このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
今日はNPO法人なごやか理事長の職員面接に立ち会うことになった。
相手は市内の法人で事業所管理者まで務められた方だそうで、私の方が緊張している。
今春、念願の社会福祉士資格を取ったのでそれを活かせる部署への異動を願い出たものの却下されたため退職、当法人へ履歴書を出したのだという。
理事長の面接には何度か同席していてパターンは把握していたつもりだったのだが、今回はまったく違った。
「いただいていた履歴書からすると、もしかして震災発生当時は『やすけく』が会場の、福法組(福祉施設等運営法人組合)の管理者会議に出席していらしたのではありませんか?」
相手はそうだと答えた。
少しの間があって、理事長が口を開いた。
「あの日から七年たっていますが、私は常に惨めな気持ちです。
そういったことを大声で主張すべきではないと思っているので、心の中にしまっているだけですが。
時には高揚したり、冗談を言ったり笑ったりすることもあります。
でも、やはり惨めです。」
相手は私もそうだとうなずいた。
「わかりました。それでは採用で結構です。
これからお互い心の底から笑えるよう日々努力して行きましょうか。
よく僕に履歴書を出してくれましたね。」