令和2年8月29日、御嶽高原へ植物観察に出かけた。嘗て、家族で御岳スキー場に
よく出かけた。子供達が滑れるようになったのも、ここのスキー場で練習したおかげだ。
木曽福島の手前で、左に折れ赤い橋を渡り、御岳スキー場へと進む。王滝村の手前
には、ロックフィルダム(牧尾ダム)が水をせき止めている。王滝村の中心部を通り、御嶽
山・田の原登山口を目指す。とりあえず、御岳スキー場は素通りして、登山口へ。
田の原登山口の駐車場には、土曜日ということもあって、意外に乗用車が多く駐車して
いた。
御嶽山には、上部に雲がかかっており、残念だ。9合目の避難小屋辺りは見えたり、
隠れたりと微妙な境界線になっていた。今日は遭難者(行方不明者)の捜索が行われて
いるそうで、山頂付近からヘリコプターの音が聞こえた。
私達は登山口から2~300m付近にある礼拝所付近まで御嶽高原を散策し、また礼拝
を行うこととして、出発した。この辺りは御嶽山と三笠山(2256m)に挟まれて、湿地帯に
なっているようで、リンドウ、コバイケイソウなどの湿原に咲く花が多い。標高も2200mと
高いので、シラタマノキのような小低木も道脇に多く見られた。
田ノ原高原を下ると三笠山からの御岳スキー場のゲレンデが多く広がっている。ここには
野生の高原植物が広がっている。リンドウやマツムシソウなどが初秋の風になびいて
いる。8月とはいえ2000mの高原には秋風が立ち、空気は澄んで、時が経つのも忘れる。
草原に陣取って、食べる梨やトマトはなかなかに美味しい。名前の分からない草花や樹木
もあるが、とりあえず写真に撮る。
ついで、名古屋市の御岳休暇村に立ち寄り、相棒がお願いしていた休暇村の館長さん
から、休暇村の案内をしていただいた。敷地に生える珍しい草花等も紹介していただいた。
ついで、ここから少し下り、「こもれびの湯」温泉に立ち寄った。前回(数年前)、休暇村に
宿泊した時に行きそびれており、是非寄りたいと考えていた。コロナ禍のせいで入浴は
13:00~15:30、定員が絞られており(15人→5人)、少し待たされたが、無事入浴できた。
湯殿の外に桶風呂が2つあり、小さい温泉ながらもなかなか風流だ。この温泉水がすごい。
お湯は飲むと炭酸水のように感じるが、独特の味がする。少し濁りがあり、鉄分が多いのか、
湯の流れるところは茶色になっており、排水された川の周辺は真っ茶色に染まっている。
以上で、御嶽高原の旅を終了します。