ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

スカーレット・オハラの父

2018年10月19日 | ハリウッド

 1939年はハリウッド映画の当たり年だった。

超大作「風と共に去りぬ」、

フランクキャプラ監督の代表作となった「スミス都へ行く」、

同じくジョン・フォード監督の「駅馬車」。

 ところで、あろうことか、この三本すべてに出演している俳優がいる。

トーマス・ミッチェルという中年男優だ。

アイルランド移民の子で訛りが強いうえに舞台出身のため演技がクサいと敬遠されることもあったそうだが、イタリア系のキャプラや同じアイルランド系のフォードには愛され、繰り返し起用されている。

「風」ではスカーレット・オハラの父ジェラルド。

「スミス」ではヒロイン(ジーン・アーサー)に慕情をいだきながらも、彼女が惹かれて行く主人公スミス(ジェームス・スチュアート)を応援する中年記者。

「駅馬車」は酔いどれブーン医師を演じて見事アカデミー助演男優賞を獲得している。

 また、この年にはハワード・ホークス映画の原点というべき「コンドル」と、「ノートルダムの傴僂男」も作られているのだが、彼はそちらにも出演している(前者はベテランパイロット、後者はクロパン=ジプシーのリーダー)。

一体どれだけ働いたのだ?

落馬事故で足が不自由な名士の父。スカーレットにこの地タラへの愛情の大切さを説く。

 

アメリカの映画・ドラマはこの作品へのオマージュやパロディであふれている。

 

謹厳な婦人会員たちに町を追い出されるシーン。容貌怪異なバーテンダーはフォード一座のジャック・ペニックだ。

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MOLESKINE

2018年10月18日 | 日記

 今年ももうそんな時季である。

モレスキンの2019年版手帳がすでに販売されており、書店や文房具店に行くたび、まだ買うのは早い、と手にとっては棚に戻していたのだが、そろそろいいか、と昨日購入した。

今年はあまり迷わず(いつも通りの)黒のハードカバー、スケジュール+ノート。僕としてはこの形式が一番使いやすい。でも来年の6月になると18か月版が出て、乗り換えたくなること必至なのだが。

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ニューフェイス

2018年10月16日 | 末広がり

活動車の新しい仲間が増えました。

〇気仙沼市階上面瀬地域包括支援センター(2台目)

〇ぽらん気仙沼デイサービス(社会福祉法人千香会さん)

〇ケアプランセンターぽらん

ある意味、見事に通し番号です。

 

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2018年10月15日 | 珠玉

 越中国(富山県)の国守として赴任中の大伴家持を補佐していた大伴池主(おおとものいけぬし)は、天平21年(749年)3月、越前国(石川県)の掾(じょう、第三等官)となり異動する。

 国境を越え、越前国深見村に着いた3月14日、彼は家持へ歌を贈る。

       月見れば 同じ国なり 山こそば

             君があたりを 隔てたりけれ

  (月を見れば、あなたのいらっしゃるところもこちらも同じ国のように思われます。山こそがあなたと私がいるこことを隔てているのですね。)

 家持は3月16日、次のようにこたえた。

      あしひきの 山は無くもが 月見れば

             同じき里を 心隔てつ

 (山がなければいいのに。月を見れば同じ里に住んでいるかのように思えるのに、山が我々の心を隔てていますね。)

 

 今も昔も、夜空の月はただ一つ。遠く離れていても、同じ月を見てひとは思いを共有し、心を通わせていた。

今夜は欠けた月が綺麗ですね。

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心付け

2018年10月12日 | ハリウッド

 終戦の年に母は父親を病気で亡くし、裕福とは言えない家庭に育ったはずなのだが、心付けの配り方がとにかく上手かった。

旅館の仲居さん、家具屋の配達人はもちろんのこと、最後に見たのは観光バスのガイドさんへ、解説がとても上手だったよ、と懐紙に包んだものを素早く渡していて、驚いた。

振り返ってみると、母が渡すのは、若いころの自分を思い出させるようなシチュエーションや相手に遭遇した時だったような気がする。

だから嫌味に思えなかったのだ。

 その息子の僕も、習慣づいている。

今の時代、心付けなど必要ない、渡したこともない、と声高に主張する方々がいるけれど、彼ら彼女たちはそのあと、物事がどれだけスムーズに進むのか、経験したことがないのだろう。

損しているとか、気の毒だととかは言わないが、会員証やポイントカードでは得られないものが、確実にあることを知らないで一生を終えるのだ。

 

 下はマーティン・スコセッシ監督の「グッドフェローズ」(1990年)より、デートでコパカバーナ(最高級クラブ)の正面玄関に並んでいる客を尻目に、裏口から入って厨房を通り抜け、ステージの目の前にテーブルを準備させるまでをカットなしで一気に撮った名シーン。最後に登場するスタンダップ・コメディアンのヘ二ー・ヤングマン(本人)がNGを出すなどして、計8回撮り直したと言われている。

その後の映画やテレビドラマの模範となった、流れるような長回しにまずうっとりし、次は主人公のチップの配り方に注目だ。コパでここまでなるのに、どれだけ配ったのだろう?

 へニー・ヤングマン:やあ、みなさん、ここに出られてうれしいよ。ところで、誰かワイフをもらってくれないか。どこに置いてきても、家に戻って来るんだ。

 

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