MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『モップガール』 『スイーパーズ 事件現場掃除人(モップガール2)』

2013年04月30日 | BOOKS
 エピローグがプロローグ。そんな連続ドラマのような2冊です。
 『モップガール』の解説にも書いてあるのですが、「映像化予定で書かれた小説」だったというのも、章と次の章・第1作と第2作のつなげ方を見ると納得します。
 「あぁ、今回も無事事件が解決したなぁ」と思っているところへ新しい事件を感じさせる出来事が起き、「つづく」の文字が現れてエンディングテーマ曲が流れ始める感じ。

 主人公を含めて、登場人物全員の個性が強くて、映像化したらちょっと見てみたいようなキャラクターたちです。
(実際の映像化では、まったく違う設定とストーリーになってたそうですが……)

 いろいろなワケありの事件現場の掃除を扱うプロの掃除屋さんという設定で、アルバイトの主人公(特異体質あり)が事件と関わることで仲間たちと事件の謎を解き明かしていくというミステリー。
 今まで意識していなかった「事件現場掃除」という仕事にも驚きました。

 なんで表紙イラストの主人公が腰に付けているタオルが手裏剣柄なのかは、読んでのお楽しみ。
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『本屋さんのアンソロジー』

2013年04月28日 | BOOKS
『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』
 大崎梢  光文社


 私の大好きな大崎梢さんのリクエストによる、「本屋さん」をテーマにした10篇の作品のアンソロジーです。
 書店好き・本屋さん好きはもちろん、大崎さんの「書店員」シリーズが好きな方は必読!

 アンソロジー=いろいろな作家の作品を、あるテーマ・基準で集めている作品集・選集。

 登場する作家さんは、以下のとおり。(五十音順)

  飛鳥井千砂
  有栖川有栖
  乾ルカ
  大崎梢
  門井慶喜
  坂木司
  似鳥鶏
  誉田哲也
  宮下奈都
  吉野万理子

※作品の収録順とは異なります。

 もちろん大崎さんも書いてます。

 どれも、本当に面白い。
 同じテーマでも、謎あり、恋あり、青春あり、笑いあり、切なさあり。


「あ。この作家さんの本、読んでみよう!」と思わせてくれる「本屋さん」にも嬉しいアンソロジーになってるんじゃないでしょうか。
 私もぶらりと本屋さんに行ってみようかな。
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『幸福トラベラー』

2013年04月26日 | BOOKS
『幸福トラベラー』
山本 幸久/著 ポプラ社


 爽やかで優しい、青春ストーリー。
読みやすくて、読後感も良くて、中高生はもちろん、大人も胸が温かくなる1冊です。

 背が低いことを気にしていて、自分に自信のない中2の男の子が主人公。
でも、彼の良いところは前向きで、人とのコミュニケーションができるところなんじゃないかなぁ。
 家族に愛されていることを自覚しているところも、「母」である私は嬉しく感じるキャラクターです。

 彼が出会う女の子も、マジメでまっすぐ。
 たぶん、こういう女の子もまだどこかに生息しているはず。いるといいなぁ。


 初めて出会った二人が、ぎこちないながらも小さな共通点を見つけて、会話を通じて少しずつ近づいていく一日の物語。
二人が出会う大人たちも、いい味出してます。
 舞台は東京・上野。上野の観光案内地図などを見ながら読むと二人の移動が分かって面白いかもしれないですね。


 この物語を最後まで読んで、『名犬ジョリィ』のエンディング「ふたりで半分こ」を思い出してしまうのは、私の世代ぐらいかなぁ。



 あと……表紙のイラストの制服が、母校の制服に似ていて、ちょっと嬉しかったです。
 色もデザインも、胸のワッペンの形も似てるなぁ。
(私の時とは制服のデザインが違うのですが、教育実習で行った時の後輩のものとそっくり!)
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『歴史にドキリ』の獅童さんにドキリ!

