晴天の日曜日となれば、妻女山にも多くの人がおとずれます。貝母の種の成長具合と枯れ具合を見るために陣場平へ登りました。それと、出ているはずの帰化植物の除去も。ヤマグワやノコギリ、スコップなど山仕事の道具を積んで車で登りました。ハルゼミとエゾハルゼミの合唱が響きます。
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貝母の種も大きなものは直径2センチ以上になっています。種は六列に縦に並んでいます。まだ枯れていないので白ですが、枯れて弾ける頃には黒くなります。こういう弾けて種を飛ばす種を持つものをさく果といいます。さくという漢字は機種依存文字なので、私のPCでは表示できますが、ブログに載せると文字化けします。
枯れると各ヒレが縦に裂けて種を飛ばします。胡麻よりも小さな種なので、東風に乗って種は西へ飛びます。西の落葉松林の中の貝母は、そうやって増えたものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/70/119df4f29b9c204214394c6bc31072ce.jpg)
大きくなった種もあれば、左上の様にまだ小さなものもあります。種がついているものは、種が大きくなるまで茎が枯れることはありません。帰って拡大して初めて気が付きましたが、なにか蜘蛛(クモ)の一種の様なものがいますね。クロメマトイなどがたくさん飛んでいるので狙っているのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/72/fb083f1da71258827a9322a9caf6e8ee.jpg)
貝母が枯れて、他の野草が繁茂してきました。地下茎のあるものは除去しますが、山蕗はそのままにしています。
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ただ、山蕗は周囲に大群生地がいくつもあるので、ここのは除去して貝母の球根を植えてもいいかなとも考えています。
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(左)山のあちこちでギンラン(銀襴)が咲いていますが、例年に比べると少ない気がします。特定の菌根菌と共生関係にあるため(菌従属栄養植物)、持ち帰っても育ちません。長野県の準絶滅危惧(NT)です。(右)クサフジ(草藤)の仲間には間違いないでしょう。ナヨクサフジ(弱草藤)かもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/66/fa625077f3aadb0294ff79dd29bed640.jpg)
林道から陣場平へ向かう小道。入り口に、「陣場平 貝母群生地」の看板があります。
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モンキチョウがハルジオンで吸蜜。人の気配に敏感で、なかなか撮影させてくれません。たくさんのウスバシロチョウに囲まれて、たまにバトルするのですが多勢に無勢。やっと蜜にありつけました。そのためかおとなしく被写体になってくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/fd/796465bcd613cb05727e6049b05df793.jpg)
撮影していたら、長野県の天然記念物に指定されているミヤマモンキチョウに会いに行きたくなりました。
◆県の天然記念物のミヤマモンキチョウを求めて峰の原高原から根子岳へ。妻女山のいま(妻女山里山通信)
◆天然記念物のミヤマモンキチョウに会いに峰の原高原から根子岳へ(妻女山里山通信)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/fd/3096e354a6e6b754b6cde39e78327228.jpg)
ウスバシロチョウも妻女山山系のあちこちで見られ、盛んに吸蜜しています。そろそろ交尾してスフラギスを付けたメスも見られる頃です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/4e/54bfa0590f95d1c8a58ac918c9186ae0.jpg)
アカスジカメムシもいました。まるで本田圭佑選手も所属したことのある、セリエAのACミランのサッカーユニフォームの様な模様です。格好いいぞ。臭いけど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/d2/bf2cdb4ecf6948dbd900f961e8c599be.jpg)
斎場山や陣場平へ登る右の林道を100mほど登ると左の斜面にナルコユリ(鳴子百合)が咲いています。ナルコユリは、花の基部に緑色の少し膨らんだ部分があります。また、高原で見られるアマドコロよりも小さい。アマドコロやナルコユリの根は、黄精といって強壮剤です。小林一茶がこの酒を呑んで50歳を過ぎて5人の子供を作ったことは有名です。「小林一茶 交合記」で検索を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/c3/3a20bf7c3fac1e90ad5dd9b5f6a03a5f.jpg)
下って妻女山松城招魂社にニガナ(苦菜)の大きな群生地があります。近くの展望台付近では、花弁の数が多いハナニガナも咲きます。梅雨の香りがし始めた信州です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/7e/5898f4b944baaf771e00123d2bd64dbe.jpg)
気象庁はこの夏は猛暑と言っていますが、フィリピンとインドネシアで火山が大噴火。同じ大噴火があった1993年はものすごい冷夏になり大凶作。米不足でタイ米やカリフォルニア米を大量輸入。その後気象庁は、この冷夏は火山の噴火が原因と発表したのですが。忘れたのか!?おそらく長期予報するコンピューターに火山噴火のデータがアルゴリズムとして組み込まれていないのでしょう。当たらないわけです。
