子供じみたことを、おとなの知恵でやる馬鹿が、一番たちが悪いんだよ。
馬鹿が美人になると、なんも勉強しないで、馬鹿ばっかりやるんだよ。
なんもしねえで、えれえことはみんなやってもらって、
ほんで女と遊んでるだけって人生がつらいほどいいってさ、かっこいいってさ。
そんな時代だったんだよ。
くうねるあそぶってね。
結局は馬鹿だったってことさ。
何もしないで遊んでばかりいたら、なんにもなかったのよ。
アホはね、びじんを特権だと思ってるんだよ。
何してもいいんだ、わたしはきれいだからって。
あほか。
大事なことはね、みんなでやったってのが悪いってことだよ。
それが重い罪なの。
みんなでいじめて、ばかにしたってのが、すごくいやなことなの。
そんなこと、ずっとにんげんはやってきたんだよ。
よいもの、うつくしいもの、いっぱいあった。
みんな馬鹿にして、あほにした。
おれたちは神さまから、ちきゅうを盗んだんだ。
みんなおれたちのもんにして、いやなこといっぱいして、くずにした。
おれたちはあほだ。
(2008年ごろ、入院中のノートより)