MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『シマエナガちゃん』

2017年03月27日 | BOOKS
 とにかくもう、可愛い写真集です。

『シマエナガちゃん』
写真・著:小原玲
講談社


 カメラマンの小原氏が撮った、北海道に住む小鳥 シマエナガちゃん。
 おもわず「ちゃん」とつけてしまう気持ち、本当によく分かります。

 「アザラシの赤ちゃんの写真を撮る代わりに」という理由にも感謝したいくらい、この白くて丸くて可愛らしい小鳥に癒されます。
 つぶらな目と くちばしの配置のバランスが絶妙なんでしょうね。
 どのページも可愛くて、きゅーんとなりますよ。

 巻末には「プロバードウォッチャー♪鳥くんのシマエナガ講座」「シマエナガQ&A」があって、シマエナガのことを詳しく知ることができます。
 可愛いからと言って近づきすぎたりすると、シマエナガを危険にさらすことになってしまったり、雛を育てる邪魔になってしまうことなど、シマエナガを大切に思う豆知識があって、シマエナガへの愛がたっぷりです。

 シマエナガの体長は14センチだそうです。
 体長の約半分が尾ということを考えると、体が小さいのが分かります。
(体だけなら、スズメの半分くらいかな……)
 18ページの写真が実物サイズに近いかもしれないですね。

 この本のサイズもコンパクト。
 15センチ×15センチの正方形で、CDケースよりもちょっと大きいくらい。
 ちょうど シマエナガちゃんが、尾まですっぼり入るサイズですね。
 ちょっと手元においておいて、表紙を見るだけでも ほんわかできる心のサプリみたいな1冊です。
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『ニルゲンツものがたり へんてこだより』

2017年03月20日 | BOOKS

『ニルゲンツものがたり へんてこだより』
斉藤 洋 作/杉浦範茂 絵
小峰書店


 どこかの国にある不思議な街、ニルゲンツの楽しくておかしい、短いお話が12編。
 小学校での読み聞かせにもいいですね。
 終わりの時間まで「もう一つ読めるかな?」と、読んであげたら子どもたちも喜んでもらえそうな1冊です。

 著者と画家は『ルドルフとイッパイアッテナ』のコンビ、斉藤洋さんと杉浦範茂さん。
 平成6年5月から平成7年の4月まで、ヤマハ音楽教室の会報誌「Onthu」に12回連載で掲載されていたものを、再構成・加筆して絵本にしたそうです。
 ニルゲンツはふしぎな街ですから、20数年の歳月も全く関係なくユーモアたっぷり。
 この先20年経っても、古くはならないような気がします。

 ニルゲンツって、ドイツとか東欧にありそうな気がするのは、なんででしょ。
 音の感じかなぁ?


※1996年(平成8年)発売のゲーム『虚空漂流ニルゲンツ』は、全く関係ない……はずです。
 お話の雑誌掲載のほうが先(平成6〜7年)ですもんね。
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『PTAグランパ!』

2017年03月12日 | BOOKS
『PTAグランパ!』
著者: 中澤 日菜子
KADOKAWA 角川書店


 元モーレツ社員のジイジが、フルタイムで働く娘の代わりにPTAの副会長に!
 根っからの仕事人間で、主婦のことも学校のことも分からない団塊世代のおじいちゃんが、いろいろな出来事を通して成長(?)していく物語です。
 いろいろなエピソードが、現代の日本をしっかり切り取っています。
 苦手なことにチャレンジすることや、自分と違う境遇の人に共感すること、噂に惑わされず人を信じることの大切さ。
 PTA選出に怯えるママも、「PTAはもう関係ない」と思っている祖父母世代の方も、読んでもらえたらと思います。

 PTAの内情は、それぞれの学校で違うとはいえ、なかなか実情の反映されたストーリーだと思います。
 「うちはこんなに大変じゃないよ」という方もいると思いますし、「うちはもっとキビシい」という方もいるのでは。

 何を考えているか分からない違う世代の保護者もいれば、「前例がない!」と叫ぶPTAの役員経験者、文句ばかり言うママ集団もいる。
 ……こう書くと、PTAって恐ろしい伏魔殿のようですが、それぞれの家庭にそれぞれの事情があって、「前例」にも浅からぬ理由があって、それでも子どもたちのために活動している一生懸命な団体でもあります。
 やってみると、それなりに「良い経験」になるのですけれど、肝心要は人間関係なんですよね。
「人」に恵まれると、本当に楽なものなんですが、人間関係がこじれると「二度とやるもんか!」となることも……。

 私の父が孫娘のためにPTA会長をしていたこともあって、このお話の設定にひかれました。
 今は共働き家庭が多いですし、こんなおじいちゃん、おばあちゃんが必要とされる時代になっていると、つくづく思います。
 なんといっても、おじいちゃんも、おばあちゃんも本当に若くて元気な方が多い!
 是非「総活躍」ということで、若い世代を助けていただけたらなぁと思います。
 うちの父も、「自分の子どものときには、あまり学校に関われなかったからな」と言っていました。
 本当は、父母世代にも時間の余裕があって、「できる人ができることを」というPTAなのが一番なのですけれどね。
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しりもち全治1ヶ月?!