2013年04月24日 | Radio & Music&TV
 すごい番組を見つけてしまいました!
 学校から帰宅した娘がテレビをつけたところ、たまたま番組が始まり、「あれ、これは中村獅童さん?」と、ついつい最後まで見てしまいました。

<番組ホームページ>
『社会 小学6年 歴史にドキリ』

 番組説明には「中村獅童が歴史上の人物にふんして歌い踊る!」とあるのですが、歴史上の人物なのにインターネットで調べ事をしたり、ミラーボールの下で踊ったり……。
番組の設定もすごいですが、獅童さんって本当に芸達者!
 最近は大河ドラマ『八重の桜』の佐川官兵衛役を見ていたので、あまりのギャップにしばし呆然としてしまいました。

 昼間の教育テレビにこんな驚きの番組があるとは……。
 奇抜といえば奇抜。でも、歴史の要点・大事なところをしっかり押さえた番組です。
 もちろん、小学生向けの10分番組ですから、大人は「こんなこと知ってるよ」と思うかもしれませんが、歴史に興味を持つきっかけになる優れた番組だと思います。
(2012年度も放送していたんですね。全く知りませんでした

 番組ホームページでも、獅童さんが歌って踊る「ドキリ★ソング」の動画・歌詞を見ることができます。
 ちょっと楽しそうですよね。

<『歴史にドキリ』放送予定>
  NHK Eテレ 
 毎週水曜日  午前9:40~9:50
 毎週水曜日  午後15:30~15:40(2012年度の再放送)

<関連>
「NHK for Schoolブログ 中村獅童さんインタビュー」
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ゴウダズギルドのカラメルワッフル

2013年04月21日 | 料理&美味しいもの
 「これ、私のお気に入りなの」と知り合いにいただいたのが、ゴウダズギルドのカラメルワッフル(Gouda's Gilde caramel waffles)。
 若い頃ヨーロッパにいたときに大好きだったのですって。久しぶりに日本のコンビニで見つけて驚いたのだと聞きました。
  KALDI(カルディ)でも扱っているようです。

 ワッフルといっても、ふんわりしてるベルギーワッフルと違って、オランダ伝統のストロープワッフル(Stroopwafel)はさっくりとした薄焼きのクッキーのようなワッフルにカラメルシロップが挟まっていて初体験の味!
 キャラメルの濃厚で、ネチャっとしている感じはヌガー菓子やチョコレートバーみたいです。
 とても甘いので、ストレートの紅茶や濃いブラックコーヒーが合いそう。

 冬はカラメルシロップが固くなっちゃうので、コーヒーのカップの上などでワッフルを温めていただくのだと教えてもらいました。

 下の青色のパッケージは、チョコレートカラメルワッフル。
カラメルワッフルをチョコレートでコーティングしたもので、これまた甘いでも、美味しい!
 
 それにしても、日本ってすごいですね。平和ですね。
 海の向こうのお菓子がコンビニで売ってるんですから。

<関連サイト>
ゴウダズギルド | ブランド紹介 | 三菱食品株式会社
 カラメルワッフルを輸入している三菱食品さんのページ。
GoudasGilde.com(英語)
 「ゴウダズギルド」のページ。
 
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『しずくの首飾り』  そして『三人の旅人たち』

2013年04月17日 | BOOKS
 ふと入った喫茶店で懐かしい知り合いに出会ったような、物語との再会でした。

 『しずくの首飾り』
  ジョーン・エイキン 作   猪熊葉子 訳  ヤン・ピアンコフスキー 絵 
  岩波書店(1975年)
   A Necklace of Raindrops and other stories, 1968
   by Joan Aiken
   Illustrated by Jan Pienkowski


 8つの短い物語が入っているファンタジー短編集です。

 図書館で『しずくの首飾り』というタイトルに惹かれて借りてきました。
 と、いうのも、大好きな歌『レイン・ドロップス』の歌詞に「雨だれの首飾り」が出てくるから。

 もちろん、本のタイトルにもなっている『しずくの首飾り』も面白かったのですが、『三人の旅人たち』というお話!
実は小学生の時の教科書に載っていた物語だったのです。

 「さばくの駅の3人の駅員さんが、それぞれ順番に旅に出て……」という簡単な物語ですが、作者のユーモアも、切り絵のようなイラストも素敵。読み始めてすぐ、「懐かしい!」と思いました。作者の名前はすっかり忘れていたのですけれど。

 見返しのイラストも切り絵のようで、本当に素敵。

 このイラストにいくつかの物語が一緒に描かれているので、読んだ後は是非見返しをチェックしてください!


