うさぎドラゴンは、わたしのシンボルマークみたいなものですが、このたびのは、少々毛足が長くなりました。ちょっとばかし、寒い冬を経験したからです。
さて、うさぎのように弱く、竜のように強いものとは、なんでしょう?
答えは、「忍耐」です。忍耐ほど、強いものはない。人間、耐える力がついていなければ、なにごともなすことはできません。苦しければ苦しいほど、歯を食いしばる。なんとかする。あきらめない。痛いことがあっても、とにかくやる。
ここで自分が、自分をあきらめてしまっては、一切だめになるというところで、強すぎる逆風に出会うことがある。そんなことが何度もある。そこを耐え切ってゆく。ぜったいに自分をあきらめることはしない。
我慢ができない人は、ちょっとつまずいただけで、みんな馬鹿だ、とすべて投げてしまい、何もかも、だめになってしまいます。それで、自分がいやになって、すべてがつまらなくなってきて、周りの人がうらやましくなって、嫉妬するようになって、他人にいやなことをするようになってしまったら、だんだんとおかしなことになっていくのです。
我慢が肝心です。少しばかりつらいことになっても、とにかくぐっと耐えて、みましょう。言いたいことを飲み込んでみましょう。仕返ししたいと握り締めたこぶしを、自分の意志の力で、下げましょう。
つらいかな。苦しいかな。やりなさい。それができなければ、馬鹿みたいなことになるのだから。
軽々しく人を馬鹿にする人は、何にも耐えていませんから、人の苦しみや悲しみが何もわからなくなります。そして、大事なところで耐えることができなくて、みんなだめになってしまうってことになるんですよ。
我慢ほど、つらいものはありません。ずっと、耐えていなければなりませんから。長いときを、それでずっといかねばなりませんから。そのために必要な一切を、やらねばなりませんから。それはそれは、難しいのです。弱いやつだと、馬鹿にされるようなことばかりですから。
耐えるのが、いちばん難しいのです。