2017年03月06日 | いろいろ
 先月、娘とアイススケートに行ったのですが、人とぶつかりそうになって尻餅をついてしまいました。
 お肉クッションでもガードしきれず、氷の表面に尾てい骨がコツンと当たった感覚がありました。

 痛いなりに、骨を触っても痛みがなかったので骨折ではないだろうと思ったのですが、周りの筋が傷んでしまったのか、次の日も痛みが継続。

・前屈みになると痛い
 (靴ひもを結ぶのが痛い!)
・大きな段差を上ろうとすると痛い
・自転車で坂道を上ろうとすると痛い
・仰向けで寝るのが痛い
・椅子から立ち上がる時が痛い
・くしゃみをすると痛い

 毎日少しずつ痛みが減っていくものの、結局1週間以上痛みが残りました。

 知人に聞いたら、彼女は1ヶ月以上痛みが続いたそうです。
 「尻餅で全治1か月?」と驚いたのですが、調べてみたらもっと長く痛みが続くケースもあるようです。
 骨折していたり、尾てい骨が歪んでいる場合もあるそうなので、痛みが強い時や、軽減しない場合や強くなる場合は早めに病院へ行ったほうが良さそうです。
 大人は体重もあるし、身長もあるので、尻餅をついたときの衝撃が大きいんですね。

 尾てい骨は背骨の神経にも通じていて、麻痺が起こるケースもあるんだとか。 
 スケートだけじゃなくて、路面凍結の日も、転ばないように、転んでも尾てい骨を打たないようにしないといけないですね。
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濁点「゛」の書き順

2017年03月03日 | お稽古&お勉強
 昨年の記事、 句点「。」と半濁点「゜」の 「○(まる)」の書き方 には書いてありませんでしたが、濁点「゛」の書き順もご紹介。

 小学校1年生の国語の教科書によると、濁点は左側の点から書きます。
 基本的に日本の文字の書き方は、「左から右」「上から下」の順番があります。
 濁点は、「左から右」のルールですね。
 濁点をつける清音の仮名を書き終わってから、最後に濁点をつけます。
 ※清音=「ガギグゲゴ」に対する「カキクケコ」のように、濁音や半濁音のつかない音節。
 半濁点も清音を書き終わった後に、半濁音を書きます。

 たとえば、写真の「ば」であれば、まず清音「は」を3画で書いて、左側の点が4画目。右側の点が5画目ですね。

 濁点「゛」(濁音「ば・び・ぶ・べ・ぼ」の右肩につく符号・濁音符
 
(出典:光村図書 平成19年発行「こくご一(上)かざぐるま」p.27)
 下は、半濁点「゜」(半濁音「ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ」の右肩につく符号・半濁音符

 濁点を見ると、少し上下がありますし、「上から書くのかな?」と右側の点から書いてしまう子もいるかもしれません。
 私は小学校の教育支援ボランティアで、まず濁点から書き始める子を目撃したことがあります。

 大人は「常識」と思っていることでも、初めて習う子には新鮮なことなんでしょうね。

<関連記事>
句点「。」と半濁点「゜」の 「○(まる)」の書き方 - MOONIE'S TEA ROOM

<検索ワード>濁点 書き方・濁音の書き方・濁点の書き方・点の書き順・濁点の書き順・濁音の書き順・教科書では・点の書き方・教科書では・どう書く・下から 上から 左から 右から
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『いっさいはん』『しろくまのそだてかた』

2017年03月01日 | BOOKS
 可愛い子育て絵本を見つけました。

『いっさいはん』
minchi 作・絵
岩崎書店


『しろくまのそだてかた』
著者 うつみのりこ
飛鳥新社


 小さいお子さんの子育て真っ最中のお母さんには、「だいじょうぶだよ。みんな同じだよ!」と手渡してあげたいし、私と同じように子どもが大きくなったお母さんには「こうだったよね。懐かしいね……」って、一緒に読みたいような2冊です。


 『いっさいはん』は、まさに一歳半ごろの子どもの「あるある!!」という生態を描いた絵本。
 もう、表紙から、扉絵から、裏表紙まで。もう微笑まずにはいられない。ときどき声を上げて笑ってしまうくらい、懐かしくて愛おしくて、大変そうなのに、もう一度あの頃に戻りたくなる絵本です。
 この子が、小さい頃の娘によく似ているので、思わず小さい頃の写真を出して見入ってしまいました。
 本当に、この時期の愛らしさで、子どもの親孝行は十二分なのかもしれません。
 
 『しろくまのそだてかた』は、優しい優しい子育てのお手本。
 見守って、抱きしめて、叱って、見つめ合って。
 ゆったりと過ごす、子どもとのかけがえのない時間を、ほんわかと描いています。
 「女性の活躍」も大事だけど、お母さんが笑顔でいることの大切さを、もっともっと社会が理解しないといけないような気がします。

 子ども向けじゃなくて、お母さん向けの絵本もいいものですね。
 ちょっと笑って、リラックスして、優しい気持ちになって子どもに向き合える、そんな絵本。オススメです。
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