ハロプロ・オールスターズ テレワーク合唱「でっかい宇宙に愛がある」
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/4b/aa6171e583ed85402e8b4d0c80612255.jpg)
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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貝母の種も大きなものは直径2センチ以上になっています。種は六列に縦に並んでいます。まだ枯れていないので白ですが、枯れて弾ける頃には黒くなります。こういう弾けて種を飛ばす種を持つものをさく果といいます。さくという漢字は機種依存文字なので、私のPCでは表示できますが、ブログに載せると文字化けします。
枯れると各ヒレが縦に裂けて種を飛ばします。胡麻よりも小さな種なので、東風に乗って種は西へ飛びます。西の落葉松林の中の貝母は、そうやって増えたものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/70/119df4f29b9c204214394c6bc31072ce.jpg)
大きくなった種もあれば、左上の様にまだ小さなものもあります。種がついているものは、種が大きくなるまで茎が枯れることはありません。帰って拡大して初めて気が付きましたが、なにか蜘蛛(クモ)の一種の様なものがいますね。クロメマトイなどがたくさん飛んでいるので狙っているのでしょう。
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貝母が枯れて、他の野草が繁茂してきました。地下茎のあるものは除去しますが、山蕗はそのままにしています。
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ただ、山蕗は周囲に大群生地がいくつもあるので、ここのは除去して貝母の球根を植えてもいいかなとも考えています。
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(左)山のあちこちでギンラン(銀襴)が咲いていますが、例年に比べると少ない気がします。特定の菌根菌と共生関係にあるため(菌従属栄養植物)、持ち帰っても育ちません。長野県の準絶滅危惧(NT)です。(右)クサフジ(草藤)の仲間には間違いないでしょう。ナヨクサフジ(弱草藤)かもしれません。
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林道から陣場平へ向かう小道。入り口に、「陣場平 貝母群生地」の看板があります。
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モンキチョウがハルジオンで吸蜜。人の気配に敏感で、なかなか撮影させてくれません。たくさんのウスバシロチョウに囲まれて、たまにバトルするのですが多勢に無勢。やっと蜜にありつけました。そのためかおとなしく被写体になってくれました。
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撮影していたら、長野県の天然記念物に指定されているミヤマモンキチョウに会いに行きたくなりました。
◆県の天然記念物のミヤマモンキチョウを求めて峰の原高原から根子岳へ。妻女山のいま(妻女山里山通信)
◆天然記念物のミヤマモンキチョウに会いに峰の原高原から根子岳へ(妻女山里山通信)
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ウスバシロチョウも妻女山山系のあちこちで見られ、盛んに吸蜜しています。そろそろ交尾してスフラギスを付けたメスも見られる頃です。
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アカスジカメムシもいました。まるで本田圭佑選手も所属したことのある、セリエAのACミランのサッカーユニフォームの様な模様です。格好いいぞ。臭いけど。
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斎場山や陣場平へ登る右の林道を100mほど登ると左の斜面にナルコユリ(鳴子百合)が咲いています。ナルコユリは、花の基部に緑色の少し膨らんだ部分があります。また、高原で見られるアマドコロよりも小さい。アマドコロやナルコユリの根は、黄精といって強壮剤です。小林一茶がこの酒を呑んで50歳を過ぎて5人の子供を作ったことは有名です。「小林一茶 交合記」で検索を。
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下って妻女山松城招魂社にニガナ(苦菜)の大きな群生地があります。近くの展望台付近では、花弁の数が多いハナニガナも咲きます。梅雨の香りがし始めた信州です。
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気象庁はこの夏は猛暑と言っていますが、フィリピンとインドネシアで火山が大噴火。同じ大噴火があった1993年はものすごい冷夏になり大凶作。米不足でタイ米やカリフォルニア米を大量輸入。その後気象庁は、この冷夏は火山の噴火が原因と発表したのですが。忘れたのか!?おそらく長期予報するコンピューターに火山噴火のデータがアルゴリズムとして組み込まれていないのでしょう。当たらないわけです。
ハロプロ・オールスターズ テレワーク合唱「でっかい宇宙に愛がある」
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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