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このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

ロジスティクス(再掲)

2022年03月28日 | 日記

 先人たちの失敗から学ぶという意味から、僕は仕事上「ロジスティクス」について好んでよく話す。

現代では物流を表すことが多いが、元々は「兵站(へいたん)」と訳される軍事用語で、後方から戦場へ兵員や物資を補給する活動の総称である。

 その概念は、古くはアレキサンダー大王の遠征や、ペルシャ戦争、それに中国の兵法書「孫子」に既に存在しており、兵站をおろそかにした者は必ず大敗を喫する。

たとえば、ナポレオンのロシア戦役や第ニ次世界大戦におけるドイツ軍のソビエト侵攻(バルバロッサ作戦)、日本陸軍による南方侵略やインパール作戦など。 

 下の大河ドラマ「武田信玄」(1988年)のエピソードは一話の大半が武田軍の上洛戦(1572年)のためのロジスティクスと侵攻ルートについての軍議のシーンに費やされており、その内容は非常に詳細で面白い。

信玄の長男が親子関係のもつれから廃嫡・切腹させられた後に後継者となった諏訪(信濃国)出身の四男勝頼が、甲斐国の古参家臣団に受け入れられていない状況もしっかり描かれている。

 村上弘明演じる高坂弾正は農民出身で字も書けなかったが、その精勤ぶりを信玄に認められ、重臣に取り立てられた人物。

信玄の死後、あるじの思い出話などを彼が口述してまとめさせたものが「甲陽軍鑑」である。

馬場信春(三木良介)と口論している阿部勝宝(佐藤慶)は勝頼の守役で、後年織田家に攻められた勝頼が天目山で自害する(1582年)まで付き従った忠臣だ。

馬場はそれより早く、長篠の戦い(1575年)で山形昌景(篠田三郎)とともに討死している。

 

大河ドラマ 武田信玄 第45回 京への道 -NHKオンデマンド

大河ドラマ 武田信玄 第45回 京への道 -NHKオンデマンド

NHKオンデマンド

 

(2018年9月)

 

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