梅雨入り前の最後のピーカンかなと思えば、出かけないわけにはいきません。選んだのは、拙書でも紹介している菅平高原の大松山(1649.0m)。菅平といえば、サッカーやラグビーの合宿と冬はスキーやスノーボードのメッカとして有名です。もちろん周囲の山への登山でも大人気。近年はトレランも盛んです。根性があれば、若穂や上田からバイシクルで登ってくることもできます。
大松山山頂からの菅平と向こうにそびえる根子岳(左)と四阿山(右)。両山とも拙書で詳しく紹介しています。中腹に見えるのは菅平牧場で、牧場へ登る真っ直ぐな道が見えます。眼下に見える白く輝くものは、高原野菜のマルチ。その一部は、冬にはゲレンデになります。朝の最低気温は、ひと桁でしたが最高気温は28度。体が壊れる気温差ですが、山頂は18度。快適です。
(左)左下に見える空き地に駐車してゲレンデを登ります。コースは何本もあるので、どこを登っても山頂には着きます。登り口に話し好きのおばちゃんがいて、引き止められました。ここまでもきつい登りです。(右)上を見ると心が折れます。ずっと上にご夫婦がいました。山菜採りでもこんな上まで登る人は稀です。あの一番上の空が見える所も山頂ではありません。
(左)ベニバナイチヤクソウの蕾でしょうか。(中)あちこちにキジムシロが咲いていました。(右)イタドリの群生。
(左)ゲレンデを登りきって右へ登るとリフトの降り口。左上に山頂が見えますが、遠いです。ここから富士山が見えたのですが、望遠レンズを忘れたので画像はありません。(右)菅平パインビークスキー場全景。左のピークが大松山です。どこをどう登っても自由ですが、チャンピオン・コースはもの凄く急です。
(左)あの上が山頂なんですが。見た目以上の急傾斜です。直登は諦めて右の林道を登ることにしました。なんと途中で軽トラに乗った老夫婦に追い抜かれました。もの凄い急傾斜の荒れた道をスリップしながら登っていきました。(右)息を切らしてやっとの思いで山頂へ。さっきのご夫婦が藪の中で山菜を採っていました。私はひっくり返って休憩の後で昼食。アジフライをソースとタルタルソースとレタスとトマトで作ったサンドウィッチを食べたのですが。疲れてしまって少しずつ。風景に見とれていました。
山頂から北へ少し下ると見える北アルプスの大パノラマ。手前の尾根は右の保基谷岳から左の地蔵峠。その向こうの山脈は、私がホームフィールドとする妻女山から鏡台山へと続く戸神山脈。右に見える平地は、篠ノ井辺り。向こうに茶臼山と西山の山並み。右奥に神話の山、虫倉山。拙書でも紹介している山ばかりです。
(左)浅間山。噴煙は見られません。(右)中央に高社山。向こうには新潟県境の信越トレイルの山々が。妻女山展望台で出会った「高社山を全国に広める会」の方が、木島平のリフト乗り場から降り場まで、ブナ林を登るコースを作ったと言っていました。いつまでもいたいのですが、そうも行かず。下山します。下りはまた別のゲレンデへ。
(左)蒲公英で吸蜜するスジグロシロチョウ。県の天然記念物のミヤマモンキチョウらしき個体も見かけました。以前このブログでアップしたことがあるのですが、交雑種の可能性があります。(右)タチツボスミレでしょうか。帰化植物のハルザキヤマガラシがあちこちで見られたのが気がかりです。
(左)猛毒のヤマトリカブト。山菜のニリンソウと間違えて誤食する事故が毎年あります。(右)アマドコロも咲き始めました。
(左・右)ゲレンデ下の農道脇のズミが満開でした。山頂のズミが満開になるのは6月中旬。花の多いアルプスコースでは、ツマトリソウやスズラン、レンゲツツジやアマドコロなどが咲き乱れます。
(左)小さな桜。ミヤマザクラ(深山桜)。別名は、シロザクラ。小さくて愛らしい桜です。(右)シロヤブケマン。ウスバシロチョウの幼虫の食草ですが、ウスバシロチョウはいませんでした。若穂に下る途中では数頭見かけました。
農道から見上げる山頂。マルチが光っています。途中で狐に出会いました。
(左)クルマバソウ(車葉草)アカネ科。花径は3~5ミリくらいで見過ごしそうな小花です。(右)帰路に咲いていた山藤。妻女山など低い里山では、もう咲き終わっています。
山菜採りが目的ではなかったのですが、皆さんが登らないようなゲレンデや行かない場所で歩きながら見つけたら採るという感じで、結果けっこうな量になりました。ワラビは発癌物質のアルカロイドが含まれているのでアク抜きしないと駄目ですが、ウドは採ったその場なら生で食べられます。また、アク抜きしたワラビをたたいて、以前作った山椒味噌と花鰹で和え、炊きたてご飯にのせていただくと絶品です。ウドは天ぷらや酢味噌和えもいいのですが、うどんのかきたま汁にしようと思います。太いウドの茎を使って肉巻きフライもやってみたいですね。次回の妻女山SDPの作業後の昼餉では、山菜を使ったピザやパスタ、中華風おこわもいいかなと考えています。
◉県の天然記念物のミヤマモンキチョウを求めて峰の原高原から根子岳へ。妻女山のいま(妻女山里山通信):出会えたら幸運。
