ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
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このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

千の風になって(再掲)

2020年02月08日 | ハリウッド

 映画「赤い河」(1948年)の撮影中、ハワード・ホークス監督と主演のジョン・ウエインはロケ地のメキシコで記念に同じデザインのバックルを作らせた。

以来ウエインは「リオ・ブラボー」(59年)、「ハタリ!」(61年)、「エル・ドラド」(66年)、「リオ・ロボ」(70年)とホークスの作品に出演するたび律儀にそのバックルのベルトを身に着けており、そのことはシネフィル[映画通]の間ではよく知られたエピソードとなっている。

 その後自分の映画制作会社を持って好き勝手に凡作を濫造するようになったウエインは、老いてネームバリューを失ったホークスやジョン・フォードの出演オファーから体よく逃げ回り続けた。

結局1977年12月、ホークスは世を去り、「リオ・ロボ」が遺作となった。

彼の葬儀ではウエインが「千の風になって」の原詩を朗読したという。

その時のウエインの胸中はどのようなものだったのか。

悔悟か、惜別か、それとも、安堵か。

 

「リオ・ロボ」撮影時のホークス(右)とウエイン

 

私のお墓の前に立ちつくして泣かないで

私はそこにはいない、私は眠っていない

私は吹きわたる千の風になり

やさしく舞い落ちる雪になり

おだやかに降りそそぐ雨になり

実り豊かな畑となる

私は朝の静寂の中で

優雅に円を描いて空を駆る

美しい鳥たちの中にいる

夜には星の輝きになる

私は咲き誇る花々の中に

静かな部屋の中に

歌う鳥たちの中に

愛しきすべてのものの中にいる

私のお墓の前に立ちつくして嘆かないで

私はそこにはいない、私は死んではいない

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