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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山陣場平 4月8日の貝母の開花状況(妻女山里山通信)

2020-04-09 | アウトドア・ネイチャーフォト
 昼頃に貝母(編笠百合)の開花状況を見ようと妻女山松代招魂社奥の駐車場に着くと、陣場平から女性二人が下りて来ました。尋ねると日当たりの良いところは咲き始めましたねと。発見から保護活動への経緯を簡単にお話しました。その後、男性がひとり下りてきたので、また同じ話をしました。ついでに拙書の満開の貝母のページをお見せしました。見頃は11日(土)から19日(日)ぐらいまで。満開は15日前後でしょうと。

 日当たりの良い場所の貝母は、かなり咲き始めました。下の方から咲くので、上の方はまだつぼみです。毒草なので、全草を持ち帰るのは禁止していますが、群生地の端っこの目立たないところであれば、切り花として少しぐらい持ち帰るのは大丈夫です。4月の茶花で、その慎ましやかな佇まいが人気です。

 全体を俯瞰するとこんな感じです。三分咲きぐらいの感じでしょうか。日陰の貝母はまだつぼみです。3月29日の積雪で潰されてしまったため、今年は草丈が低いのです。今週末は花冷えになるそうなので、満開になるのは来週でしょう。12日は、妻女山里山デザイン・プロジェクトの仲間と午前中に保全活動をします。私はほぼ毎日観察に行きますので、見かけたらお気軽に声をかけてください。

 下から撮影すると、編笠百合という和名の意味が分かります。花自体に香りはありません。花びらが6枚、雄しべが6本に中央に雌しべが1本。花によっては例外もあります。

 下からの撮影は、スマホやほとんどのカメラでは、写る画像を確認しながらシャッターを切ることができません。そのため見当をつけて撮影し、画像を確認しながら何枚も撮ることです。

 これは、昨年か2、3年前の7月頃に種が弾けて飛んで発芽したものです。東風にのって西へ増えていきます。落葉松林に咲くものは、全て自然に増えたものです。

 以前、ヨシやノイバラが群生していたのを、仲間を集めて小さな根まで全て除去したところに、毎年球根を植えています。小さいのは1年目、花をつけているのは2,3年目だろうと思います。毎年、種や球根を蒔いていますが、やはり球根の方が発芽が確実な様です。

 長坂峠の分岐から林道を左へ300mほど歩くと、この標識があります。陣場平への入り口は、矢印に沿って踏み跡を50mほど歩いて落葉松林を抜けると貝母の群生地があります。

 標識の反対側には、上へ天城山(てしろやま)と右下へ堂平大塚古墳の大きな標識が立っています。古墳へは300mほど下ります。私有地につき立入禁止とありますが、古墳を見るだけなら大丈夫です。持ち主がいた場合は、見学したいと伝えてください。

 上信越自動車道の下をくぐって上杉謙信槍尻ノ泉の上部からのカット。ソメイヨシノが満開になりました。陣場平のカスミザクラやオオヤマザクラ、ウワミズザクラは、貝母が満開の頃に咲きます。ここを登っていくと、招魂社の奥に広い駐車場があります。

陣場平への行き方とその保全活動については、以前の記事を御覧ください。
「妻女山」「妻女山 行き方」「妻女山 地図」「斎場山」「さいじょざん」「さいじょうざん」(妻女山里山通信)
妻女山里山デザイン・プロジェクトは掛かり木処理とノイバラの除去(妻女山里山通信):ひどい藪だった2008〜2009年の陣場平の写真がご覧いただけます。

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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