 『三人の旅人たち』は、光村ライブラリーの第14巻にも入っています。なんと、木下順二 作『木龍うるし』も同じ巻です!!
 ※光村ライブラリーは、光村図書の国語の教科書の中から名作を集めた書籍のシリーズです。

 
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大社煎餅

2013年04月11日 | 料理&美味しいもの
 帰省した時に、中信(長野県中部)に住む姉からもらったお土産がこれ。
 諏訪大社の公認お土産「大社煎餅」。

 なんとも言えず、美味しいんです。
 煎餅といっても、主な材料は小麦粉・卵・砂糖・ピーナッツ。
 お米でできた固いお煎餅とは違って、ちょっと洋菓子みたいです。
 サクサクしていて、甘すぎす、日本茶でもコーヒーでも紅茶でも合います。

 他にも種類があるそうですが、ピーナツが入った「短冊せんべい」(写真)がお気に入り。
 ピーナツが本当にたっぷりなので、食べるときに割れて落しちゃったりするんですけど、「もう1枚」「もう1枚だけ」と何枚も食べてしまうぐらい美味しいのです。(食べすぎ注意!

 次の帰省の時にもリクエストしておこうっと。
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「オリンポスの神々と7人の英雄」シリーズ

2013年04月05日 | BOOKS
 『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』シリーズの続編(シーズン2)です。
 前シリーズ同様、本当に面白いファンタジーです。
 登場人物のかけ合いの面白さ、絶妙な設定に思わず感嘆の声が出てしまったり、ついつい息子たちに「おススメだから!!」と読むことを勧めてしまったり。

 1巻は、主人公だったはずのパーシーが全く出てこなくてビックリ。
 そして2巻は、1巻とは別の場所・別の登場人物でストーリーが進んで、やっと3巻で1巻と2巻の二つの場所と時間・仲間たちが合わさるという展開になっています。

 英語でのシリーズ名は「Heroes of Olympus」
邦題と比べると、短くてシンプルなタイトルですね。

  著者ホームページ 「The online world of Rick Riodan」によると、『オリンポスの神々と7人の英雄』シリーズは全5巻なのですが、今のところ日本語では2巻まで出版されています。(2013.04.05.現在・<追記>2015年11月最終巻『最後の航海』発売)

  3巻の英語タイトルは、「The mark of Athena」。なんて訳すのでしょう?『アテナの刻印』『アテナの標的』?
  本の内容を読んでみないと分からないですね。

 1巻は、ジェイソン、パイパー、リオ。2巻はパーシー、ヘイゼル、フランク。
 そして、3巻はアテナの娘・アナベスが中心となって物語が動くようです。

 3巻の翻訳が出るのが楽しみ。このシリーズは、翻訳も素晴らしいんですもの。
 あっちこっちの恋の行方も気になります。

■『オリンポスの神々と7人の英雄』シリーズ <2016.11.12.追記
1.『消えた英雄』・原題「The Lost Hero」
2.『海神の息子』・原題「The Son of Neptune」
3.『アテナの印』(2013年11月発売)・原題「The Mark of Athena」(2012年10月 英語版発売)
4.『ハデスの館』(2014年11月発売)・原題「The House of Hades」(2013年10月 英語版発売)
5.<最終巻>『最後の航海』(2015年11月発売予定)・原題「The Blood of Olympus」(2014年10月 英語版発売)
6.『外伝・ヘルメスの杖』



<参考>
Home - www.rickriordan.co.uk(英語)
 イギリスの出版社による、リック・リオーダン氏の著作紹介ページです。
The online world of Rick Riodan(英語)
 リック・リオーダン氏のページ。オリンポスの神々シリーズのニュースももちろんあります。


