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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山山系に舞い始めたゼフィルスや蝶。自然豊かな里山の印(妻女山里山通信)

2019-06-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
 先週末の晴れた日に妻女山山系へ。ゼフィルスを求めてあちこちを歩き回りました。

 ウラナミアカシジミ(裏波赤小灰蝶)。翅の表は鮮やかなオレンジ色で縁が黒。裏はオレンジに黒い斑点。成虫は栗の花で吸蜜することが多いので、山栗の木の近くを探すと見つかります。幼虫の食草は、コナラやクヌギ、アベマキなど。

 表の黒い部分の幅が広いのでメスでしょうか。

 日を浴びてオレンジ色の翅が鮮やかに光っています。ニジニジとゆっくりと回転しています。何をしているのでしょう。

 テングチョウ(天狗蝶)。名前の由来は頭部を見ると分かります。今年は妻女山山系のあちこちで大量に見られます。

 ミズイロオナガシジミ(水色尾長小灰蝶)。翅の裏の模様が非常に特徴的なので同定しやすいゼフィルスです。シジミチョウを撮影に来ていた女性から、近所のある山で大発生しているとの情報を得ました。この蝶もニジニジとゆっくりと回転していました。幼虫の食草は、コナラ、クヌギ。カシワなど。成虫はクリなどで吸蜜します。

 ムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)。シオカラトンボのメスか若いオスなのですが、拡大して尾部付属器を見ると、どうやらメスの様です。

(左)陣場平入り口のヒメグルミかオニグルミ。この山系には両方あります。(右)オカトラノオ(丘虎の尾)の蕾。あちこちに群生地があります。

(左)ヤマホタルブクロ(山蛍袋)。(右)今年の花はなぜか大きい。

 週初めは、林道倉科坂線へ。かなり歩きました。ミドリヒョウモン(緑豹紋)。やっと撮影できました。食草はスミレ。成虫は、アザミやクリなどで吸蜜します。ヒョウモンチョウは、飛んでいる翅の表だけを見てもなかなか同定できませんが、メスグロヒョウモンのメスだけは、すぐに分かります。最近は、ツマグロヒョウモンが庭に舞ってくる様になりました。

 ルリシジミ(瑠璃小灰蝶)のメス。しましま模様の脚が可愛いゼフィルスです。幼虫の食草はマメ科、バラ科、タデ科、ミカン科などの花。

 ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇目)。幼虫の食草は、イネ科のススキ、チヂミザサなど。可愛い蝶ですが、アップで見ると顔がヒゲモジャです。

 オカトラノオの花も咲きだしました。花穂の下の方から咲いていきます。アリが好んで訪れます。

 今年は本当にテングチョウが多い。そこらじゅうで目にします。

 右に上信越自動車道のサービスエリア。千曲川の流れ。崖の見える金井山。城跡があります。左奥は拙書でも紹介の高社山。今年はカッコウとホトトギスの鳴き声があまり聞かれません。サンコウチョウは早めに訪れた様です。

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