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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

長野のギャラリー82で「幕末から明治に活躍した宮彫師 山嵜儀作展」を開催中。9月4日まで(妻女山里山通信)

2016-09-02 | 展覧会・イベント・コンサート

 9月4日まで、友人の宮彫研究家が長野八十二銀行本店のギャラリー82で「幕末から明治に活躍した宮彫師 山嵜儀作展」を開催中です(左)。車は八十二銀行の駐車場へ。2時間以内なら帰りに駐車券をギャラリーのカウンターに出すと無料になります。信濃毎日新聞で大きく紹介されたこともあり、連日大勢の人が訪れています。年配の方が多いのですが、若い女性も。とにかく見応えがあります。来訪者の滞在時間が長いのも分かります。
 須坂市福島(ふくじま)の巨大な幟旗の支柱に飾る木彫の搬入を手伝ったのですが、これは本当に見事なものです。福島の方々も来訪していたのでお話しましたが、本当に喜んでおられました。
 今回の展示を企画した友人の宮堀研究家のKさんが作ってくれた拙書のコーナーです(中・右)。来訪者が多くパンフレットがなくなるといけないので補充しました。思ったよりも減っていました。諏訪立川流の写真が3点載っています。ご覧になって下さい。
 展示物などの写真や説明は、ぜひ会場に訪れてゆっくりと観て下さい。おそらく週末はかなりの人出になると思われます。行きたいけど無理という方は、彼のサイトを御覧ください。非常に充実しています。
―天賦の才でケヤキに命を吹き込んだ名人がいた― 北信濃寺社彫刻と宮彫師

 1時間ほど鑑賞や撮影をした後、JA篠ノ井のこまくさで昼食のパンを買って茶臼山へ。アルプス展望台でゆるゆると昼食。左に見えるのが山布施の集落で、布施神社には山嵜儀作の木彫があります。今回の展示会には展示されていないので、再び撮影に行くことにしました。布施神社については下記の記事を御覧ください。
山布施の布施神社と諏訪立川流木彫。須立の城探訪。陣馬平のカモシカの親子(妻女山里山通信)

 茶臼山のアルプス展望台から虫倉山と色づき始めた棚田(左)。ツリフネソウ(中)。長野市篠ノ井山布施の布施神社(右)。石柱には布施ではなく布制と書かれていますが、これは明治の廃仏毀釈の際に、布施は仏教のお布施につながると明治政府が変えさせたものの様で、本当に馬鹿げた話です。布施神社に戻すべきでしょう。英仏やユダヤ金融の傀儡となって明治維新という名のクーデターを起こした長州の田布施システムは、それこそ嘘の塊なのです。歴史上でも大化の改新や南北朝などとともに最も歴史が改竄捏造された時代といえます。詳細は田布施システムで検索を。

 布施神社とご神木の見事な欅。過ぎゆく夏を惜しむような蝉の声が響いています。台風一過で蒸し暑い日でした。物凄い数のアキアカネが舞って秋を告げていました。

 象と獅子。雨ざらしで風化していますが、いい味を出しています。このじぶたれた具合が私は大好きです。

 儀作は実物の象やライオンを見たことは、おそらくないでしょう。しかし、この迫力。想像力と創造力の賜物です。そして、将来どういう風に割れ目が入るかも全て計算して木取りをしていることが分かります。木を知り尽くしているのでしょうね。感服します。

 逆に当時、動物園があって実際に観察できたらどういう木彫を作ったのだろうとも思います。風雪によって顕になった木目が誠に美しい。これこそ侘び寂びの世界です。

 笑う象? こういう様式美がどういう経緯で生まれたのか、非常に気になります。

 布施神社前から見る茶臼山(左)。善光寺平から見る景色とは左右が逆になります。
 布施神社の右手の道を15分ほど登ると須立の城址へ(中)。上の須立の城探訪を御覧ください。布施氏については、下記の記事を御覧ください。
大彦命と布施氏の布制(布施)神社詣でと茶臼山ラッセル(妻女山里山通信)
茶臼山の茶臼ケ城、修那羅城、篠ノ城探索。布施氏の山城は想像以上に大規模でした(妻女山里山通信)
 須立の城築城の主といわれる布施八郎直頼終焉の地(右)。ここは落葉期に取材に訪れたいと思います。

 帰りに茶臼山動物園の近くから撮影した善光寺平。名産のリンゴが鈴生りです。中央奥に根子岳と四阿山。手前右に妻女山と斎場山。眼下は篠ノ井の市街地と奥は真田十万石の松代。

川中島合戦の上杉謙信にまつわる妻女山と斎場山、陣馬平への行き方」『真田丸』で訪問者が激増中。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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