◉猛暑を逃れて菅平高原の大松山へ。ゲレンデのジャングルに突入。穴場です(妻女山里山通信):シシウド、マルバダケブキやオオバギボウシが咲き乱れ、ミヤマモンキチョウやアサギマダラが舞う楽園。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
大松山山頂からの菅平と向こうにそびえる根子岳(左)と四阿山(右)。両山とも拙書で詳しく紹介しています。中腹に見えるのは菅平牧場で、牧場へ登る真っ直ぐな道が見えます。眼下に見える白く輝くものは、高原野菜のマルチ。その一部は、冬にはゲレンデになります。朝の最低気温は、ひと桁でしたが最高気温は28度。体が壊れる気温差ですが、山頂は18度。快適です。
(左)左下に見える空き地に駐車してゲレンデを登ります。コースは何本もあるので、どこを登っても山頂には着きます。登り口に話し好きのおばちゃんがいて、引き止められました。ここまでもきつい登りです。(右)上を見ると心が折れます。ずっと上にご夫婦がいました。山菜採りでもこんな上まで登る人は稀です。あの一番上の空が見える所も山頂ではありません。
(左)ベニバナイチヤクソウの蕾でしょうか。(中)あちこちにキジムシロが咲いていました。(右)イタドリの群生。
(左)ゲレンデを登りきって右へ登るとリフトの降り口。左上に山頂が見えますが、遠いです。ここから富士山が見えたのですが、望遠レンズを忘れたので画像はありません。(右)菅平パインビークスキー場全景。左のピークが大松山です。どこをどう登っても自由ですが、チャンピオン・コースはもの凄く急です。
(左)あの上が山頂なんですが。見た目以上の急傾斜です。直登は諦めて右の林道を登ることにしました。なんと途中で軽トラに乗った老夫婦に追い抜かれました。もの凄い急傾斜の荒れた道をスリップしながら登っていきました。(右)息を切らしてやっとの思いで山頂へ。さっきのご夫婦が藪の中で山菜を採っていました。私はひっくり返って休憩の後で昼食。アジフライをソースとタルタルソースとレタスとトマトで作ったサンドウィッチを食べたのですが。疲れてしまって少しずつ。風景に見とれていました。
山頂から北へ少し下ると見える北アルプスの大パノラマ。手前の尾根は右の保基谷岳から左の地蔵峠。その向こうの山脈は、私がホームフィールドとする妻女山から鏡台山へと続く戸神山脈。右に見える平地は、篠ノ井辺り。向こうに茶臼山と西山の山並み。右奥に神話の山、虫倉山。拙書でも紹介している山ばかりです。
(左)浅間山。噴煙は見られません。(右)中央に高社山。向こうには新潟県境の信越トレイルの山々が。妻女山展望台で出会った「高社山を全国に広める会」の方が、木島平のリフト乗り場から降り場まで、ブナ林を登るコースを作ったと言っていました。いつまでもいたいのですが、そうも行かず。下山します。下りはまた別のゲレンデへ。
(左)蒲公英で吸蜜するスジグロシロチョウ。県の天然記念物のミヤマモンキチョウらしき個体も見かけました。以前このブログでアップしたことがあるのですが、交雑種の可能性があります。(右)タチツボスミレでしょうか。帰化植物のハルザキヤマガラシがあちこちで見られたのが気がかりです。
(左)猛毒のヤマトリカブト。山菜のニリンソウと間違えて誤食する事故が毎年あります。(右)アマドコロも咲き始めました。
(左・右)ゲレンデ下の農道脇のズミが満開でした。山頂のズミが満開になるのは6月中旬。花の多いアルプスコースでは、ツマトリソウやスズラン、レンゲツツジやアマドコロなどが咲き乱れます。
(左)小さな桜。ミヤマザクラ(深山桜)。別名は、シロザクラ。小さくて愛らしい桜です。(右)シロヤブケマン。ウスバシロチョウの幼虫の食草ですが、ウスバシロチョウはいませんでした。若穂に下る途中では数頭見かけました。
農道から見上げる山頂。マルチが光っています。途中で狐に出会いました。
(左)クルマバソウ(車葉草)アカネ科。花径は3~5ミリくらいで見過ごしそうな小花です。(右)帰路に咲いていた山藤。妻女山など低い里山では、もう咲き終わっています。
山菜採りが目的ではなかったのですが、皆さんが登らないようなゲレンデや行かない場所で歩きながら見つけたら採るという感じで、結果けっこうな量になりました。ワラビは発癌物質のアルカロイドが含まれているのでアク抜きしないと駄目ですが、ウドは採ったその場なら生で食べられます。また、アク抜きしたワラビをたたいて、以前作った山椒味噌と花鰹で和え、炊きたてご飯にのせていただくと絶品です。ウドは天ぷらや酢味噌和えもいいのですが、うどんのかきたま汁にしようと思います。太いウドの茎を使って肉巻きフライもやってみたいですね。次回の妻女山SDPの作業後の昼餉では、山菜を使ったピザやパスタ、中華風おこわもいいかなと考えています。
◉県の天然記念物のミヤマモンキチョウを求めて峰の原高原から根子岳へ。妻女山のいま(妻女山里山通信):出会えたら幸運。
◉猛暑を逃れて菅平高原の大松山へ。ゲレンデのジャングルに突入。穴場です(妻女山里山通信):シシウド、マルバダケブキやオオバギボウシが咲き乱れ、ミヤマモンキチョウやアサギマダラが舞う楽園。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。