<追記 2013.09.24.>
 外伝「The Demigod Diaries」
というのもあるようです。
『オリンポスの神々と7人の英雄』シリーズのスピンオフにあたるみたい。短編やキャラクター紹介があるようです。
 来月には英語版の4巻も発売されるみたいだけど、……これもいつか翻訳されるかなぁ?待ち時間が長いので、英語に手を出そうか本当に悩んでしまいます。
 そして、出版社ページで見つけた気になるショートストーリー。
   『The Son of Sobek』
 パーシー・ジャクソンとカーター・ケインの出会いを描いた短編だそうです。
 Eブックで読めるほか、ペーパーバック版の「The Serpent's Shadow」に収録されているようです。
 <追記の追記 2016.11.12.>
 ・『オリンポスの神々と7人の英雄6 外伝・ヘルメスの杖』
  発売が決まったようですね。Amazonで確認したら、11月25日発売とのことでした。

 
<追記 2013.10.20.>
 ほるぷ出版のパーシー・ジャクソンシリーズの特設ページで、「オリンポスの神々と7人の英雄」シリーズ3巻『アテナの印』の発売日が「11月中旬発売予定」と告知されています。
 予定通りに発売されるかな?楽しみです。

<追記 2013.12.02.>
 『オリンポスの神々と7人の英雄』シリーズ最終巻・第5巻の英語タイトルが決まったようです。「The Blood of Olympus」、2014年10月7日に、英語版発売予定です。
 また、第4巻「The house of Hades」が、2013年10月8日に発売されています。「ハデスの館」といった感じかな?
「The Blood of Olympus」は、「オリンポスの血」とか「神々の血統」のような感じでしょうか?
 英語で読む気力と時間があったら英語で読みたいですけれど……無理かなぁ。

<追記2015.10.24.>
 出版社のページではまだ見つけられなかったのですが、amazon.co.jpで、最終巻の発売予告(予約注文受付)を見つけました!

『最後の航海 (オリンポスの神々と7人の英雄5)』 - 2015/11/20


 とのこと。いよいよ、「オリンポスの神々と7人の英雄」シリーズも最終巻。11月20日前後の発売なんですね。
 そろそろほるぷ出版のTwitterでも発表されると思います。
 楽しみ!
 ほるぷ出版のサイト、「書店さま」のページの2015年11月新刊DM(PDF)では、「2015年11月中旬刊行」になってました!!


<関連記事>
『アテナの印』(「オリンポスの神々と7人の英雄」シリーズ第3巻) - MOONIE'S TEA ROOM
 第3巻『アテナの印』の感想を書いてます。
『最後の航海 (オリンポスの神々と7人の英雄 5)』 - MOONIE'S TEA ROOM
 最終巻、第5巻の感想を書いてます。
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まずは大人が『デジタルマナー』

2013年04月01日 | BOOKS
『お母さんのための子供のデジタルマナーとしつけ』
 著者:中元千鶴/監修:認定NPO法人マナーキッズ(R)プロジェクト
 出版社: シーアンドアール研究所

 我が家の子どもたちには携帯電話もスマートフォンも持たせてはいませんが、最近周りにもスマートフォンなどを持つ子供たちが増えてきたので読んでみました。
 危険性や持つことのデメリットだけでなく、利便性・メリットや気を付けるべきこと、「家族でどんなルールを作るか」など、非常に分かりやすい本でした。

 一番感じたのは「大人がマナーを守っていない」ということ。

・食事中は携帯電話・スマートフォンを触らない
・寝室には持っていかない
・会っているときに話せることは、会っているときに済ませる
 (メールは必要最小限にする)
・歩きながら・自転車に乗りながら、携帯電話・スマートフォンを触らない

 できていない大人ばかりのような気がします。
 (ほとんど携帯電話を使わない私ですら、当てはまるところが少々


 この本の第1章は「子供にスマホや携帯電話、パソコンは必要ですか?」というタイトルですが、「大人にもスマホは必要ですか?」と疑問を感じました。
 もちろん仕事などで必要な方は大勢いらっしゃいますが、今の「だれでもスマホ」という風潮はなんだか変な感じです。
家計でも一番節約できるところのように思うのですけれど……。

 次男が「スマホは通話ができて持ち歩ける小さなパソコン」と、『携帯電話・スマホの使い方と危険について』の授業で教わっていたことを話してくれましたが、子どもが学校で教わっているようなことを、実は大人が理解していないのかもしれません。

 高校生になる長男も、「大学生になったら絶対必要になるだろうな」と言っていました。
 まず、親がしっかりと正しい知識を得て、見本となるような行動をできるようにしたいものですね。
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