16都道府県でレッドリスト(絶滅危惧種)に指定されている希少なキバネツノトンボ(黄翅角蜻蛉)の産卵に遭遇しました。交尾期は早々と終えてオスは姿を消しました。やはり昨年より10日ほど早かった様です。産卵は11分に及びました。貴重な産卵シーンの数々を撮影することができました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/13/93e846c63837713a2f9ba84de9e09886.jpg)
一匹のキバネツノトンボが飛び回っていました。あちこちのメリケンカルカヤ(米利堅刈萱)に止まってはすぐに飛び立つことを繰り返しています。止まった個体を見るとメスです。しかも腹部が大きく膨らんでいます。ひょっとして産卵する草を探しているのかなと思いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/75/0c8549b2535f933ef124695e8c5786cc.jpg)
トンボといいますが、実はアミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科ツノトンボ亜科の昆虫。大きな目のその愛くるしい姿は、一度見たら忘れられません。絶滅危惧種ですが、長野県ではあちこちに生息地がある様です。それだけ信州は自然環境がいいということなのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/14/cb6ec8e1b71bc3f75f34f28844bf8f73.jpg)
10分ほどあちこちを飛び回って産卵場所を探していましたが、1本のメリケンカルカヤに決めた様です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/b3/7abed0e5d8ccd0e4a324ff417c3be656.jpg)
1分ほどジッとしていました。目の反射の文様と、翅の翅脈が面白い。黄と黒のツートーンもお洒落。実に魅力的な容姿をしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/59/2ffb1a72eca5f3ca564db4ea7501c43b.jpg)
突然産卵を始めました。
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茎に産み付けられた卵が粘性のある糸を引いています。これが接着剤なのでしょう。産卵孔もよく見えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/ae/37dee72e33396cf0483d28cc8a3e32be.jpg)
茎の右左に交互に産卵していきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/d4/0d240d7bada82a435012fe660aedb91e.jpg)
卵を二列に産んでいきます。卵が茎から少し離れてしまうと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/d2/ca7ed23ac0ff3db43be0c53afbc9ff22.jpg)
尾部を器用に動かして直しました。お見事。卵を茎に産みつける時に、尾部を細かく動かして卵を固定させていますが、その様子は下の動画で見られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/44/a2f21bac67dd8c27289bb529b7b44a86.jpg)
茎の穂先の方まで産み付けています。茎のどこから産みつけていくかも計算しているのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/3d/736dc32d150fd5ad6a52b8606533a47b.jpg)
こんな風に二列に産みつけました。離れた部分もバラけずに繋がっています。茎は花穂もあってデコボコしているのですが、巧みに産みつけています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/c2/303e41816f59c213ff077bdf4e09cc88.jpg)
産卵が終わった様です。11分かかりました。卵は31個✕2列で62個でした。お腹もしぼんでいます。お疲れさん。卵が無事に孵化できるか観察をしたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/e7/5fddba03e05c119ecf79f91645ea199f.jpg)
茎の上側に登りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/bf/5dac96c94ea2d1e30b4c421be2671fb6.jpg)
約3分の休憩の後に翅を広げて飛び去りました。卵が孵化するのに30日ほどかかるそうです。蟻地獄に似ている幼虫は、孵化すると地面に落下し肉食なので餌を求めて徘徊する様です。幼虫の期間は不明とか。謎の多い昆虫です。
今回はオスを撮影できませんでしたが。昨年撮影したオスの記事です。
●キバネツノトンボ。体の構造と生態を観察する夏日の草原。複眼にダビデの星? 16都道府県でレッドリストに指定されている昆虫(妻女山里山通信):尾部に丸いハサミを持つオス。複眼のダビデの星は不思議。
■キバネツノトンボの産卵
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/a3/071a1fe28e34be4facf64347b0acba9b.jpg)
ほかの茎に産みつけられた卵塊。傷ついたものもあります。全部が無事に孵化することはないでしょう。アリやカメムシなどに見つかると全滅することも考えられます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/92/e4d36d2e2e6bee40828dbc766e978e28.jpg)
ハナニガナ、ハルジオンなども咲く妻女山松代招魂社。クマバチのホバリングの羽音が響きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/2e/e542f6d411a6a5ed6b81d3d3be852436.jpg)
善光寺平は黄砂で霞んでいます。
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★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
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一匹のキバネツノトンボが飛び回っていました。あちこちのメリケンカルカヤ(米利堅刈萱)に止まってはすぐに飛び立つことを繰り返しています。止まった個体を見るとメスです。しかも腹部が大きく膨らんでいます。ひょっとして産卵する草を探しているのかなと思いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/75/0c8549b2535f933ef124695e8c5786cc.jpg)
トンボといいますが、実はアミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科ツノトンボ亜科の昆虫。大きな目のその愛くるしい姿は、一度見たら忘れられません。絶滅危惧種ですが、長野県ではあちこちに生息地がある様です。それだけ信州は自然環境がいいということなのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/14/cb6ec8e1b71bc3f75f34f28844bf8f73.jpg)
10分ほどあちこちを飛び回って産卵場所を探していましたが、1本のメリケンカルカヤに決めた様です。
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1分ほどジッとしていました。目の反射の文様と、翅の翅脈が面白い。黄と黒のツートーンもお洒落。実に魅力的な容姿をしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/59/2ffb1a72eca5f3ca564db4ea7501c43b.jpg)
突然産卵を始めました。
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茎に産み付けられた卵が粘性のある糸を引いています。これが接着剤なのでしょう。産卵孔もよく見えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/ae/37dee72e33396cf0483d28cc8a3e32be.jpg)
茎の右左に交互に産卵していきます。
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卵を二列に産んでいきます。卵が茎から少し離れてしまうと。
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尾部を器用に動かして直しました。お見事。卵を茎に産みつける時に、尾部を細かく動かして卵を固定させていますが、その様子は下の動画で見られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/44/a2f21bac67dd8c27289bb529b7b44a86.jpg)
茎の穂先の方まで産み付けています。茎のどこから産みつけていくかも計算しているのでしょう。
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こんな風に二列に産みつけました。離れた部分もバラけずに繋がっています。茎は花穂もあってデコボコしているのですが、巧みに産みつけています。
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産卵が終わった様です。11分かかりました。卵は31個✕2列で62個でした。お腹もしぼんでいます。お疲れさん。卵が無事に孵化できるか観察をしたいと思います。
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茎の上側に登りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/bf/5dac96c94ea2d1e30b4c421be2671fb6.jpg)
約3分の休憩の後に翅を広げて飛び去りました。卵が孵化するのに30日ほどかかるそうです。蟻地獄に似ている幼虫は、孵化すると地面に落下し肉食なので餌を求めて徘徊する様です。幼虫の期間は不明とか。謎の多い昆虫です。
今回はオスを撮影できませんでしたが。昨年撮影したオスの記事です。
●キバネツノトンボ。体の構造と生態を観察する夏日の草原。複眼にダビデの星? 16都道府県でレッドリストに指定されている昆虫(妻女山里山通信):尾部に丸いハサミを持つオス。複眼のダビデの星は不思議。
■キバネツノトンボの産卵
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/a3/071a1fe28e34be4facf64347b0acba9b.jpg)
ほかの茎に産みつけられた卵塊。傷ついたものもあります。全部が無事に孵化することはないでしょう。アリやカメムシなどに見つかると全滅することも考えられます。
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ハナニガナ、ハルジオンなども咲く妻女山松代招魂社。クマバチのホバリングの羽音が響きます。
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善光寺平は黄砂で霞んでいます。
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