を持つ船、様々な姿を持つ魔族、少女の血族の悲しい運命や、大きな犠牲を伴う決断などなど、「脳内長編アニメーション映画」化しながら読むのが、じつに楽しい物語です。
心晴れやかに終わるラストまで、異世界にどっぷりひたれるように、時間と心の余裕のある日に読んでいただくのがオススメです。
装丁も、じつに素敵。
装丁は、内海由さん。イラストは、橋 賢亀(はし かつかめ)さん。
色合いも、線の柔らかさも、おはなしにピッタリです。中の白黒のボールペン画のようなイラストも世界観が伝わります。
美しいのも、汚いのも、恐ろしいのも、気高いのも、「生きているものの心」なのだと、現実世界とは違う世界を舞台にした物語の中で、私は40代になっても学習しているように感じます。
子どもたちにも、たくさんの物語を読んで、喜びや苦しみや悲しみを学んでほしいと思いますし、それを心の糧にしてほしいと思います。
廣嶋 玲子
東京創元社
異世界を描いた「ハイ・ファンタジー」を読む度に、一つの世界を作り上げる人の想像力というものに感激するのですが、この1冊も大きな驚きと喜びを与えてくれる1冊です。
表紙に書かれている英語タイトルは「The King of Blue Genies」。
「青い精霊たちの王」、物語を貫くもう一人の主人公とでもいいましょうか。
ストーリーは「天空の城ラピュタ」を思い起こさせるような、少年少女の逃避行。
空を行く羽ばたく翼を持つ船、様々な姿を持つ魔族、少女の血族の悲しい運命や、大きな犠牲を伴う決断などなど、「脳内長編アニメーション映画」化しながら読むのが、じつに楽しい物語です。
心晴れやかに終わるラストまで、異世界にどっぷりひたれるように、時間と心の余裕のある日に読んでいただくのがオススメです。
装丁も、じつに素敵。
装丁は、内海由さん。イラストは、橋 賢亀(はし かつかめ)さん。
色合いも、線の柔らかさも、おはなしにピッタリです。中の白黒のボールペン画のようなイラストも世界観が伝わります。
美しいのも、汚いのも、恐ろしいのも、気高いのも、「生きているものの心」なのだと、現実世界とは違う世界を舞台にした物語の中で、私は40代になっても学習しているように感じます。
子どもたちにも、たくさんの物語を読んで、喜びや苦しみや悲しみを学んでほしいと思いますし、それを心の糧にしてほしいと思います。