『男性の非暴力宣言 ホワイトリボン・キャンペーン』(岩波ブックレット)
著者:多賀 太,伊藤 公雄,安藤 哲也
岩波書店
『男性の非暴力宣言』MORE INFO(書籍情報・目次など)
「ホワイトリボン・キャンペーン」とは、「男性が、男性の女性に対する暴力に反対の声を上げる」運動です。
初めは「?」と思ったことが、この1冊で「!」となりました。
「自分は暴力を振るわない非暴力系男子も、女性に対する暴力に反対して、きちんと声を上げていこう」という活動なのです。
今までは「被害者」である女性が声を上げていました。
しかし、以前として男性が優位である社会において、男性が声を上げることで、もっと多くの男性に強いメッセージが届けられるようになるかもしれないと、暴力を否定する側の男性たちが立ち上がったわけです。
この本では、海外での「ホワイトリボンキャンペーン」(WRC)の活動の歴史や、暴力の現状、日本で始まった活動、そしてこれからの全国的な展開の予定について書かれています。
とくに、「フェアメンになる12のアクション」が心に残りました。
男性だけではなくて、女性も心に留めておく必要がある12の行動ではないでしょうか。
多くが、子育てにも共通すると感じました。
一回読んだ後、次は「相手」「女性」の部分を「男性」「子ども」に置きかえて読んでみてください。
フェアメン(fair men)になる12のアクション
1.相手の話を最後まで聞いて受け止める
2.自分がうまくいかないことを相手のせいにしない
3.相手の「NO」を受け入れることができる
4.嫉妬を理由に相手の行動や人間関係を束縛しない
5.相手の仕事、やりたいことを応援する
6.相手を自分のモノだと思わない
7.相手の友人、家族、人間関係を大切にする
8.自分のことを最優先にしない
9.大事なことは相手と一緒に話し合って決める
10.お互いの違いを認め、自分の考えを無理に押しつけたりしない
11.家事や子育てをともに担う(その予定)
12.固定的な女らしさや女性の役割を押しつけない
「フェアメン(fair men)」とともに、「フェアウィミン(fair women)」「フェアペアレンツ(fair parents)」が増えれば、暴力による負の連鎖がもっともっと減るのではないでしょうか。
「男らしくあるべき」というプレッシャーがあって、「強さ=暴力」という形で表現してきたのだとしたら、暴力をふるう男性も「被害者」なのかもしれません。
暴力は「言葉の暴力」も「態度の暴力」も含むのですから、まずは「人にも物にも八つ当たりをしない」「相手がきつく感じる話し方をしない」というところから、家族みんなで大事にしていきたいと感じました。
<関連リンク>
・ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン
一般社団法人「ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン(WRCJ)のホームページです。
・NPO法人ファザーリングジャパン
「“暴力をふるわない”“暴力で苦しむ人を助ける”“暴力のない社会をめざし活動する”」という、「男たちの非暴力宣言、White Knight Project 」が紹介されています。
(・ホワイトリボンキャンペーン・KANSAI
※2016年4月一般社団法人「ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン(WRCJ)」が設立し、「ホワイトリボンキャンペーン・KANSAI」は「発展的解消」とのことです。)
・White Ribbon(英語)
ホワイトリボンキャンペーン発祥の地、カナダのホームページ。
「16 Ways in 16 Days | White Ribbon」(英語)
12のアクションならぬ、16のアクションが紹介されています。
・WhiteRibbon Australia's campaign to prevent men's violence against women(英語)
この本でも紹介されている、オーストラリアのホワイトリボンキャンペーンのホームページ。
<追記>
「ホワイトリボンキャンペーン」「ホワイトリボン運動」という同じ名称で、違う目的を持った活動が複数あります。
・ホワイトリボンキャンペーン - Wikipedia
「白」という色は、非暴力や平和のイメージなのかもしれませんね。
著者:多賀 太,伊藤 公雄,安藤 哲也
岩波書店
『男性の非暴力宣言』MORE INFO(書籍情報・目次など)
「ホワイトリボン・キャンペーン」とは、「男性が、男性の女性に対する暴力に反対の声を上げる」運動です。
初めは「?」と思ったことが、この1冊で「!」となりました。
「自分は暴力を振るわない非暴力系男子も、女性に対する暴力に反対して、きちんと声を上げていこう」という活動なのです。
今までは「被害者」である女性が声を上げていました。
しかし、以前として男性が優位である社会において、男性が声を上げることで、もっと多くの男性に強いメッセージが届けられるようになるかもしれないと、暴力を否定する側の男性たちが立ち上がったわけです。
この本では、海外での「ホワイトリボンキャンペーン」(WRC)の活動の歴史や、暴力の現状、日本で始まった活動、そしてこれからの全国的な展開の予定について書かれています。
とくに、「フェアメンになる12のアクション」が心に残りました。
男性だけではなくて、女性も心に留めておく必要がある12の行動ではないでしょうか。
多くが、子育てにも共通すると感じました。
一回読んだ後、次は「相手」「女性」の部分を「男性」「子ども」に置きかえて読んでみてください。
フェアメン(fair men)になる12のアクション
1.相手の話を最後まで聞いて受け止める
2.自分がうまくいかないことを相手のせいにしない
3.相手の「NO」を受け入れることができる
4.嫉妬を理由に相手の行動や人間関係を束縛しない
5.相手の仕事、やりたいことを応援する
6.相手を自分のモノだと思わない
7.相手の友人、家族、人間関係を大切にする
8.自分のことを最優先にしない
9.大事なことは相手と一緒に話し合って決める
10.お互いの違いを認め、自分の考えを無理に押しつけたりしない
11.家事や子育てをともに担う(その予定)
12.固定的な女らしさや女性の役割を押しつけない
「フェアメン(fair men)」とともに、「フェアウィミン(fair women)」「フェアペアレンツ(fair parents)」が増えれば、暴力による負の連鎖がもっともっと減るのではないでしょうか。
「男らしくあるべき」というプレッシャーがあって、「強さ=暴力」という形で表現してきたのだとしたら、暴力をふるう男性も「被害者」なのかもしれません。
暴力は「言葉の暴力」も「態度の暴力」も含むのですから、まずは「人にも物にも八つ当たりをしない」「相手がきつく感じる話し方をしない」というところから、家族みんなで大事にしていきたいと感じました。
<関連リンク>
・ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン
一般社団法人「ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン(WRCJ)のホームページです。
・NPO法人ファザーリングジャパン
「“暴力をふるわない”“暴力で苦しむ人を助ける”“暴力のない社会をめざし活動する”」という、「男たちの非暴力宣言、White Knight Project 」が紹介されています。
(・ホワイトリボンキャンペーン・KANSAI
※2016年4月一般社団法人「ホワイトリボンキャンペーン・ジャパン(WRCJ)」が設立し、「ホワイトリボンキャンペーン・KANSAI」は「発展的解消」とのことです。)
・White Ribbon(英語)
ホワイトリボンキャンペーン発祥の地、カナダのホームページ。
「16 Ways in 16 Days | White Ribbon」(英語)
12のアクションならぬ、16のアクションが紹介されています。
・WhiteRibbon Australia's campaign to prevent men's violence against women(英語)
この本でも紹介されている、オーストラリアのホワイトリボンキャンペーンのホームページ。
<追記>
「ホワイトリボンキャンペーン」「ホワイトリボン運動」という同じ名称で、違う目的を持った活動が複数あります。
・ホワイトリボンキャンペーン - Wikipedia
「白」という色は、非暴力や平和のイメージなのかもしれませんね。