このたびは幣もとりあへず手向山もみぢの錦神のまにまに
菅原道真
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北辰制は、王制と形を似せながらも、全く違うものにしていこう。
血脈は関係ない。問題なのは、魂だ。
その魂が、真の王であるかどうかなのだ。
北辰はただ心が美しいだけではいけない。それだけのことをして、神に功しを積んでいるものでなくてはならない。
人類を幸福にしたいという神の願いを真に理解し、その愛を国に正しく反映できる力がなくてはならない。
その魂を見分けて、国の中心に据えられるという体制を、考えねばならない。
選挙制度はある程度残してもいいだろう。下級の政治家はそれで何とかなる。人民が正しい心で選挙をすれば、ずるい馬鹿が当選することもあまりなくなるだろう。
だが北辰という、政治の中心をどうやって選ぶか。難しい問題だ。
段階的に、もう少し人類の勉強が進まなければ、未来は見えてこないだろう。
だが、果てしなく遠い星でも、北極星はここから見えるのだ。
あそこを目印にしていけば、必ずたどりつくことができる。
それを信じて、まずは、手元にあることからやっていこう。