今日の田口ランディさんのTwitterの言葉に納得!
『立ち直りに必要なのは情報でも
ノウハウでもなく、心を許せる他者。
必ずしも友だちである必要はない。』
Kさんからまたお便りが届きました。
人は一人で生きている、故に支えてくれる
何かが必ず存在する!このことが心から
信じられる気がします。
Kさんから送られて来た吉本ばななさんの
言葉が、とても心に響くので少し長いですが
記してみたいと思います。
『生きていくということは、少しずつ汚れを
ためていくことかもしれない。
それでも、中年過ぎると経験をくぐり抜けて
強く優しくなり、だんだんきれいになって
いくものもある。
色々な人たちの若い時からの写真を見ると
だいたい20代~30代に暗く重い、余計なものを
一杯抱えた顔だ。
眉間のあたりに険があり、自分のことばっかり
考えている顔だ。
それが30代から40代になると、人によっては
まだ重い顔をしているのだが、大抵の人が
すっと抜けた顔になる。
ぱっと開けた顔、こだわりのない、
何かをぎゅっと握ってない顔だ。
きっとその顔はだんだんに、もっともっと
抜けていって、人は天にかえっていくのだろう。
自分の思い、自分の悲しさ、分かって欲しい気持ち
欲しい気持ち、そういうものを自分の中で
ぐっと解決して、自分だけを一番にしてない
時間が多くなればなるほど、その上で
自分というものに良く馴染み、
自分のダメなところも受け入れて、それなりに
自分を大事にしている時間を持っているほど
人はいい顔になる気がする。
いつか、もちろん私も死ぬだろう。
どれだけの小説を残したかでもなく、
どんなに有名になったかでもなく
少しでも抜けた顔で、あの美しい人みたいな
目をして、こだわりの分量をなるべくゼロに
して、去っていきたい、そう思う。
吉本ばなな(人生の旅をゆく2) 』
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