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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山陣場平の貝母は結実。山蕗と山椒の若葉は採り時。ツツジが満開(妻女山里山通信)

2021-05-08 | アウトドア・ネイチャーフォト
 貝母(編笠百合)の群生地がある陣場平へ。太陽の光が強くなりコントラストが強くなりました。緑も随分と濃くなりました。ウスバシロチョウが何頭も舞っています。まだカッコウやホトトギスの鳴き声は聞こえませんが、下手くそなウグイスの鳴き声が聞こえます。

 花を観に来た人や、天城山(てしろやま)や鞍骨山へ登る人が訪れました。手前の丸太のベンチでボーッとするのもオススメです。三密とは無縁の快適な空間。

(左)貝母は、草丈に関係なく結実していないものから枯れていきます。(右)実の成長は早く、6月上旬には2センチ以上になります。葉先が枯れても茎と実は緑です。成長しきると枯れていきます。

(左)山蕗は成長して採り時になりました。(右)山蕗と山椒の若葉。仲間と栽培している原木椎茸。畑で栽培しているウド。長坂峠のヨモギ。右下に山蕗と煮物にする干しホタルイカ。山蕗をメインに、山椒の若葉と干し椎茸、昆布、酒と味醂と醤油、和風出汁で薄味の煮物にします。ヨモギの大きくなったものは、乾燥させてヨモギ茶にします。制癌作用があるといわれています。

 昼は、今は亡き山仲間のKさんのログハウスで。山藤と躑躅が満開です。最高気温は24度ですが、湿度が低く快適。緩やかな時間が流れていきます。

 上の四阿の先から望む仁科三山の鹿島槍ヶ岳。

 Kさんがどこかからもらってきた神社の参道に咲く躑躅(ツツジ)と八重桜。

 ログハウス後背の斜面に咲くヤマツツジ。

 陣場平の周辺や妻女山山系のあちこちで咲いています。この花の蜜は吸えます。

(左)絶対に吸ってはいけないレンゲツツジ。高原を彩る美しいツツジですが、猛毒です。庭木としては絶対に植えてはいけません。(右)シロバナが清楚で美しいリュウキュウツツジ。

 あちこちで山藤が満開です。和を代表する美しい花ですが、陣場平では樹木や貝母を守るために幼木の時に伐採しています。大木にも絡みつき、光合成を阻害し立ち枯れさせてしまうからです。一日で8センチも成長し、幹の直径が50センチにもなります。

 山を下りて温泉に向かう途中、千曲川越しに見る仁科三山。里山の緑も濃くなりました。中洲でカワウ(河鵜)が一羽佇んでいました。堤防には黄色い花が咲き乱れていますが、よく見ると菜の花ではなく、有害外来植物のハルザキヤマガラシでした。千曲川は水量が少なく、手前のさざなみが立っているところは、歩いて渡れると思います。犬ガ瀬と呼ばれた浅瀬はおそらくこの辺りかもしれません。バスフィッシングの人がいましたが、絶対にキャッチ・アンド・リリースをしないでください。在来種の魚が絶滅してしまいます。ブラックバスは、フライなどにすると美味しい魚です。

 『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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