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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

29日の「妻女山 紅葉と歴史のハイキング」の下見に妻女山山系へ。小さな秋(妻女山里山通信)

2017-10-06 | アウトドア・ネイチャーフォト
 10月29日(日)に松代夢空間主催の「妻女山 紅葉と歴史のハイキング」のイベントがあるのですが、私はインタープリターをします。今回はその下見に歩いてみました。今回は昨年の様に下草を刈ったり、コースの整備を一切していません。ありのままの里山を見て感じて欲しいと思っています。
 9時に妻女山駐車場に集合で、9時半出発。帰還は12時半頃となります。今回は「はなや」さんでの昼食はないので、各自おにぎりなどを用意してください。詳細や参加費などは、松代夢空間(026-278-1277)へお問い合わせください。
 また、当日は私の『信州の里山トレッキング 東北信編』の販売もあります。1700円ですので書店で買うより少しお得です。

(左)ミツバアケビ(三葉木通)の果実。もう落果しているものが多く見られました。中の甘い種は子供の頃のおやつでした。外の果肉は苦味がありますが、上手く調理すると絶品の料理になります。オリジナルレシピ「アケビのブルーチーズ入りミソバーグ」。味噌風味にブルーチーズを合わせたところが、まさにミソです。ミソとブルーチーズのはんなりとしたコクのある香りが漂ってきて食欲をそそります。鹿や鴨などジビエを使うともっと野趣豊かになります。(中)帰化植物のマルバフジバカマ。アサギマダラが吸蜜していたりします。(右)ナギナタコウジュ。以前、イカリモンガが吸蜜するのを撮影したことがあるのですが、今回は見られませんでした。

(左)山桜の立ち枯れにツガサルノコシカケ。制癌作用があるともいわれていて煮出して飲んだりします。(中)道もない山奥にひっそりと佇む積石塚古墳。何基も見られますが、多くが壊されています。(右)全草が猛毒のヤマトリカブトも多くは結実していました。

(左)獣道やそれすらない藪山を歩いて、昼頃に堂平大塚古墳へ。隣接する今は亡き山仲間のKさんのログハウスでひと休み。北アルプスを眺めながら作ってきた明太子・数の子酒粕漬け・辛子ナスのおにぎりで昼食。辛子ナスは私のお手製です。(中)セイタカアワダチソウ(背高泡立草)。アレロパシー(フィトンチッド)を持ち、他の植物の成長を抑制する物質を出し寡占状態を作り出します(時には昆虫や動物に対しても)。北アメリカでは州花だったり、ハーブとして利用される植物です。薬効成分も多く、解毒作用もあるので、エッセンシャルオイルなどに利用されます。花をオリーブ油に漬けて作ります。新芽や花の天ぷらも美味とかで、花を天ぷらにしてみました。薬草の様な感じです。(右)Kさんが植えたマユミ(真弓)も結実。やがて割れて真っ赤な実が顔を覗かせます。

 堂平大塚古墳から見る千曲川と鹿島槍ヶ岳。手前の橋は国道18号。その向こうは北陸新幹線。さらに向こうに広がる田んぼでは稲刈りの最盛期を迎えています。蝉の声も消えて静かになった山で、美しい風景を見ながらまったりとした時間を過ごしました。色々な想いが交錯する小さな秋の午後です。

(左)羽つきの羽根のようなクサギ(臭木)の実。(中)ノコンギクとミズヒキ。秋の微風に揺れるミズヒキは、地味ですが琴線に触れる何かがあります。ワレモコウ(吾亦紅)とかも。(右)山椒の実も色付いてきました。

 上杉謙信が陣城を構えたと伝わる陣馬平。赤とんぼが群舞しています。キノコの季節到来なんですが、雨が降っていないので毒キノコさえ見られませんでした。

(左)陣馬平の真ん中にあるクマノミズキの実も色付いています。まるで森の珊瑚。冬の小鳥たちの大切な食料です。(中)アオツヅラフジの青い実。有毒ですが薬効もあります。(右)赤とんぼ(アキアカネ)。

(左)ヨウシュヤマゴボウの実。有毒です。これも帰化植物。(中)葉の繊維が飯山の富倉蕎麦のつなぎに使われるオヤマボクチの残花。(右)上杉謙信が最初に本陣としたと伝わる斎場山(旧妻女山)。512.8mで、山頂は古代科野国の斎場山古墳(円墳)です。

 妻女山展望台(旧赤坂山)からの川中島。今回は魚眼レンズで撮ってみました。遠くに戸隠連峰と飯縄山。手前のソメイヨシノが色付き始めました。次はヌルデが色付きます。眼下の長芋畑も少しづつ色付いています。風物詩のつる焼きの煙が充満するのも間近。

 次は望遠レンズで撮影した三枚をフォトショップでつなげてみました。今回は全て買ったばかりのオリンパスTG-5で撮影しています。右に飯縄山、左に戸隠連峰。一番高いのは戸隠富士と呼ばれる高妻山。手前に南長野運動公園総合球技場が見えます。一番右奥が長野市中心街と善光寺方面。

 西を見ると白馬三山。白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。今が一番積雪が少ないときです。今夜は雨ですが、白馬連峰は初冠雪になるかもしれません。手前は茶臼山。右奥に虫倉山。いずれも拙書で詳しく紹介しています。

 東を見ると松代城下。左に奇妙山。右に保基谷岳。中央奥には拙書でも紹介の根子岳と四阿山が見えています。紅葉の進み具合はどんなでしょうか。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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