フランク・クレイグ
農夫の娘であったジャンヌはある日神の啓示を受け、フランス国軍に飛び込み、イギリスとの戦争に苦しんでいたフランスを救った。だがその後敵軍の捕虜となり、異端審問を受けて有罪となり、火刑に処され、19歳の若さで死んだ。フランスは彼女を助けなかった。
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キリスト教に聖者はたくさんいますが、聖の字を頭につけても恥ずかしくないのは、本当はジャンヌだけです。人間はまだ聖の字をつけることはできません。そのような生き方ができるまでの経験をしていないからです。このような激しく苦しい人生を味わってもなお、愛ですべてを人々のためにやらねばならない。そこまでいくには人間は苦しすぎるのです。