MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

11歳の「十三まいり」 - 戌年生まれは戌年に -

2018年04月12日 | おでかけ
 娘の「十三まいり」のため、嵐山の虚空蔵法輪寺へ行ってきました。
 「十三まいり」の「十三」は数え年の13歳なので、満年齢だと12歳か11歳。
 春の「十三まいり」でしたら、多くのお子さんが11歳ですね。
 4月に参詣した場合、早生まれのお子さんは中学1年生ですし、4月〜12月の生まれでしたら小学校6年生です。
 分かりやすいのは「『十三まいり』は、お子さんの『十二支』の年」かもしれません。
 今年は戌年なので、戌年生まれのお子さんたちが「十三まいり」というわけです。

 十二支が一回りした「数え13歳」は、厄年なんだそうです。
 そして、法輪寺さんでいただいた「参詣しおり」によると、「古来より、数え年十三歳に成長した男女が、成人の儀礼として法輪寺に参拝しました。十三歳の厄難を払い、智恵を授けていただけるように虚空蔵菩薩に祈願します。」とあります。
 法輪寺さんのホームページでは「清和天皇が数え年十三歳になった折、成人の証として法輪寺で勅願法要を催した」ことを端緒として「十三まいり」が行われるようになったと紹介されています。

 厄を払っていただき、「智福(智恵と幸福)」を授かるという「十三まいり」。
 いつの時代も、親の願いは「子どもの幸せ」なのだと、改めて思いました。

 「渡月橋を渡り終えるまでに振り返ると、授かった知恵を返すことになる」というのも有名で、娘は振り袖を着ているにもかかわらず、ほぼ駆け足のような早歩きで渡月橋を渡り終えました。渡り終えた後のホッとした笑顔……。やっぱり緊張したんですね。
 京都ならではの成長儀礼、本当に貴重で素敵な体験でした。

<関連リンク>
嵐山 虚空蔵法輪寺
 法輪寺さんのホームページです。
 「十三まいり」の詳しい参詣期間・時間、ご祈願料については「行事・祭事」のページに書かれています。
 十三まいり参詣期間
  春:4月13日から 5月13日(「4月13日」を中日とした一月間)
  秋:10月から 11月
 ※本来は旧暦の「3月13日」にお参りしていたそうです。(「13日」は虚空蔵菩薩の縁日)
  旧暦「3月13日」は、新暦では「4月上旬から5月上旬」と幅がありますね。
  今年(2018年)の旧暦「3月13日」は、4月28日になります。
十三まいり 十三参り 十三詣り 何歳? 何才? いつ? 十三まいりって何歳で行くの?
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『雪の夜は小さなホテルで謎解きを』 - GREENGLASS HOUSE -

2018年04月06日 | BOOKS
『雪の夜は小さなホテルで謎解きを』
ケイト・ミルフォード
創元推理文庫


 クリスマスのホテルを舞台にしたファンタジーミステリー。
 ちょっと懐かしい、ノスタルジーを感じるような優しいミステリーです。

 主人公は中国系の養子の男の子。
 養父母との外見の違いを気にしつつも、愛されて幸せに暮らしている12歳の少年です。

 家族で営む緑色のステンドグラスのホテル「GREENGLASS HOUSE」に、想定外のお客さんたちがやってくるところから物語は始まります。
 どのお客さんも、どこか不思議で、秘密を抱えている様子。
 マイロが見つけた不思議な海図を手に、新しい友だちとマイロの冒険が始まります。

 訳者あとがきによると、映画化も進行中だとか。
 たしかに、映像になったところを見てみたい作品です。
 どのキャラクターも個性的で、イキイキと動いてくれそうです。
 正直に言ってしまえば、初めから多くの登場人物が登場してしまって、全員のイメージができあがるまでは、あまり面白くなく複雑に思えるかもしれません。でも、キャラクターの顔が見えるところまで読み進めたら、グッと面白くなること間違いなし。
 まず、半分まではさっと読んで、もう一度初めから読むことをおススメします。

 グリーングラスハウスで、それぞれが探し求めていたものに巡り合う。
 そんな奇跡と感動が散りばめられた、優しくて切ない温かい物語。
 家族愛も友情も、冬の夜のぬくもりも楽しめる1冊です。

 続編「Ghosts of Greenglass House」(2017)も気になりますね。

 
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