電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

今年も東沢バラ園で山形弦楽四重奏団の演奏会を聴く

2013年09月23日 06時03分02秒 | -室内楽
初秋の晴天の休日、山形弦楽四重奏団の演奏会を聴くために、村山市の東沢バラ公園へ出かけました。午前中は、早朝から植木屋さんが来て庭木の手入れをしてくれており、私のほうは果樹園に堆肥を入れる作業を行い、半分ほど済ませたところでお昼となりました。シャワーを浴びてから東沢バラ公園へ出向くと公園の駐車場は満車で、臨時駐車場に回ります。歩いて公園入り口に行くと、今日は入園料無料の日だそうで、たいへんな人出でした。なるほど、それで駐車場も満車だったのだな、と納得です。




会場はいつもの交流館内に50脚ほどの椅子を並べ、さらにベランダにも10席ほど高脚の卓と椅子があります。合計して60席くらいでしょうか。ローズティーやアイスなどをいただきながら、くつろいで音楽を聴き楽しむことができる、得がたい機会です。



今回は四人とも黒色のシャツで、正面左から、第1ヴァイオリンの中島光之さん、第2ヴァイオリンの今井東子さん、チェロの茂木明人さん、右端にはヴィオラの倉田譲さんです。

本日の曲目は、

(1) J.S.バッハ G線上のアリア
(2) モーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク
(3) 真室川音頭
(4) さんさ時雨
(5) チャップリン 映画「ライムライト」のテーマ
(6) 映画「マイフェアレディ」から「踊り明かそう」
(7) 映画「千と千尋の神隠し」より「命の名前」
(8) 百万本のバラ

今日の進行役は、今井東子さんでした。曲紹介の途中で、「宮城県からいらした方はいらっしゃいますか?」とたずねたところ、数人のお客様が手を挙げました。純情かつ乙女な今井さん、あまりにもドンピシャリだったので嬉しくなってしまったらしく、少々どぎまぎしておりましたが、さすがに経験を積んで場慣れしているのか、すぐに「さんさ時雨」を紹介。な~るほど!そういうことでしたか(^o^)/

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」では、有名な第1楽章の後の第2楽章で、不思議な乾いた音を出す奏法を取り入れ、ちょいとシニカルな、あるいはアルカイックな味わいを出しておりました。情緒纏綿とした昔のウィーン風スタイルとは違った表現と受けとりました。日本民謡の二曲は、小さいお嬢ちゃんも真剣に聴いていましたが、「ライムライト」のテーマでは後ろを向いてあちこち眺めていました。うーむ、小さい子どもには、大人を感傷的な気分に誘う旋律は無縁なのかも。「踊り明かそう」は中島さんのリードで軽快に。もしかして、気持ちよさそうに奏いていた中島さんもヘプバーンのファンなのでしょうか(^o^)/

そして、恒例となったこの演奏会の最後は、やっぱり「百万本のバラ」でした。

盛大な拍手に応え、アンコールは「見上げてごらん夜の星を」と「赤とんぼ」の二曲。私もお客様とともに、幸せな時間を過ごしました。



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