このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
娘が3つ年上の息子と同じ大学に進学することになった。
しかも、同じ学部の同じ学科へ。
アパートは本人の希望で、おにいちゃんの住む建物から二棟はさんだ三軒隣りの物件にした。
息子を手招いて、いいのか?とこっそり尋ねたら、大丈夫だよ、と答えた。
この話を、銀行の女性支店長さんに話したところ、爆笑されたあと、同じ年頃の子を持つ親としては一番安心ですね、と羨ましがられた。
確かに、現地に立ってみると、まだ奇異な感覚は残っているものの、3年見慣れた息子のアパートがすぐ近くに見えるのは、とても安心だ。
これまで何度も書いたが、仕事にかまけて子育てを全くしなかった。
申し訳ない限りである。
手を掛けないから口出しもしなかった。
しつけもせず、叱ったこともない。
そんな中で、たった一つだけ繰り返し話したのは、二人しかいない兄妹なのだから仲良くしなさい、だった。
こんな親の願いを、子供たちは見事に叶えてくれた。
本当にありがとう。
2008年 佼成出版社刊
作者と挿絵画家は兄妹なのだそう。
しかも、同じ大学を出ているとのこと。