このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
NPO法人なごやか理事長へ、私は管理者を務めているなめとこデイサービスの稼働状況を報告した後、昨夜のテレビドラマについて話した。
「723、ナツミ号のナンバープレートを撮り集めている登場人物の男の子が、彼女の頑固な父親(でんでん)の元を遅れに遅れた交際の挨拶で訪ねたところ、彼女の家の車2台が723号で、驚いていると、家の裏に置いたバイクもそうだよ、と得意顔で父親に言われてしまうという、強烈な続きがありました。こないだは理事長の8004号への愛情の方が勝っている、と言いましたが、このエピソードだと逆転ですね。」
「たしかにそうかもねえ。」
理事長は笑顔で同意した。
「では、こういうのはどうだろう?」
彼はポケットから見慣れないガラケーを取り出すと手早くダイヤルボタンを押し、鳴り始めた机の上の電話機を私の方に向けた。
その液晶ディスプレイに表示された番号は、、0○0-○○04-8004だった!
「僕の私用の携帯番号だから、すぐに忘れてね。」
私は開いた口がふさがらなかった。