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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ポーラースター・システム・11

2016-12-18 04:18:06 | ポーラースター・システム


「おお、ありがたい神さま、こんないいことをわたしたちにしてくださって、この世界にあるかぎりのすばらしいものを、惜しまずみせてくださいますあなたに、まごころのせっぷんをささげさせてください。」


ハンス・クリスチャン・アンデルセン「旅なかま」



  ☆


この世界はすばらしい。神の愛に満ちている。ありとあらゆるものがある。

人間が生きることに迷ったときに、助けてくれるものが、そこら中にありふれて存在している。その世界に生きることを許されているということは、神が人間をあまりにも深く愛しているということを、証明している。

北辰は、その神の真の代理人でなければならない。神が愛している人間を搾取して、自分だけをよいものにしようとすることなど、言語道断だ。

古代の王は着飾らなかった。人より少しいいものを身に着けていただけだ。宝石も絹も房も、これ見よがしの勲章などもなかった。

それなりの王冠と笏があっただけだ。それも質素なものだった。

不必要なものを欲しがって、人間を苦しめてはならない。そのことが十分にわかっているものでなければ、北辰になってはならない。

北辰を選ぶときは、その人格をじっくり見つめていかねばならない。動かない北極星のように、愛に決して迷わない態度を、見抜かねばならない。

国民の幸せが自分の幸せなのだと、明るいまなざしで、まっすぐに言う魂を、探さねばならない。







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