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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

雪景色の善光寺平。妻女山へ登ってみました。黒大豆きな粉入お好み焼き・小田巻蒸し。我が家の祖先が真田幸村の影武者だった(妻女山里山通信)

2022-01-14 | アウトドア・ネイチャーフォト
 1月13日から14日朝にかけて大雪になりました。善光寺平は、豪雪地帯ではないので北の長野市中心街で20センチ、南部の妻女山で10センチぐらいの積雪でした。13日の夕方に一回、14日の朝に1回雪掻きをしました。朝はパウダースノーで楽でしたが、13日はベタ雪でもの凄く大変でした。これが同じ雪かと思うほど。

 妻女山展望台は思ったより雪が多かったので近くにある四阿へ。茶臼山方面の眺め。茶臼山はもう少し右ですが雪雲に隠れて見えませんでした。気温はマイナス2度。下の国道403号は、溶けているところもありますが、シャーベット状だったり凸凹で走りにくいところもあります。速度は40キロが限界。場所によっては30キロ以下にしないとならないところも。止まる時は、セカンドにシフトダウンしてエンジンブレーキを効かせて充分に速度を落としてからブレーキを踏むと安全です。あるいはポンピングブレーキで。畑の道や堤防の道は除雪されていません。13日の午後3時から14日正午までに長野県では、182件の交通事故があったそうです。急発進、急ブレーキ、急ハンドルは厳禁です。スピードは控えめに。車間を開けて。

 パウダースノーなので枝が折れたりは少なかった様です。2月下旬や3月の雪は湿雪なので、落枝や倒木が毎年発生します。それの処理が4月初めの山仕事になります。

 戊辰戦争以降の戦没者を祀る妻女山松代招魂社。瓦に六文銭。戊辰戦争の会津戦争は、信州人同士の戦だったという歴史の悲劇です。上杉景勝の会津転封で、善光寺平の土豪達は家族家来が全て会津に移りました。加えて徳川家光の時代に、伊那高遠藩の保科正之が家光の腹違いの弟と判明し会津に転封。また信州人が行きました。この時、我が一族のものが同行し、後に豪商となって会津藩を支えました。会津は信州人が造った町ともいえるのです。そして、そのずっと前の戦国時代。我が一族の祖先の一人に林太郎左衛門という武士がいました。彼は真田昌幸に使え50人の家来を抱えていたといいます。その子の一人に林源次郎寛高がいました。大阪夏の陣のことです。彼は真田信繁(幸村)の影武者のひとりとして討ち死にしたそうです。その後、生き残った7人で林村を作ったという伝説が残っています。それがどこか分かりません。もしかしたら松本の林城下の林集落でしょうか。我が家の祖先は林采女といい、妻女山の一角に天正10年3月10日没という墓が残っています。真田に使えるためにこの地に来たのでしょうか。

 だれも登っていなかったので自分のつけた轍をたどります。右上が斎場山(旧妻女山で、上杉謙信の本陣跡)。中央のたるみが長坂峠。この雪の前に雨が降って凍ったので、カーブなどは雪の下が氷です。セカンドに落としてゆっくりと下りました。

 千曲市の温泉へ。拙書でも紹介している御姫山と右奥に大嵐山(杉山)。右手前の尾根は、これも載せている大峯山。左手前は鷲尾城跡のある鷲尾山を登ると倉科将軍塚古墳を経て鞍骨城跡へ。これも載せています。麓に見えるのは大日堂。松代藩初代藩主の真田信之の次女泰子姫が如来を祀るお堂として寛文13年(1673)に建立したもの。下の小さな園地には万葉歌碑があります。
「人皆の 言(こと)は絶ゆとも 埴科(はにしな)の 石井(いしゐ)の手児(てご)が 言(こと)な絶えそね」詠人知らず
(世の中のすべての人の言い伝えが忘れられても、埴科の石井の美しい乙女の言い伝えはどうか絶やさないで欲しい。:石井は倉科の古名。現在のここの地名の石杭も石井と関連があると思われます。手児とは手児奈(てこな)といい、『万葉集』のなかで、山部赤人や高橋虫麻呂によって詠まれた悲劇の女性。リンクはウィキペディア)


(左)お好み焼きですが、違うのはホームラン粉に長芋に加えて黒大豆のきな粉をかなり入れていることです。色が濃いのはそのためです。ほかはキャベツ、豚バラ肉、紅生姜、炒り粉、鰹出汁、鶏ガラスープの素、ホタテパウダー、本味醂、青海苔にソースとマヨネーズ。コクのある香ばしい味で後引の旨さです。(右)苧環蒸し(小田巻蒸し)。大阪の船場の昔の高級料理です。卵は贅沢品でしたから。わかりやすく言うとうどん入の茶碗蒸し。うどんは幻の小麦イガチクオレゴンで手打ちしました。卵は3つ鰹と昆布出汁で。具は蒲鉾、自家栽培の椎茸、小松菜、長ネギです。実は学生の頃から密かに作って食べていた私の大好物。ちょっと蒸し時間が長すぎてすが入ってしまったのはご愛嬌。正月に次男が長崎のアゴの白出汁を持ってきてくれたのですが、それならもっと上品な味になるでしょうね。焼きアゴを使えば自分で白出汁を作ることもできます。
小田巻蒸しのオリジナルレシピ:在京時代に妻が作ってくれたズワイガニを使った贅沢レシピです。ウニで中華味とか牡蠣でもいいですね

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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