熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

昔の木造家屋が寒い理由

2015-11-27 18:00:07 | 我が家のリフォーム
27年前に建てられた木造一戸建て、断熱材が入っているのに冬は寒く夏は暑い、何とかならないものかと、まずは寒さの原因を探ってみました。以下は、我が家に関しての話ですが、同じ頃に建てられた家屋はどれも同じようなものだと思います。

1.単層ガラスにアルミ製の窓サッシと全体的に大きな開口部
軽く安価で加工しやすいアルミですが、熱伝導率が良すぎて、室内の熱が逃げていきます。今は、アルミと樹脂を合体させた断熱性能に優れた複合サッシが主流のようです。
対策として、内窓を設置しましたが、断熱対策はトータルでやらないと部分的にやっても効果を実感できません。

2.無断熱の玄関扉
これもアルミ製で玄関先が冷える原因の一つ。今は、断熱仕様が当たり前

3.無断熱の浴室
昔の風呂と言えばタイル張りが主流で寒さこの上なし。因みに、風呂での死亡者数は交通事故の4倍だとか。

4.無断熱の玄関土間

5.断熱不足の出窓
昔の出窓と言えば大工の手作り、断熱性能など全く考慮されていません。内窓を設置するなら室内側に設置しないと効果半減ですが、見た目は良くありません。

6.断熱材(床下・壁内部・天井裏)の性能不足・経年劣化・施工不良
20年以上前の関東圏では50ミリ程度の断熱材が主流(今は最低でも100ミリ)、それも長年湿気を吸って性能は低下、重みで垂れ下がって隙間ができていたり。更には、当時のいい加減な施工で隙間があったりと問題箇所が散見されるものの、なかなか自分で天井裏や床下を覗くことはないので、ついつい見過ごされがちですが、断熱リフォームでは重要箇所。

雑に敷かれた天井裏の断熱材


7.気流止めされていない壁内部
巾木とフローリングの間からの隙間風の大きな原因、且つ床下の冷たい空気が壁内部に侵入して天井に抜けていくので、暖房が利かない原因の一つ。
壁と床下、壁と天井の接続箇所の隙間を塞ぎ、床下から壁内部への冷気を断つ必要があります



他に細かいところまで見ていくと、換気扇の薄板一枚のシャッター開口部、無断熱の台所床下収納、電源コンセントの隙間など。

これらの原因を全て取り除くとなると、基礎と土台・柱だけを残し、後は新築と同じように建てるスケルトンリフォームしかありません。
費用は、新築の7~8割、延べ床面積30坪とすると1500~1600万円。ここまで掛けるとなると、リフォームに拘る理由がなければ、建て替えも選択肢に入ってきます。 ただし、建て替えの場合、既存家屋の解体・廃材処分費用(200万円前後?)を見込むことになります。
どちらのケースも、2,3ヶ月間借家住まいと引越し費用(2回分)が発生します。

いずれにせよ、予算もあるのでこれから何年間今の家に住み続けるのかや費用対効果を勘案の上、どこまで手を加えるか、決めなくてはなりません。




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