熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

長生きも大変な世の中

2012-02-07 13:28:23 | 日常の出来事・雑感
日本人の昨年の平均寿命は、男性が80歳、女性が86歳、男女平均が83歳と相変わらず世界トップクラスである。
ひとえに医療技術の進歩と誰でも平等に医療を受けられる皆保険制度、それに日本人の食生活などのお蔭で、長生きできるこの国に暮らしていることを誇らしく思える時期もあったが、今は手放しでは喜べない。
人類史上例のない速さで進む少子高齢化と破綻寸前の年金制度、ふくらみ続ける国の医療費など高齢化に伴う様々な事態を考えると長生きもほどほどにしておこうという気にさえなってくる。

65歳への定年延長の義務化が議論されているが、延長されれば若い人の働き場を奪うことになりかねない。65歳で済めば未だしも、その内、70歳まで働けということも満更ありえなくなさそうだ。
年金と医療費の増加で消費増税も10%どころでは済まなさそうな気配だ。
どの問題も現役世代に大きな負担を強いることになる。

一昔前は55歳で定年を向えると同時に年金支給が開始され、悠々自適な隠居生活をおくっている会社の先輩諸氏をみていて、いつかは自分もと考えていたが、こうも国が疲弊し始めると悠長なことではいられない。

かといって一個人にできることには限界がある。
せめても、健康管理に気をつけて医療費の削減に貢献しよう。それでも直る見込みのない病をわずらった時は延命治療は辞退して、潔くお迎えを待つことにしよう。
そして、やり残していることは悔いが残らないよう、元気な内にやり遂げよう。

いやはや、長生きするのも大変な世の中になってきたものだ。

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