急に暑くなってきたのでひょっこり空いた時間に衣替えを行なっていたところ、急ぎの案件が入り、さらに思いのほか日数を要して、結局中途で終わってしまった。
それが自室を見渡すと、白い壁をバックにして、ポールハンガーに紺のサマージャケットとマドラスチェックの麻ジャケットの二枚が段違いで掛けたままになっており、これがまるで、一幅の絵のようなのだ。(少し言い過ぎか。)
前者は薄手のシャリ感のあるウール地に、鈍く光る大きめの黒蝶貝ボタン。僕にしては珍しいパッチポケットの、ブルックス・ブラザーズのサイズ42R(レギュラー)だ。
きれいだね~、と独り言を言いながら、胸にお気に入りの白金のポケットチーフをTVフォールドに折って挿した。お~、いいじゃない。
若いころだと、チーフではなく、手持ちのエンブレムをちくちく縫い付けたかもしれない。
せっかくだからあとで何枚か出してみようか。
さて、中は何を着よう。やはり、ブルックスの白地のゴールデンフリース・ポロか。
でも、内外一緒はちょっとなあ。では、ラルフ・ローレン?それともフレッド・ペリーの白?
娘から誕生日のプレゼントにもらった白地に水色ボーダーのTシャツもいいかも。
下はどうする。去年オンライン・ショップで購入したブルックスのブラックウオッチ・タータン柄のコットンパンツがあったっけ。いや、そうするとまた上下一緒だ。あー。
そういえば、ずいぶん前に古着で買ったエルメネジルド・ゼニアのベージュのコットンパンツなんか合うな。あれ、どこ行ったかなあ。
靴は、しまった、去年、コール・ハーンのホワイトバックスが経年劣化しているって捨てちゃったんだ。しまったしまった。じゃあ、同じコール・ハーンの茶のタッセル・ローファーで我慢しとこうかな。うわー、箱が全部同じで、どれなのかわからないぞ。あれ?なんだ、この散らかりようは!足の踏み場もなくなっている!