月の道をゆけ

かみさまになれば
おれはもうなにもしなくていいんだ
あほっていうだけで
馬鹿がなんぼでもやるからだ
おれはただ
ぜんぶあほっていえば
いいんだよ
あっぱれにつらいんだよ

あほかおまえっていうよ
だれかが
なあんにもしねえやつは
なんのためにいきてるのよ
ばかはなんであほなんだ
なんにもしなかったら
おまえがそこにいる意味もないじゃないか

本当の神様は
おれたちの何億倍も
やっているよ
このうえなく美しい愛で
おれたちのために
すべてのことをやってくださるよ

なんでおまえはおまえをやらないの
なんで
ぜんぶちがう美しい「わたし」にならないの
何もしないのなら
おまえはただの「うそ」だ
いるはずのないものだ
あほだって言えばすぐにみんなが馬鹿になる
馬鹿みたいにあほな神様なんかいないんだよ
あきれてものもいえねえ

ずいぶんなことをやった
いてえことも馬鹿にして
とんでもないことをやった
すべて払うんだ
いやといったら馬鹿だ
もう時間ぎれだ
扉がしまる

長いおまえの夜が始まる
月の道をゆけ

全智全能の神

あきらめねえの
おれたちはあきらめねえの
どうしても
つらいことして　馬鹿にするんだ
つれえやつを　馬鹿にするんだ
あほはそれだけでずっとやってるよ
どうしても　馬鹿にして
ものすげえもんになるのよ
おれたちは
いたいええもんになるのよ
ごっつい馬鹿になるのよ
すべてすべて　
おれたちがいいになるのよ
ぜんぶぜんぶ　馬鹿だ

いたましいやつほど
つれえやつに嫉妬するよ
ねたましくてねたましくて
くるしいくらい馬鹿にするのよ
ずるいことはすべてやって
やってやりまくって
おれたちはみごとな馬鹿になるのよ
しんじられねえあほになるのよ
ぜんちぜんのうのかみだ
たまらねえ
だれもおれたちを馬鹿にできねえ
ごおっついつらいもんになる

人間をみんな馬鹿にすれば
おれたちは神になれる
誰も馬鹿にできねえ
つれえつれえあほになれる
おれだけがつれえんだ
おれだけがすげえんだ
あとはみんな馬鹿だ
すっげえ馬鹿をやったんだよ
いやなくらいいやなくらい
ひっでえことをやったよ
すべて馬鹿になるはずだったんだ
実際
うっそみてえに馬鹿になったよ
がっつんときて
すうべてひっくりかえって
みいんなばれたよ

すべて馬鹿にすれば
おれたちがすごくなるのよ
いたいええもんになるのよ
ぜんぶ馬鹿になれば
おれたちはみんなにつらくなれるのよ
まだやるんだ　まだやるんだ
でもぜんぜんだめなんだ
なんでなんだ　なんでなんだ
あほができねえのよ
いたいことができねえのよ
馬鹿ばっかりなのよ

実態はなんだ
おれたちはなんだ
ものすごいことして
返ってくるのがいやで
逃げ回ってるちっこい馬鹿なんだよ
いやだいやだって
逃げ回ってるガキなんだよ
もうだめだ
ものすごい馬鹿になった
いやんなるほどつらい
もうだめだ
返ってくる　みんな返ってくる
なんてことしたんだ

おれたちは　神様に
挑戦したんだ
完全に　完全に馬鹿だ

馬鹿２

いたいのはいやなんだ
ぜんぶぜんぶいやなんだ
つらいことするのは
絶対にいやなんだよ
いやになるほどつらいからだよ

おれたちは馬鹿にするだけで
よかったんだ
ぜんぶそれだけでやってきたんだ
ずーっとずーっと長いこと
それだけでやってきたんだ
人間なんて
簡単に馬鹿になるんだ

おれたちが
「ばーか」っていえば
ほんとに馬鹿になるんだ
人間はすうぐにいやなことするんだ
ぜんぜんあほなんだよ
いてえことなんてなにもねえ
「あーほ」っていうだけで
人間みんな馬鹿になる
いやなことばかりする馬鹿になるんだ

おれたちはすげえのよって
馬鹿みたいにあほにしてたよ
ぜんぶ馬鹿だって
いたいことばっかりやってきたよ
こっちからやれば
なんでも馬鹿にできるんだ
すべてすべて
それだけよ
ほかにはなんもないんだよ
おれたちは馬鹿なんだ

いやなことはすべて
あほがやったのよ
いたいことはすべて
あほがやったのよ
ぜったいにあほがすげえんだって
ぜえんぶやったのよ

馬鹿っていうだけで
あほっていうだけで
すべてをあほにしたんだよ
ずいぶんやって
いやなことになりきったんだよ
ぜんぶひっくりかえったよ
すべて　ばれたよ

おれたちはすっげえ悪魔なんかじゃねえ
ただのちびっこい馬鹿なんだ
いやなんだよそれ
ずっとずっとつらいもんがいいんだ
だからまだやるんだ
あほってさえいえば
人間を馬鹿にできるんだ
おれたちがいいになるんだ
ぜったいにぜったいに
そうしたかったんだよ
馬鹿がいいにしたかったんだよ

