シャクナゲを探しに、蛇峠山を目指した。3、40年前に子供達を連れて、稲武から
根羽村、平谷村、売木村、浪合村といった、愛知県と長野県の境目あたりへ何回か
出かけた。その後、登山でも浪合村(治部坂高原)から大川入山を目指したことが
ある。懐かしい153号線である。
今回は相棒が蛇峠山にシャクナゲを見に行きたいというので同行した。治部坂高原
スキー場から入山するのだが、ここは旧・浪合村で、2006年に阿智村に吸収合併され
ている。馬の背・登山口に駐車場があるのだが、別荘地の周辺にシャクナゲがありそうに
思われたので、とりあえず、歩いて探索してみることにした。別荘地は標高1200mから
1300m付近にあり、所々にキョウマルシャクナゲと思われるシャクナゲが咲いていた。
多分、山に自生するシャクナゲを別荘地に植えたか、開発時に残したものか、いずれか
だろうと推測した。
幾つか、シャクナゲを見たので、一旦スキー場の駐車場に戻り、車で馬の背の駐車場
へ進んだ。馬の背の展望所から南アルプス南部(大川入山方面)、中央アルプス、南アル
プスの展望を楽しんだ。ここの標高は1450m位だ。
ここから、登山口に入った。尤もこの山は展望が利くので、昔は信玄の狼煙台が置かれ、
現在はドコモ、au、等の無線基地があり、国土庁の雨量観測レーダーがある。無線の鉄塔
は6基もあった。このため、登山道と併行して無線基地へ登る車道があるが、登山口にある
ゲートは閉ざされており、一般車は入れない。1664mの山頂まで歩いて登ることになる。
シャクナゲを探しながら登ったが、笹藪ばかりで、シャクナゲを見ることはできなかった。
昔の案内図にはシャクナゲ群落地と書いてあるが、道がハッキリしておらず、探索は困難で
あり、諦めた。
無線基地が沢山ある最初のピークで、昼食を取った。この場所は昔の信玄の狼煙台と
表示されていた。ここから、もう一つのピークに進むと、蛇峠山・山頂の標識があった。ここ
にも無線基地が置かれていた。
帰りに、153号線を南下し、足助町にある扶桑山大鷲院(ダイシュウイン)へ立ち寄った。元々
天台宗のお寺さんで、後に曹洞宗に改宗されたようだ。急峻な山裾に開山されており、
修験道の道場としても使われていたようだ。立派な山門があり、坂道を上り、さらに階段を
上がると本堂?と立派な鐘楼がある。
庭にはシャクナゲが咲き、サツキには宿り木としてカヤランという珍しい欄が咲いていた。
貴重な花で相棒の探索目的でもあったようだ。
以上です。