LOVE IN VAIN (Robert Johnson)
駅まで女について行った スーツケースを手に持って
駅まで女について行った スーツケースを手に持って
ああ、むずかしい むずかしい
愛がむなしく終わるときのことを言い表すのは
彼女との愛はむなしく終わった
列車がホームへ入ってきたとき オレは女の目を見た
列車がホームへ入ってきたとき オレは女の目を見た
ああ、オレはさびしい ひどくさびしい
泣かずにはいられなかった
彼女との愛はむなしく終わった
列車が出て行った 最後尾には二つのライト
列車が出て行った 最後尾には二つのライト
ああ、青いライトはオレのブルース 赤いライトはオレの心
彼女との愛はむなしく終わった
ああ、ウィリー・メイ
ああ、ウィリー・メイ
ああ、彼女との愛はむなしく終わった
黒人ブルースが胸を打つのは、歌詞すべてがむき出しの、本物の感情だからだ。
過酷過ぎる日々の労働や生活。苦しい別れ。
劣等感の裏返しのセクシャルな強がりとユーモア。
大別するとブルースにはこの二つしかない。
「ラヴ・イン・ヴェイン(むなしき愛)」はロバート・ジョンソンの1937年の曲。
27年間の短い生涯に残した曲は合計29曲・42テイクのみで、写真もわずか2枚しかない(それも後年になって発見された)こともあり、「十字路(クロスロード)でギターテクニックと引き換えに魂を悪魔に売り渡した」というクロスロード伝説がまことしやかに語り継がれている、不世出のブルースマンである。
この曲が広く世に知られるようになったローリングストーンズのカヴァー(1969年)は、さすが出色の出来だ。
Love in Vain
And I followed her to the station
with a suitcase in my hand
And I followed her to the station
with a suitcase in my hand
Well, it's hard to tell, it's hard to tell
when all your love's in vain
All my love's in vain
When the train rolled up to the station
I looked her in the eye
When the train rolled up to the station
and I looked her in the eye
Well, I was lonesome, I felt so lonesome
and I could not help but cry
All my love's in vain
When the train, it left the station
with two lights on behind
When the train, it left the station
with two lights on behind
Well, the blue light was my blues
and the red light was my mind
All my love's in vain
hoo, Willie Mae
hoo, Willie Mae
Ou ou ou ou ou ou hee vee oh woe
All my love's in vain