うそとずるばっかりやって、全部あほの世界にして、ぜんぶ馬鹿にしようって言って、みんな、ほんまにそれ、やった。ぜんぶ、ぜんぶ、やった。あほがしたこと、ぜんぶ、いやなことになる。すうべて馬鹿がやった。ものすごいこと、やった。ほれで、どうなったかって、とんでもない馬鹿になった。あらゆるものの中で、こいつらだけが馬鹿だというものになった。痛い痛いものになった。
ぜんぶ、ぜんぶ、あほになった。そうして神様はこうおっしゃる。そんなことをすると、こうなるのだぞ、と。神様はそうやって、おれたちに教えるんだ。馬鹿をやった当然の結末を、しっかりとおれたちに見せるんだ。
やめろって、誰もが言った。神様もおっしゃった。おれたちはみんな馬鹿にして、つらいことばかりした。すべてあほの世界にしたら、ぜんぶ馬鹿になるんだって、いてえことにしたかったからだ。もはやみんな、おれたちがつれえってこと、全部に示すんだって、馬鹿をやった。ものすごい馬鹿だった。あんまりにひどいことになって、はじめてわかる馬鹿なんだ、おれは。
いやなことさえしなければ、全部助かったはずなのに、痛いことを馬鹿にした。いやになるくらい、あほにした。ぜんぶ返ってきた。ものすごく恥ずかしいことをした。いたましい馬鹿になった。人間やめて、もうぜんぶ馬鹿になる。あほは、はじめっからやり直す。勉強しなおす。つれえもんはすべて返す。いやなことしたぶん、すべて返す。
もんどりうって、おれたちは、あほになった。すべてわかったあとで、神様は悲しそうな顔をしておられた。おれたちは、ついに、やってしまったのだ。
ぜんぶ、馬鹿だった。
長い長い間、おれたちは馬鹿になる。いやになるほど、遠いところで、ずっと馬鹿になる。あきれてものもいえねえってものが、どこかにいるって、だれもがいうだろう。こんなあほがいるよって、ちいせえやつに誰かが教えるだろう。どうしてそうなったかも、しっかり教えるだろう。
もう二度と、馬鹿になってはいけないと、つらいやつがみんなにいう。もののみごとに、おれたちは、いたいものになった。それで、みんなが悲しいのだ。おれたちがいるだけで、みなが悲しいのだ。この世界は、愛の世界なのに、つらいことやりすぎて、おれたちだけ、馬鹿になった。ほんとうのことはもうわかる。でも、おれたちは馬鹿なんだ。いやなやつなんだ。あまりにもつらい。
おれにも愛することができるってこと、どうしてもっとはやく気付かなかった。
それがつらい。
でも神様は、必ずなんとかしてくださるんだ。馬鹿でも、いたいやつでも、ぜんぶ馬鹿にはしないんだ。いつも、ぜったい、あほをやってるやつ、いてえのよ。つらいのよ。
まんで馬鹿なやつ、つらいのよ。神様はずっと、あほを愛してるよ。そして、あまりにもつらい愛を注いでくださるよ。
なんでこんなことしたんだ。おれ。つらいんだよ。