世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

役人たち

2012-02-24 07:31:43 | 画集・ウェヌスたちよ
「室長」

月の世のお役所の役人さんです。右腕に紋章を付けた、黄色いスーツが制服です。
お役所の仕事はまあ、いわば、月の世の地獄の総括的な管理というか、神の道理による、人類の魂の導き、というところでしょうか。かなり魔法の力の高い人が集まっているようです。日照界のお役所もそうでしょう。

この人は、東洋系の美中年、て感じですが、それはちょっと失礼かな。一応、三十代半ばころの姿をしているという設定ですから。
三十代って、中年かな?

手に持っているのは、魚の知恵の古文書の石のコピーです。
「室長」と題してますが、この人は、明日のお話に出てきます。この顔を想像しつつ、読んでみてください。


「幻の比喩計算」

「幻」の編に出てきた、女性役人です。
地球世界では、有能な女性は嫌われる傾向がありますが、月の世や日照界のお役所では、そういうことはありません。彼女らの特性や力を十分理解した上で、やれることはきちんとやってもらわねばならないと考えている。彼女らもまた、重責を担いつつ、できることはきちんとやってそれに答えている。

なぜそういうことになるかというと、要するに、男性役人もまた、すばらしく有能だからです。

地球人類の男性は、まだ若く、周囲に助けてもらわねば、自分だけで男をやれる男が少ない。自分で男をやれる男性が、全くいないわけではありませんが、正しいことを正しいと、まっすぐ言えない世界では、有能な男性は、そうではない男性に嫉妬され、成長過程で淘汰され、まっすぐに育つことができない。あるいは、殺されてしまう。

それで、男性は、自分が男性になるために、必要以上に、女性を低めてしまわねばならなくなるわけです。だから有能な女性など、いてもらっては困る。
つまりは、自分は、できないから。

ちょっときついですかね?今日は。

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