クリストフェル・ウィルヘルム・エッカーズバーグ
神々の王オーディンと妃フリッグの息子、麗しの太陽神バルドルは、死ななければならないという夢のお告げを受けた。これを心配した神々は、すべてのものにバルドルを殺さないで欲しいと誓いを立てさせた。あらゆるものがこれに従い、決してバルドルを傷つけようとしなかった。ただ、宿り木だけがひ弱で無害と思われて誓いを求められなかった。それを聞いた悪神ロキが、バルドルの兄弟で盲目のヘズに宿り木を渡し、バルドルに向かって投げさせた。バルドルは宿り木に貫かれて死んだ。
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小さなものでも決して侮ってはならないという教えが見えますね。なんでも、大きな失敗のもとは、小さなものを侮ることにあるのです。どんなものにも強い自分があることを忘れてはならない。