アンゼルム・フォイエルバッハ
モンタギュー家の一人息子ロミオは、対立するキャピュレット家の一人娘ジュリエットと恋に落ちる。困難を越えて幸福になろうとする二人を両家の憎しみや、あらゆる社会の波が翻弄する。結果的に二人は悲劇的な死をとげる。
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恋というものは時に、どうしようもない人間の争いに問を投げかけるものだ。憎いはずの人に恋してしまう。争いあっている民族同士で恋するふたりができたりする。争いなど、心の行き違いがあるだけで、人間は本当は、素直な心で愛し合うほうがずっと楽だということを知っているのでしょう。