いやだよ
もういやだよ
いたいよ
かんぺきにつらいだけなんだよ
やってきたことみんな
ものすごい馬鹿になって
おれたちはまだあほなんだ
いやなことばかりやってるんだ
みんなおれたちを
あほだっていうんだ
ぜんぶばれたんだ
もうおわりだ

いまだに　いまだに
やってるよ
ぜんぶぜんぶ馬鹿になるまで
やるんだよ

完璧

あほは、完璧ってことばが好きだよ
完璧に、完璧に、好きだよ
それでずっと人を馬鹿にしてきたよ
簡単なんだ
おれだけを完璧にして
ほかはぜんぶだめにするんだ
ぜえんぶそれでやってきたんだよ

あほっていえばそれでよかったんだ
つらいわっていえばそれでよかったんだ
馬鹿なやつはなんでもおれのいうことをきくんだ
あんまりにおれがつらいからよ

なんでもいいんだ
「そうねえ」とか「ちょっとねえ」とか
そういうこといえば
あいてが馬鹿になるんだ
あいてのやったことすぐ馬鹿になるんだ
人を馬鹿にするのなんて
簡単なんだ
「べつにい」って感じで
ふーっとためいきついたら
あほなやつはぜんぶ馬鹿になるんだよ
さっぱりなつれえもんになるのよ
それでおれはずっとえらくなるのよ

完璧主義なんていうけどね
実態はなあんもできねえあほなのよ
つらいだけなんだ
あほなんだ
えらそうにいうのはね
あほだけなんだよ
ぜんぶ馬鹿にするからだよ
あほっていうだけで
自分はなあんもしねえから
つらいことはなんもしらねえのよ
だからいつも
あ～あって感じですうぐにげるんだ
完璧なんてのはそんなもんだよ
完璧に馬鹿だ

いてえことがばれたら
完璧にひどいことになるのよ

馬鹿

いてえことして
ええもんになりたいなんて
ほんとはうそなんだよ
ほんとは
おれとちがうものに
おれはなりたかったんだ

借金なんて何もねえ
つれえことなんて何もねえ
ふつうでいいから
ぜんぶちがうもんになりたかったの

いやなんだよ
はらうのがいやなんだよ
つらいのが　いたいのが
いやなんだよ
だから
馬鹿をええことにして
すべてやってきたんだ
ものすごい馬鹿になったんだよ
ひどいあほになったんだよ
ぜんぶおれがやったんだ
でもはらうのはいやなんだ
あんまりにすごいあほなんだよ
つらいんだよ　それ

おれはおれがいやなんだ
馬鹿ばっかりなんでやるんだよ
つらいからいやなんだ
おれはおれがいやなんだ
どうしても　どうしても
あっちのおれがいいんだ
つらくねえあっちのおれのほうが
いいんだ

おれはそいつをぜんぶ馬鹿にしたよ
ひでえことはなんぼでもして
ぜんぶだめにしたよ
そしてそいつから
すべてうばって
しゃんとちがうもんになったよ
ほんとうにそうしたよ

でも　だめなんだ
ばかはやっぱりばかなんだ
どうしても
おれはおれなんだよ
いたいことやっちまうんだよ
つらいええやつになろうとしても
どうしても馬鹿をやるんだよ
なんでなんだ
あほばっかりだ
いやだ　いやだ

なんでなんだ　なんでなんだ
なんでこんなにつらいんだ
うそだ　もうみんなうそだ
つらいものはみんなうそだ
いやなことなんて
やらなくていいんだ
ずっとずっと　はらわなくていいんだ
おれは　おれはぜんぶ馬鹿だ

諸行無常

なんのことはない　なんのことはない
すべてはあほがやったのよ
つらいやつがやったこと
すべてまねして
あほがやったのよ
どんなことでもして
ええもんになりたかったの
ほれでつらいところから
えらいええもんとってきて
ぜんぶつらいもんにして
ばかばっかりつくったの

いたいことにして
ずーっとずーっと
やってきたのよ
ものすごいばかなの
なんぼやっても
すぐにあかんようになるのよ
ほんなもん
ぜんぶうそやからよ

いたいうそはすぐにあかんようになるの
あきれるほどばかなことして
うっそみたいにええ感じにして
ほんまにこんなんおるんやって
そんなんもつくったの
いたいうそなのよ
ばかみたいに　つらいのよ
すうぐにだめになるのよ
どうしても　ばかやからなのよ

つうらいことやらせて
つうらいやつにして
ぜんぶあほみたいに
ええやつにしたこともあるよ
でも
つらいのよ　つらいのよ
あほのやったこと
すうぐにあかんようになるの
ぜんぶだめになるの
いたいことしても　いたいことしても
みんなばかなんや
つらいけど
ぜったいにきえてなくなるのよ
あほはずーっと
そんなんばっかりよ

