電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

農地はインフラストラクチャ

2011年06月16日 06時04分44秒 | 週末農業・定年農業
3.11の地震と、それに伴う大津波で、太平洋沿岸部が甚大な被害を受けました。とくに、海水をかぶった農地は、瓦礫を撤去しても、塩害のために田植えができず、畑も作付けができないとのことでした。報道によれば、今年、田植えができたのは、被害農地面積のうちの、わずかに1%だったとのことです。

塩害を除くには、とにかく真水を入れては流し、農地の塩分濃度を下げることが必要です。ところが、水を流す水路が壊れているために、水を入れることも排水することもできません。農家が自分の農地を回復しようとしても、どうにもならない状況にあるのでしょう。

考えてみれば、農地は、長い歴史の中で縦横にめぐらされた用水路を基盤とする、生産のための施設設備のようなものです。インフラストラクチャが破壊された土地では、インフラの再建が鍵になると思われますが、沿岸部では津波で破壊された防波堤、防潮堤の問題もあります。考えただけで、思わずため息が出てしまいますが、落胆する人々に希望を指し示すことが、政治の大切な役割のはず。武士の時代にできて、現代にできないはずはないと思います。

写真は、田んぼが美しい、東根市付近の国道から見た夕日です。

コメント (2)