世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

フランチェスコ・ダッシージ

2013-08-26 05:48:17 | 天使の小窓

彼は聖人として聖フランシスコという名で呼ばれることが多いが、ここではフランチェスコ・ダッシージという名で呼ぶ。なぜなら人間にはまだ、「聖」という称号は重すぎるからだ。

しかし彼は人間としてとても豊かな、すばらしい人生を送った。
勉学に励み、自分を磨いた。そして神よりの啓示をもとに、一生を人々のためにささげた。

彼が宗教活動に入るきっかけとなった神秘体験は、実際にあったことである。幻覚でも幻聴でもない。裏側の世界にいた何らかの高い存在が、彼を導いたのである。ジャンヌ・ダルクにもそういうことがあったが、こういう神秘体験は、まずはほとんどが嘘だが、まれに、真実であることがある。

フランチェスコ・ダッシージはまさにそのまれな例であった。それ相応の、勉強を積んだ魂だったのである。彼は使命をもって生まれてきたのだ。

人間は彼の人生に、人間としての努力の仕方を学ぶべきである。彼の努力は、実に人間らしかった。聖痕のエピソードなどはよけいなつけたしと言ってもよい。






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1 コメント

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絵の解説 (てんこ)
2013-08-26 05:50:55
ジョット・ディ・ボンドーネ、「聖フランチェスコ伝・小鳥への説教」、13世紀イタリア、初期ゴシック。
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