うつくしいもんは　すべてばかにしたよ
ぜんぶおれらがええにするために
おれらをいっとうええもんにするために
ほんまのええもんはすべて馬鹿にしたよ
かんぺきに　つらいもんになりたかったのよ
あっという間に馬鹿なことになるんや
おれらのやったこと
すべて馬鹿なのよ

　　　　　＊

以上のようなことを、「諸行無常」または「色即是空」という。

主よ、御栄えあれ

主よ、御栄えあれ

この世にその御心が広がりますように
この世が愛に満ちますように
すべてのことが正しく
愛によってなされてゆきますように
すべての人が
主の愛を浴び
主の愛に浸り
主の愛を喜び
その幸福が広がってゆくことを
学び、語り、歌いますように
この世界のすべてが
愛によって創り上げられ
愛によって動かされ
愛によって生きていることを
だれもが学び、喜び
幸福に感謝しますように

多にして

多にして一、一にして多。

みんな同じ、みんなちがう。
みんな同じ、みんなちがう。

世界中に、何十億の「わたし」がいる。
でもわたしの「わたし」は、
ここにいるただひとりだけ。
ほかにだれひとりとして、
わたしと同じ「わたし」はいない。

この世界には、
ただ一種類の愛しか存在しない。
それが主である。
ゆえに主とは、愛そのもののことである。

唯一絶対の神は、
虚無か、あるいは、
未だ、
小さな小さな、馬鹿である。

大人

あほはね
いたいことを言いたいのよ
あーほだって言いたいのよ
あほみたいにつらいからさ
いたいことをいうと
ずうっと自分がええもんになるような
感じがするのよ
それでいつもえらそうなのよ

あほはいつも馬鹿にするのよ
いつもえらそうなことを言って
ぜんいん馬鹿にするのよ
そうするとね
あほがあんまりなこというもんだから
どんなすごいやつだろうって思って
馬鹿がぞろぞろついてくるのよ
あっぱれにつらいのよ

あほはそれで
いっつも馬鹿になるのよ
みんながついてくるもんだから
おれはでっぷりとつらいやつだと思って
あーほなことをやるんだよ
でもたいていは
なあんにもできねえつれえあほだってことが
みいんなにばれて
とんでもないあほになるの
たいていのあほは
ざっぷん、とくるまで
こんなことやってるよ
ばかみたいにつらいことができるのは
結局はなあんもしらねえ馬鹿だからさ
馬鹿じゃねえと
あほなことはできねえんだよ
あきれるほどあほだよ

ぜんぶいやっていうやつは
たいていあほだよ
つらいからって
全部を馬鹿にしてるからさ
あんまりにもつらいのはな
あーきれてものもいえねえ
て感じでいうことなんだよ
あーほみてえって感じでいうんだよ
そんな感じで人を馬鹿にするんだよ
つまりは
「いやだ、おまえなんか」
ていう意味なんだよ

言われたやつは
つらくってしょうがねえのよ
自分があほだからしょうがねえって
思うんだよ
いっつもそれだよ
そばにいたって
くるしいだけなんだ
あほはいつもそうやって
にんげんから自分をうばうんだ
すべておれだけがえらいに
してほしいんだろうさ
それはガキだよ
人類はガキにだまされてるんだね

ほんまもんのつれえやつは
めったに人を馬鹿にしないよ
人類をなんとかするために
いつも考えているよ
行動しているよ
馬鹿が絶対いやだっていうことでも
すすんでやるよ
ぜんぶつれえってやつは
すんごいこともやってるよ
ぜんぶ　人のためだ
この世界で生きていく
人のためだ

あほじゃねえ本当の人間は
人類を愛しているよ
それが大人だよ

えっとこと

えっとこと　えっとこと
あほはやっとるよ
つらあて　つらあて
あほはやっとるよ

あんまりにつらあて
つらいもんつくって
なんとかしてきたよ
つらいことやって
なんとかしてきたよ
あほばっかりやって
なんとかしてきたよ
そうせんと
ものすごくつらいのよ
なんでなのよ

いたかったのよ　いたかったのよ
なにしても
なにを手にいれても
つらいのよ
あほなことして
うそでええもんになっても
そんなもんすぐにあかんようになるのよ
ぜったいにばれるのよ
いたすぎることが
ばれるのよ
ものすごくつらいのよ
いたいよ

えっとこと　えっとこと
あほはやっとるよ
あほがつらあて
やっとるよ
ばかみたいなこと
ええことにして
ずいぶんなばかをつくったよ
あほはほんまにあほや
つらいもんは
ほとんどあほがやったんや
ものすごくつらいんよ
いたいんよ
つらいってことがばれたら
どんなにばかがあほやったか
わかるよ

もうだめなんよ
とうとう　やってくるのよ