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No,32
アンリ・ルソー、「風景の中の自画像」、19世紀フランス、素朴派。
素朴派というが、これもユニークな画風だ。色彩といい、形と言い、おもしろい。この画家が優れているのは、きちんとした技術をもって、人間の魂や植物の魂をきちんと描いていることである。これが非凡なところだ。
ところが、ここに罠がある。この描き方は、いかにも簡単に見えて、だれもが真似したがる。こんな絵で、立派なものになるならと、アンリ・ルソーの真似をした画家が、たくさんいるのだ。
実に、キュビズムやシュルレアリズムも、起源はここにあるというものである。
これで芸術になるのなら、簡単ではないかと。
だが、アンリ・ルソーの真似をした芸術家は、みな、アンリ・ルソーに敗れる。誰も、これ以上のものを描けない。ピカソもシャガールも、ルソーの歪んだ孫だ。
この自画像に、画家の魂を感じてくれたまえ。これの安易な真似をした画家が、バカに思えるはずである。
アンリ・ルソー、「風景の中の自画像」、19世紀フランス、素朴派。
素朴派というが、これもユニークな画風だ。色彩といい、形と言い、おもしろい。この画家が優れているのは、きちんとした技術をもって、人間の魂や植物の魂をきちんと描いていることである。これが非凡なところだ。
ところが、ここに罠がある。この描き方は、いかにも簡単に見えて、だれもが真似したがる。こんな絵で、立派なものになるならと、アンリ・ルソーの真似をした画家が、たくさんいるのだ。
実に、キュビズムやシュルレアリズムも、起源はここにあるというものである。
これで芸術になるのなら、簡単ではないかと。
だが、アンリ・ルソーの真似をした芸術家は、みな、アンリ・ルソーに敗れる。誰も、これ以上のものを描けない。ピカソもシャガールも、ルソーの歪んだ孫だ。
この自画像に、画家の魂を感じてくれたまえ。これの安易な真似をした画家が、バカに思えるはずである。