ウィリアム・ブレイク
神は世界を創造したあと、土の塵を使って、神に似せた形をつくり、それに息を吹き込んで命を与え、最初の人間、アダムを作ったという。
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神もアダムも実に苦しそうな顔をしている。それはこの創造が人類の破壊的未来を悲観していたからではなく、人類の創造というものが、勇猛を必要とする偉大な冒険だったからです。神は、偉大なる自分の存在をかけた冒険を、アダムの創造のためにしてくださったのだ。人間はまだそんなことは何も知らない。膨大な愛の真実がなければ、人類の創造などできはしない。
すべては、ここから始まった。人類の迷いも、墜落も、上昇も、悲哀も、歓喜も、すべては神が初めてくださったのだ。神が、自分を産むために、何をしてくださったのか。なんのために産んだのか。それを知るために、人間は永遠を生きていくのです。